学習に困難のある子どものテクノロジー活用
身体的な障碍 (しょうがい) のある子どもや発達障碍のある子どもも、パソコンやタブレットなどのテクノロジーを活用することで、子どもの持つ可能性を引き出せることがあります。
学習に役立つツールと活用例
Microsoft Teams
登校が難しい児童生徒や院内学級のオンライン授業や共同作業だけでなく、授業で使う資料や課題、作品のファイル共有、コミュニケーションが苦手な児童生徒や保護者との連絡チャット、別アプリの起動など、すべて一か所で行える教育向け Microsoft Teams は、特別支援教育の場でも活用いただいています。
特別支援学校・東京都立光明学園での Teams 活用事例
Microsoft OneNote
紙のノートをとるのに時間がかかってしまう、まとめるのが難しいといった児童生徒のデジタルノートとして、OneNote が有効なケースがあります。黒板を写真にとって OneNote に貼り付けたり、手書きでメモを書いたりキーボードで入力したり、図を貼ったりと、得意な方法で見返しがしやすいノートを作成することができます。
音声で読み上げたり、絵辞書機能で、英単語の勉強をすることもできます。
Teams の中で OneNote を使用することもできます。
Word のイマーシブ リーダー機能
ワープロ アプリの Word でも [校閲] – [音声読み上げ] または [表示] – [イマーシブ リーダー] で音声読み上げが行えます。
イースト株式会社の有料の Word のアドイン (追加機能) の 「WordTalker」 では、より詳細な設定が行えます。
紙の教科書を読むことに困難のある児童生徒のためのデジタル教科書のオンライン図書館 「AccessReading」 では、Word 形式の教科書データを入手することができるので、読み上げさせたり拡大したり、自分にあった方法で教科書を読むことができます。
UD デジタル教科書体
教科書体の字形を保ちつつ、読みやすさに配慮したユニバーサル デザイン書体を Windows に標準で搭載しています。
PowerPoint を使った文字の学習
小学校で学習する、ひらがなや漢字の PowerPoint のスライドを無償でダウンロードしてただけます。文字のパーツが一つずつ分かれて書き順がアニメーションで設定されているので、書き順を学んだり、間違えやすい箇所を色を変えたりして、文字を学ぶことができます。日本語が母国語でない児童の学習にも利用していただけます。
小学校で学習する文字の PowerPoint スライド サイト
PowerPoint の書き順つき文字スライド 説明動画
UD デジタル教科書体を使った「ひらがな書き順教材」が株式会社モリサワ様より提供されています。
ひらがな書き順教材 (UD デジタル教科書体) (株式会社モリサワ様のサイト)
Windows のアクセシビリティ機能
Windows には、視覚や肢体に障碍がある児童生徒がパソコンやタブレットを使うための様々な機能が標準で搭載されています。
字幕機能
聴くことに困難のある児童生徒学生の情報保障として、話している内容を自動的に字幕として表示することができます。
PowerPoint 365 には標準で字幕機能がついています。プレゼンテーションをする際に、話している内容をテキストに変換して字幕を表示します。
無料の Translator アプリを使うと、60以上の言語でのライブ会話の翻訳とテキストでの表示が、スマートフォンやパソコンで行えます。
Teams 会議でライブキャプション機能を使用すると、Teams で行っている会話をテキストで表示することができます。(英語のみ。デスクトップアプリのみ)
Teams 会議のビデオ (映像) は、話をしている人が優先的に表示されますが、手話通訳をしている方のビデオなど、話をしていなくても常に表示させたい場合は、ビデオをピン留めしておくことができます。
ビデオを表示させたいユーザーのビデオ フィード (名前の横) で [その他のオプション] を選択し、[ピン留め] を選択します。
Microsoft 365 のビデオ ストリーミング サービスである Stream は、Teams などで録画されたミーティングや講義のビデオの音声から自動的に字幕を生成することができます。日本語にも対応しています。自動生成によって間違えている部分は、自分で修正することもできます。
別途作成した字幕を、ビデオに追加することもできます。
字幕のテキストからキーワードを検索することもできますし、検索されたキーワードからビデオの該当部分にジャンプすることもできます。
学習を支援するプログラム・事例・資料
読むこと・書くことの困難は特性であって、子どもの理解や能力とは異なります
そういった子どもを指導する先生方のため書字や感覚の障碍で悩んでいた高校生、国語や英語に苦手感のあった中学生、肢体の困難のある大学生と小学生、また特別支援学校でのテクロノジーの活用事例をご覧いただけます。に、アプローチ法と指導についての情報をご提供しています。
特別支援教育での、micro:bit を使った授業教案などをご覧いただけます。
書字や感覚の障碍で悩んでいた高校生、国語や英語に苦手感のあった中学生、肢体の困難のある大学生と小学生、また特別支援学校でのテクロノジーの活用事例をご覧いただけます。
障碍のある学生の進学と就労への移行支援を通じたリーダー養成プロジェクト:DO-IT Japan
日本マイクロソフトでは、2007 年のスタート時から共催企業としてともに活動を行っています。