史上最速の “.NET” : .NET 6を発表
※こちらは、米国時間11月8日に公開された“Announcing .NET 6 — The Fastest .NET Yet”の抄訳を基に掲載しています。
.NET 6の世界へようこそ。今回のリリースは、.NETチームとコミュニティが1年以上努力を重ねてきた結果、実現したものです。C# 10とF# 6においては、コードがシンプルになり、質も向上するなど改善がなされています。さらに、パフォーマンスも大きく改善し、マイクロソフトのクラウド サービスのホスティング コストも下がりました。.NET 6は、初めてネイティブでApple Silicon (Arm64) をサポートしました。Windows Arm64 に対しても改善されています。今回新たにダイナミック プロファイルに基づく最適化(PGO:Profile-Guided Optimization)システムを実装し、ランタイム時のみ可能となる詳細な最適化を実現しました。クラウド診断機能は、dotnet monitorとOpenTelemetryによって向上しています。WebAssemblyのサポートは、機能性とパフォーマンスが向上しました。HTTP/3、JSON処理、Math 系の処理、メモリの直接操作などについて、新しい API が追加されました。なお、.NET 6は3年間サポートが提供されます。すでにアプリケーションを.NET 6にアップグレードし始めている開発者の方々もいらっしゃいますが、本番環境での初期結果はすばらしいという声が届いています。.NET 6はあなたのアプリケーションにすでに対応する準備が整っているのです。
Linux、macOS、Windows 用の .NET 6 は、こちら からダウンロード可能です。
Webシナリオ向けの新機能については、ASP.NET Coreのブログ記事をご覧ください。
また、Visual Studio 2022も米国時間 11 月 8 日にリリースしました。詳細は、こちらの発表記事と発表会のビデオをご覧ください。
そして、.NET 6上に構築されたPowerShell 7.2も同日リリースしました。.NET 開発者と同様、PowerShell ユーザーもパフォーマンス向上の恩恵を受けることができ、APIへアクセスいただくことが可能です。
.NET Confは、.NETのメジャーリリースを祝し、3日間のバーチャル開発者イベントとして米国時間 11月9日~11日の日程で開催されました。当チームおよびマイクロソフトのチーム、そして幅広いコミュニティからスピーカーの皆様が登壇くださり、80以上のセッションが実施されました。皆さんもこちらからぜひご覧になっていただき、学びを得ながらコミュニティなどで交流いただければと幸いです。
なお、.NETの最新機能に関するエンジニア同士のディープなディスカッションなどについては、こちらのブログをご覧ください。