石山 将, Author at マイクロソフト業界別の記事 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog Fri, 05 Apr 2024 06:44:47 +0000 en-US hourly 1 Azure OpenAI Service を活用し、学生が生成 AI アプリケーション開発を実施 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/microsoft-in-business/2024/04/05/case-study-utilization-of-azure-openai-service-by-students/ Fri, 05 Apr 2024 06:43:29 +0000 滋慶学園COMグループは、2023 年度に産学連携プロジェクトの一環として、学生が Azure Open AI Service を活用し、学校内外の課題を解決するための生成 AI を活用したアプリケーション作成を実施しました。

Azure OpenAI Service は、Microsoft Azure クラウドプラットフォームで提供されるサービスの一つで、OpenAI の最先端の人工知能モデルにアクセスできるように作られています。このサービスを利用することで、ユーザーはGPT(Generative Pre-trained Transformer)、DALL-E(画像生成 AI)、Codex(コーディング支援 AI)など、OpenAI が開発した様々な AI モデルを使用することができます。

ここでは、東京デザインテクノロジーセンター専門学校と京都デザイン&テクノロジーセンター専門学校の学生の事例を 5 つご紹介いたします。

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さまざまな業界に直結した専門教育を実践している滋慶学園グループ。1976 年に歯科技工士の専門学校を開校して以来、500 を越える職種のスペシャリスト達を輩出してきました。

滋慶学園グループの中でも、音楽やダンス、デザイン、IT、動物、自然、放送、製菓、スポーツ、医療といった幅広い専門教育を展開しているのが滋慶学園COM です。日本で初めてペットなどの動物系やゲームクリエイターの専門学校を立ち上げ、近年では e スポーツ のプロゲーマーや、ドローン パイロット、セキュリティの専門家であるホワイトハッカーなど、産業界とも密に連携をしながら、時代の最前線で活躍する人材を輩出しています。

滋慶学園COM は、2023 年度に産学連携プロジェクトの一環として、学生が Azure Open AI Service を活用し、学校内外の課題を解決するための生成 AI を活用したアプリケーション作成を実施しました。

Azure OpenAI Service は、Microsoft Azure クラウドプラットフォームで提供されるサービスの一つで、OpenAI の最先端の人工知能モデルにアクセスできるように作られています。このサービスを利用することで、ユーザーはGPT(Generative Pre-trained Transformer)、DALL-E(画像生成 AI)、Codex(コーディング支援 AI)など、OpenAI が開発した様々な AI モデルを使用することができます。

ここでは、東京デザインテクノロジーセンター専門学校と京都デザイン&テクノロジーセンター専門学校の学生の事例を 5 つご紹介いたします。

AI 絵日記作成アプリ

ユーザーの性別や年齢、今日一日にあった出来事の簡単な情報を入力すると、文章生成の AI で日記の文章を作成します。その作成した文章をもとに、画像生成 AI で状況にあった画像を作成し、絵日記にするアプリを作成しました。
このアプリを使用することで、日記を一から書くという負担を AI によって減らすことができます。また、どんな画像が生成されるかは出力されるまでわからないので、そこもお楽しみいただけるアプリとなっています。

・制作者: 東京デザインテクノロジーセンター専門学校 3 年(制作時) プログラマー専攻 横山 慶太さんのコメント

「Azure のサービスをあまり触った経験がなく本ゼミに取り組みましたので、サービスをどのようにアプリに組み込むかやどのサービスを使用して表現しようかはすごく悩みました。しかし、試行錯誤を繰り返しながら何とかアプリとして形にすることができとても嬉しく思っています。クラウドサービスやプログラミングの技術はもちろん、今後の主流となる技術である生成 AI に触れた今回の取り組みは大きな学びと力になりました。」

AI 就活管理アプリ

就職活動をサポートする Web アプリを開発しました。このアプリは、ユーザーが会社情報を効率的に管理できる機能を提供するだけでなく、AI 技術を活用してエントリーシートの添削や、模擬面接をチャット形式で行うことができます。また、認証機能を備え、インターネット上で誰もが簡単にアクセスし使用できる状態になっています。このアプリは、ユーザーの就職活動の効率化と成功率の向上を目指しています。

AI就活管理アプリによるAI模擬面接画面例

・制作者: 東京デザインテクノロジーセンター専門学校 2 年(制作時) スーパー IT エンジニア専攻 高橋 龍之介さんのコメント

「このプロジェクトを通じて、アイデアから具体的なアプリケーションを開発する過程を経験できたことは、大きな達成感をもたらしてくれました。特に、新しい技術への挑戦は刺激的であり、Azureのようなクラウドサービスをはじめとする多種多様なツールを習得し、活用することができました。また、GitHub や Docker といった開発ツールを用いることで、開発の効率性と品質の向上にもつながりました。」

