SQL VM リソース プロバイダーへの一括登録
※このポストは、2019 年 10 月 25 日に投稿されたBulk Register with SQL VM Resource Providerに加筆および更新を行ったものです。
現在、多くのお客様が、SQL Server on Azure Virtual Machines (SQL VM) でワークロードを実行して、クラウドの俊敏性、弾力性、スケーラビリティのメリットを活用しています。SQL VM は、OS、VM サイズ、ストレージ サブシステムの完全制御が可能である点、そして無料の管理サービスを提供している点で差別化されています。
Azure Marketplace にある事前構成された SQL Server イメージを使用せずに、SQL Server on Azure Virtual Machines を自分でインストールする場合は、SQL VM リソース プロバイダー (SQL VM RP) への登録を行うことをお勧めします。そうすることで、ライセンス管理が簡素化されるとともに、自動バックアップやAlways On 可用性グループによる自動化された高可用性、自動修正、パフォーマンスが最適化されたストレージ構成といった無料の SQL Server 管理サービスを利用できるようになり、コストを削減することができます。
この度、Azure VM 上で多数の SQL Server インスタンスを実行しているお客様のために、SQL VM RP への新しい登録方法を追加します。SQL VM RP への一括登録機能は、新たな Azure PowerShell モジュールを利用し、サブスクリプションのリストを対象として、SQL VM RP への登録を自動化します。
このスクリプトは、入力として指定されたサブスクリプション リストに含まれるすべての VM に対して反復的に、SQL VM RP への登録コマンドを実行します。VM が稼働中で、Windows Server 2008 2 以上を実行し、SQL インスタンスを有しているなら、登録が正常に行われるはずです。すべての VM が軽量管理モードで登録されますが、SQL Server インスタンスや VM リソースはまったく影響を受けません。軽量のエージェントによって、単にインスタンスのエディションとバージョンの確認のみが行われます。SQL Server インスタンスが再起動されることはありません。
このスクリプトは実行の最後にレポートを生成し、正常に登録された VM 数、検出された合計 VM 数、アカウントが権限を持っていないことによる登録の失敗数、OS が Windows でないか VM が稼働していないためにスキップされた VM 数を通知します。
スクリプトの実行元アカウントは、RBAC アクセス レベルのいずれかにおいて、登録対象の仮想マシンに対する「仮想マシン共同作成者、共同作成者、または所有者」としての権限を持っている必要があります。
今すぐに Az モジュールの最新バージョンをインストールし、SQL を実行するすべての VM を単一コマンドで SQL VM RP に一括登録することで、無料の管理サービスを活用し、Azure への投資対効果を最適化しましょう。
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