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サントリーが HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality アプリケーションを活用し、品質維持と高まる需要への対応を実現

HoloLens 2

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日本マイクロソフト株式会社は、HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality アプリケーションを活用して、増加する商品需要への対応、新入社員の教育とスキルアップ、複雑化する手順の正確性の確保に取り組む、サントリーグループ(以下、サントリー)の事例を公開しました。

Microsoft Customer Story-HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality を活用し、品質維持と高まる需要への対応を同時に実現

「水と生きる」、「人と自然と響き合う」といったコーポレート メッセージを掲げるサントリーは、蒸溜飲料の生産における世界的なリーダーとして、300 社以上のグループ企業と 40,000 人以上の従業員を抱え、年間売上高 200 億ドルを超える企業です。同社では、近年増加する需要に対応するために生産性と従業員の規模を拡大する必要がありました。また、従業員の大半が今後10年のうちに定年を迎える予定であることから、新入社員に対する効果的な研修や、職場内研修(OJT)を行う必要がありました。さらに、1日に50種類以上のチェックリストが必要となるなど、非常に複雑な製造工程が課題となっていました。これらの課題に対処する最適なソリューションとして、HoloLens 2 と Dynamics 365 Guides を採用しました。

数週間におよぶ実証実験(PoC)では、ノンコードで誰もが使える Dynamics 365 Guides のガイド作成機能を活用して、200 段階にわたる手順をステップ バイ ステップの 3D 手順書に変換しました。この 3D 手順書は新入社員向けに作成され、手順の中で特定のタスクを行うべき場所を「点線」や「矢印」、「手の形の 3D モデル」等で作業者に示します。ブレンディングの手順をまとめた 3D 手順書は 3 か月間、サントリー白州蒸溜所に配備され、改善を繰り返しながら、従来型の職場内研修と Dynamics 365 Guides を使った研修との比較検証が行われました。訓練を受けていない従業員が、ヘッドアップ、ハンズフリーの操作手順書とホログラムを介して Dynamics 365 Guides に表示される情報だけを頼りに、サポートなしで手順を進めていきました。

<HoloLens 2 と Dynamics 365 Guides を活用した 3D 手順書活用の様子>

PoC の結果から、HoloLens 2 で Dynamics 365 Guides を使えば、従業員はベテラン作業員の付き添いを必要とせずに複雑なタスクを確実にこなすことができました。サントリーでは、3 か月の試用期間を経て、Dynamics 365 Guides を活用することで、全従業員がタスクを習得するまでの時間を最大 70% 短縮できる可能性があると考えています。また、業員を対象とした従来型の OJT の実施方法を、根本から変える可能性を秘めていると感じています。サントリーでは、さらに 15 の工場で活用シナリオを増やし Dynamics 365 Guides と Dynamics 365 Remote Assist の活用を進め、来年にも Mixed Reality をグローバル展開できるよう検討しています。

本取り組みの背景や詳細、お客様のコメントなどは、下記サイトを参照ください。

Microsoft Customer Story-HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality を活用し、品質維持と高まる需要への対応を同時に実現

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