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Azure Weekly Update-2023年6月2日

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Azure に関する発表のニュースレター

2023 年 5 月 26 日 ~ 2023 年 6 月 1 日

発表の概要

Data Explorer 新機能 – 更新数: 1
プレビュー機能 – 更新数: 1
Digital Twins 一般提供 – 更新数: 1
Kubernetes Service 一般提供 – 更新数: 1
Monitor 新機能 – 更新数: 1
Sphere 更新機能 – 更新数: 1
Storage リージョンの更新 – 更新数: 1
更新機能 – 更新数: 1
Stream Analytics 新機能 – 更新数: 1
Virtual Machines 一般提供 – 更新数: 1
Virtual Network 更新機能 – 更新数: 1

発表の合計: 11

発表の詳細

Azure サービス: Data Explorer

新機能

Azure Data Explorer で、NLog シンクを介した .NET アプリケーションからのデータの取り込みがサポートされるようになりました。

NLog は、.NET 標準を含むさまざまな .NET プラットフォーム向けの柔軟で無料のログ記録プラットフォームです。NLog を使用すると、データベース、ファイル、コンソールなど、さまざまなターゲットに書き込みを行うことができます。NLog では、ログ記録の構成をすぐに変更できます。

NLog シンクは、ログ メッセージを Azure Data Explorer クラスターに送信できる NLog のターゲットです。Azure-Kusto-Data ライブラリの上に構築されているこのプラグインは、NuGet パッケージとして利用でき、ログをクラスターにシンクする効率的な方法を提供します。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/general-availability-nlog-sink-for-azure-data-explorer-2/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/data-explorer/nlog-sink?tabs=linux

プレビュー機能

Azure Functions における Azure Data Explorer (Kusto) バインドのパブリック プレビューが開始されました。

これにより、Azure Functions における Kusto クラスターに対するデータの読み書きが従来よりも簡単になりました。この新機能を使用すると、簡単に Kusto を他の Azure サービスと統合して、強力なデータ処理パイプラインを構築できます。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/public-preview-azure-data-explorer-bindings-for-azure-functions/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-functions/functions-bindings-azure-data-explorer?pivots=programming-language-csharp&tabs=in-process%2Cextensionv4

Azure サービス: Digital Twins

一般提供

Azure Digital Twins における一括インポート用の Jobs API の一般提供が開始されました。この API を使用すると、より強化されたログとより高いスループットを得ながら Azure Digital Twins に大規模なツイン グラフを取り込み、シミュレーション シナリオの実行、新しいインスタンスのより迅速なセットアップ、ツイン グラフへのデータ インポート ワークフローの自動化を実現できます。これにより、多数のエンティティ (モデル、ツイン、リレーションシップ) を取り込むために複数の API 要求を行う必要がなくなり、そのような複数の要求のエラーや再試行を処理せずに済むようになります。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-jobs-api-to-support-bulk-import-in-azure-digital-twins/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/digital-twins/concepts-apis-sdks#bulk-import-with-the-jobs-api

Azure サービス: Kubernetes Service

一般提供

Cilium を利用した Azure CNI の一般提供が開始されました。Cilium を利用した Azure CNI は、Azure CNI のコントロール プレーンと Cilium のデータ プレーン機能を組み合わせた包括的なネットワーク ソリューションです。より高速なサービス ルーティング、強化されたセキュリティ オプション、eBPF テクノロジ、オーバーレイ モードやポッド サブネット モードとの互換性を備えており、より優れたパフォーマンス、より強力なセキュリティ、クラスター内のトラフィック フローに関するより深い洞察で、AKS クラスターを強化します。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/azure-cni-powered-by-cilium/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/aks/azure-cni-powered-by-cilium

Azure サービス: Monitor

新機能

Azure Monitor クエリ クライアント ライブラリは、その提供が開始されて以来、Log Analytics ワークスペース ID によるログ クエリをサポートしてきました。そして今月初め、新たなログ クエリ タイプとして、Azure リソース ID によるログ クエリのサポートが追加されました。Azure Monitor クエリ ライブラリを使用したリソース中心のログ クエリでこの機能が役立つ理由を確認し、今すぐ .NET、Go、Java、JavaScript、または Python のアプリケーションでこの機能をお試しください。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/resource-centric-log-queries/

ドキュメント: https://devblogs.microsoft.com/azure-sdk/resource-centric-log-queries/

Azure サービス: Sphere

更新機能

5 月 24 日に予定されていた Azure Sphere 23.05 のリリースが延期になりました。品質保証テストにより、ライブラリのバージョンの依存関係に関する互換性リスクが見つかったため、これを修正するために新しい OS を発表する予定です。新しい OS は 6 月 5 日に Retail Evaluation で提供が開始され、Retail Evaluation 期間は 7 日間に短縮される予定です。

Retail Evaluation 期間は、下位互換性のテストを行うための期間です。この期間中、お客様は新しい OS が Retail フィードを通じて広く展開される前に、アプリケーションやデバイスがこの新しい OS で正常に動作するか検証することができます。23.05 の更新版が公開されるまで、Retail フィードでは引き続き OS バージョン 23.02 が提供されます。

23.05 リリースの互換性テストで特に焦点が当てられる分野には、以下を利用するアプリと機能が含まれます。

Azure IoT Hub

wolfSSL API 呼び出し (例: カスタムの TLS クライアント/サーバー)

TLS 接続

UART

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/general-availability-azure-sphere-version-2305-is-delayed-new-os-will-be-issued-to-retail-eval/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure-sphere/deployment/deployment-microsoft-feeds