AI 旅行支援アプリ「TriPal」

TriPal は、生成 AI と外部 API を組み合わせることで、旅行プラン提案から宿泊施設の選定までをユーザーとの会話形式でサポートするサービスです。ユーザーは、旅行期間や行きたい場所などを AI と会話で伝えるだけで、AI がユーザーの好みや予算に合わせて最適な観光スポットや宿泊施設を提案します。AI はユーザーのフィードバックに基づいて旅行プランを柔軟に変更し、快適な旅行体験を実現します。 さらに、外部の信頼できる API を利用することで、情報の正確性や安全性を保証しています。

AI旅行支援アプリによる旅行提案例

・制作者:東京デザインテクノロジーセンター専門学校 1 年(制作時) スーパー AI クリエイター専攻 山下 竜之介さん および 同校 1 年(制作時) UI/UX デザイナー専攻 児島 直樹さんのコメント

「初めてのプロジェクト開発でしたが、チームで協力して TriPal を完成させることができ、本当に嬉しく思います。チーム開発の中で、各メンバーの得意分野を活かして役割分担を行い、効率的に開発できたことが、このプロジェクトの成功要因だと考えています。また、プロジェクトを通して、実践的な技術スキルを飛躍的に向上させることができました。特に Git や Docker などの開発ツールの使い方をマスターし、プロジェクト開発に活用することができました。」

京都 TECH AI「SCシステム」

教育課題を解決するという観点から、教職員の負担軽減・在校生の助けになるアプリケーションを制作できればと考え、京都テックに興味を持っている人に対して自動で質疑応答を行える「学外向けAI」と在校生や教職員に対し事務手続き時や授業質問に答える「学内向け AI」2 つのアプリケーションを制作しました。これらは教職員スタッフの負担軽減を目的として提案しました。

京都テックとのLINEトーク画面

・制作者:京都デザイン&テクノロジーセンター専門学校 2 年(制作時) ホワイトハッカー専攻 浅見 一輝さんのコメント

「今回苦労し学んだ事は、最新技術の活用とチーム開発の難しさです。IT 業界最新トレンド、生成 AIを使用したプロジェクトに取り組むことで、日々更新される情報を集め、活用することが求められました。また、それを活かして使用者が使いやすいアプリケーションを作成することはとても困難でしたが、同時にすごく力がついたと点だと感じています。メンバーそれぞれの進行度、全体のスケジュールにおける優先事項の取捨選択など、一人一人が同じ方向に向かって取り組むことが大切だと感じました。」

AI 就活アシスタント

キャリアセンターと連携しながら学生の就職活動をサポートする Web アプリケーションを制作しました。このアプリは AI に就活に関する質問ができるだけでなく、学校に寄せられる企業の情報を一覧で表示する機能や、学生一人一人の就職活動の進捗状況をキャリアセンターが確認できる機能を搭載しており、学生が利用すればするほどキャリアセンターの業務が削減され、学生自身も効率良く就職活動を進められるような仕組みになっています。

AI就活アシスタントの機能紹介

・制作者:京都デザイン&テクノロジーセンター専門学校 2 年(制作時) スーパー AI クリエイター専攻 入矢 脩士さん および 同校 2 年(制作時) スーパー AI クリエイター専攻 北川 晃汰さんのコメント
「今回のプロジェクトを通じて、実際に起きている学内の課題を解決することの難しさや達成感を得ることができました。また、Azure OpenAI やその他の Azure サービスを用いた開発やフロントエンド,バックエンドを分けた開発に取り組んだことで、チーム全体のプログラミング能力の向上に繋がりました。今回の経験を活かして学内だけでなく、社会で起きている諸問題にも取り組んでいきたいと思いました。」



以上が 5 つの事例となります。

今後、滋慶学園COM では、社会のニーズに合致した職業人教育を実施していくために、引き続き様々な生成 AI サービスを用いた様々な取り組みをご検討されています。

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Power BI を活用し、大学病院が効率的な経営分析と意思決定を実現。香川大学 デジタル ONE アンバサダー活動報告会より http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/microsoft-in-business/2023/07/06/kadai-digital-one-ambassador/ Thu, 06 Jul 2023 06:00:00 +0000 2023 年 4 月 21 日、香川大学は『令和 4 年度 デジタル ONE アンバサダー活動報告会』を開催しました。
香川大学は 2022 年 5 月 20 日より日本マイクロソフトと連携協定を締結し、昨今ニーズが高まっている DX 推進人材の育成を通して大学改革と地域活性化に取り組んでいます。
本報告会では、香川大学の各部署が取り組んできた実際の成果が共有されるとともに、Power Platform をはじめとする Microsoft 製品による業務効率化や DX の奥行きと可能性を感じさせるものとなりました。