Azure サービス: Storage

リージョンの更新

ブラジル南部、英国南部、米国東部、米国東部 2、および米国中南部リージョンで、Azure Premium SSD および Standard SSD での Azure Disk Storage 用ゾーン冗長ストレージ (ZRS) の一般提供が開始されました。ZRS を使用するディスクは、データを 1 つのリージョンの 3 つの可用性ゾーンに複製する同期レプリケーション機能を提供します。この機能によって、アプリケーションを中断させることなく、ゾーン障害に耐えるようにディスクを運用できます。また、アプリケーション レベルでデータのゾーン間レプリケーションを行うことなく、仮想マシンの可用性を最大限に高めることができます。共有ディスクで ZRS を使用して、SQL FCI、SAP ASCS/SCS、GFS2 などのクラスター アプリケーションや分散アプリケーションの可用性を高めることもできます。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-zone-redundant-storage-for-azure-disks-is-now-available-in-more-regions/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/disks-redundancy#zone-redundant-storage-for-managed-disks

更新機能

Azure Files で、Standard および Premium ファイル共有の共有あたりのルート ディレクトリのハンドルの上限が 2,000 から 10,000 に引き上げられました。この強化は、ルート ディレクトリでオープン ハンドルを維持するアプリケーションにメリットをもたらします。たとえば、FSLogix プロファイル コンテナーを利用する Azure Virtual Desktop は、共有あたり 10,000 人のアクティブ ユーザーをサポートするようになりました (5 倍に向上)。

注: 共有ごとにサポートされるアクティブ ユーザーの数は、共有にアクセスしているアプリケーションによって異なります。アプリケーションがルート ディレクトリでハンドルを開いていない場合、Azure Files は 1 共有あたり 10,000 人を超えるアクティブ ユーザーをサポートできます。

ルート ディレクトリのハンドルの上限は、すべてのリージョンで引き上げられており、すべての既存および新規のファイル共有に適用されます。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-azure-files-scalability-improvement-for-azure-virtual-desktop-and-other-workloads/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/files/storage-files-scale-targets

Azure サービス: Stream Analytics

新機能

Stream Analytics プロジェクトの管理に GitHub を使用していて、GitHub の強力な CI/CD パイプラインを活用しようと思っていませんか。それなら、最適なガイドがあります。つい先日、GitHub Actions を使用して Stream Analytics ジョブの CI/CD パイプラインを設定するプロセスについて説明した、包括的なガイドがリリースされました。

その記事では、CI/CD パイプラインを構築するための以下のような手順について詳しく説明されています。

ジョブを VSCode にエクスポートし、GitHub に公開する

リポジトリ シークレットを設定する

GitHub Actions を使用してワークフローを作成する

GitHub Actions の自動化機能を活用することで、ビルド、テスト、デプロイのプロセス全体を簡単に加速させ、貴重な時間と労力を節約できます。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/setting-up-a-cicd-pipeline-with-github-actions-for-stream-analytics-jobs/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/stream-analytics/cicd-github-actions

Azure サービス: Virtual Machines

一般提供

Mv2 シリーズのハイ メモリ仮想マシンは、最大規模のメモリ内ワークロードに対応し、6 TB および 12 TB のメモリ ニーズに対応するインフラストラクチャを提供します。お客様の需要に基づいて、マイクロソフトは Mv2 ポートフォリオを拡張し、8 TB メモリの仮想マシン (VM) である Standard_M416ms_8_v2 を追加します。この仮想マシンは中間クラスのサイズを提供し、6 TB から 12 TB までスケールします。Standard_M416ms_8_v2 は、一般提供が開始されています。

SAP 認定

Standard_M416ms_8_v2 は、OLAP スケールアウト、OLTP スケールアウト、OLAP スケールアップ、OLTP スケールアップなど、12 TB の Mv2 の認定をすべて継承しています。

さらに、大規模な SAP HANA スケールアウト OLAP システム向けに追加のヘッドルームを提供するため、マイクロソフトは 12 TB の Standard_M416ms_v2 VM についてワークロード ベースのサイズ設定の認定を取得し終えています。この認定により、お客様は 16 x 8 TB メモリ (128 TB) へのスケールアウトが可能になります。マイクロソフトは、この VM を、より小規模な 6 TB の M416s_v2 VM タイプでは不十分なお客様向けのオプション、および多くのお客様にとってメモリへの需要がスケーリングの主な要因となるケースのためのオプションとして位置付けています。これにより、新たなノードを追加する際、データを再度パーティション分割したり再調整したりせずに SAP HANA スケールアウト クラスターを拡張できるという素晴らしい機会がもたらされます。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/generally-available-8tb-memory-mv2-virtual-machine/

ドキュメント: https://azure.microsoft.com/ja-jp/explore/global-infrastructure/products-by-region/?products=virtual-machines&regions=all

Azure サービス: Virtual Network

更新機能

Standard Load Balancer を使用するお客様に関して、”VM あたりのロード バランサー” の制限がなくなりました。これまで、VM あたりのロード バランサーは 2 つまで (パブリックが 1 つ、内部が 1 つ) という制限が存在していました。この制限がなくなったことで、Azure Load Balancer の制限まで、どちらのタイプでも (パブリックでも内部でも)、VM ごとに任意の数のロード バランサーを関連付けることが可能になりました。

発表: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/general-availability-azure-load-balancer-per-vm-limit-removal/

ドキュメント: https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-resource-manager/management/azure-subscription-service-limits#load-balancer

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