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2023 年 4 月 21 日、香川大学は『令和 4 年度 デジタル ONE アンバサダー活動報告会』を開催しました。

香川大学は 2022 年 5 月 20 日より日本マイクロソフトと連携協定を締結し、昨今ニーズが高まっている DX 推進人材の育成を通して大学改革と地域活性化に取り組んでいます。

本報告会では、香川大学の各部署が取り組んできた実際の成果が共有されるとともに、Power Platform をはじめとする Microsoft 製品による業務効率化や DX の奥行きと可能性を感じさせるものとなりました。

報告会のオンラインと現地会場のハイブリッド集合写真

各部署での主体的なDX推進のために「デジタル ONE アンバサダー」を設置

香川大学は学内の DX を推進するため、全学の事業部門の職員を対象に DX 推進人材を選出し、「デジタル ONE アンバサダー」として任命する制度を 2022 年 4 月より開始しました。

任命されたアンバサダーは、香川大学 DX 推進研究センターが開催するローコード/ノーコードツールを用いた業務システム開発ハンズオンなどを受講して開発するスキルを身に着けたのち、主体的に各職場の DX 推進に取り組んでいます。

KAGAWA UNIVERSITY DIGITAL ONE AMBASSADOR のマーク
セミナールームで資料を投影しながらプレゼンを行う様子

2022 年度、香川大学では 100 件を超えるデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する取り組みが行われました。

本報告会では、昨年度 67 人が活動した中で、特に DX 推進に貢献した 10 人のアンバサダーを選び、それぞれが、実際にどんな DX を行ったか、取り組み事例を発表しました。

Power BI を活用し、大学病院が効率的な経営分析と意思決定を実現

最優秀に選ばれたのは、医学部経営企画課の浪越俊介さんが手がけた「Power BI を使用した経営指標資料の作成および Teams での情報共有」です。

セミナールームで資料を投影しながらプレゼンを行う様子/「Power BI ってなに?」のスライド

Power BI とは、マイクロソフトが提供するビジネスインテリジェンスツールです。データを集約し、視覚的に分析しやすいダッシュボードやレポートを作成できます。多様なデータソースからのデータを統合し、リアルタイムのデータ更新も可能です。直感的なドラッグアンドドロップの操作でデータを視覚化し、インタラクティブなレポートを作成できます。ビジネスの洞察を得るための優れたツールであり、データ駆動の意思決定を支援します。

浪越俊介さんが手がけた取り組みでは、診療報酬の加算につながる指標の分析や、入院患者の住所分布から地域連携の強化を検討するなど、Power BI を使うことで効率的な経営分析と意思決定ができるため、短期間で多岐に渡る経営課題に取り組むことが可能になりました。

スライド画像「Power BI 活用事例 (1)」/Power BI のイメージ画像/ノート PC、タブレット端末などがあれば、場所を問わず、その場で分析可能
スライド画像「Power BI 活用事例 (2)」/Power BI の各種使用例とイメージ画像/効率的な経営分析と意思決定で短期間に様々な取り組みが可能に

医学部 経営企画課 浪越俊介さん

「経営企画課なので数字を使った指標を多く出さないといけないが、よくあるのが同月比較など点だけで見ていることが結構多かった。前後で推移を確認することが結構重要で、過去がどうだったかを見ることが多いが、それぞれのファイルを参照しないといけない状況でした。それを 1 個のファイルですべて時系列を変更しながら確認できることが業務短縮という意味でどうしても必要で何かツールがないか探していた時に Power BI に行き着きました。」

スライド画像「Power BI  使って思うこと」/業務の効率化にとどまらず、分析業務の大幅レベルUP!/メリット①データ更新が本当に楽②様々な視点での分析③モニタリングの重要性④打合せ・会議の質向上⑤情報共有が簡単⑥エビデンスがある/デメリット①難しそうに見られる/課題①データベース化が必要②データはどこにある③デバイスの不足/効率的に使用する下準備を

データ駆動による大学経営へ

本報告会では、他にも業務効率が画期的に改善された事例として、「入学手続き問い合わせチャットボット」「ID 登録申請自動化」「オンライン決済フロー」などが発表されました。

本報告会の最後に、情報戦略室長の松木則夫 副学長は、「業務に対する考え方へのチャレンジをするキーパーソンになっていただきたい。」と締めくくりました。

香川大学は、DX 推進のために、引き続きデジタル ONE アンバサダーの活躍を支援すると同時に、デジタル化によって蓄積されたデータを可視化する取り組みを新たにはじめ、データ駆動による大学経営を進めていく取り組みも始めようとしています。

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HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality を活用し、学生が遠隔支援やオープンキャンパスへの対応、後輩への技の伝承を実施 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/microsoft-in-business/2023/04/20/mixed-reality-for-professional-education/ Thu, 20 Apr 2023 01:00:00 +0000 さまざまな業界に直結した専門教育を実践している滋慶学園グループ。1976 年に歯科技工士の専門学校を開校して以来、500 を越える職種のスペシャリスト達を輩出してきました。

滋慶学園グループの中でも、音楽やダンス、デザイン、IT、動物、自然、放送、製菓、スポーツ、医療といった幅広い専門教育を展開しているのが滋慶学園 COM グループです。日本で初めてペットなどの動物系やゲームクリエイターの専門学校を立ち上げ、近年では e スポーツ のプロゲーマーや、ドローン パイロット、セキュリティの専門家であるホワイトハッカーなど、産業界とも密に連携をしながら、時代の最前線で活躍する人材を輩出しています。

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さまざまな業界に直結した専門教育を実践している滋慶学園グループ。1976 年に歯科技工士の専門学校を開校して以来、500 を越える職種のスペシャリスト達を輩出してきました。

滋慶学園グループの中でも、音楽やダンス、デザイン、IT、動物、自然、放送、製菓、スポーツ、医療といった幅広い専門教育を展開しているのが滋慶学園 COM グループです。日本で初めてペットなどの動物系やゲームクリエイターの専門学校を立ち上げ、近年では e スポーツ のプロゲーマーや、ドローン パイロット、セキュリティの専門家であるホワイトハッカーなど、産業界とも密に連携をしながら、時代の最前線で活躍する人材を輩出しています。

滋慶学園 COM グループは、2022 年度に産学連携プロジェクトの一環として、学生が HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality アプリケーションを活用し、遠隔支援やオープンキャンパスへの対応、後輩への技の伝承といった取り組みを実施しました。

Dynamics 365 Guides とは、Microsoft HoloLens を用いた作業ガイドを 3D の世界で構築できるアプリケーションです。PC 上でのオーサリングツールによって、3DCG作成やプログラミングのスキル無しでガイドを作成できます。

Microsoft HoloLens を活用した医療機器の作業ガイドのイメージ

東京デザインテクノロジーセンター専門学校 教務 渡辺

「HoloLens 2 と Dynamics 365 Guides を使用して問題解決のためのコンテンツ制作を行うということで、学生からは様々なアイデアが飛び出しました。尖ったアイデアや面白いアイデアの企画は、最新技術を使用したプロジェクトは、時として大変難しい技術を擁することがあり、具現化するチャンスを得られる学生さんは限られてしまいますが、Dynamics 365 Guides はそれを見事に解決してくださいました。今回は学生が日々学校で学ぶ中で気づいた、等身大の問題を見事に解決している2つのプロジェクトをぜひご覧いただければと思います。」

京都デザイン&テクノロジー専門学校 教務 藤田

「MR 機材である HoloLens 2 を京都 TECH では、1 年生から積極的に触る機会を設けていました。しかしながら、1 年生なのでまだまだ技術力が追いつかず、自分達にアイデアがあっても、それをすぐに形作ることには難しさを感じていました。そのような中、Dynamics 365 Guides はこの問題を解決してくれました。学生たちは使用方法をすぐに吸収し、放課後残って作業する機会が多くなりました。すぐに考えたことをカタチにすることができるので、非常に楽しみながらコンテンツを制作しており、学内の多くの課題解決にもつながりそうです。ますますの活用を期待したいと思います。」

ここでは、東京デザインテクノロジーセンター専門学校と京都デザイン&テクノロジーセンター専門学校の学生の事例を 4 つご紹介いたします。

①「教室の片付け手順」の制作

HoloLens 2 を活用した教室間仕切りの作業ガイドのイメージ

日ごろ使っている教室の一つである 203、204 教室の間の仕切りの展開と収納方法の手順を制作しました。この作業は慣れていない人が作業するとなると 10 分近くかかり、授業間の小休憩が5分ほどしかない中この作業をしなければならないということで授業時間の圧迫の原因となっています。これらを解決するために、全く知らない人でも HoloLens 2 をかければ、ホログラムを通して一人約 5 分でこれらの手順を完遂できるようなものを制作しました。

・制作者:ゲームプログラマー専攻 2 年(制作時)田中さんのコメント

「まず制作するにあったて、手順作成する問題自体をよく知っているといえ、ほとんど感覚で作業していることが多かったので、どのようなところが他の初めての人にとって難しいのか確かめなければいけないという、入念な準備が必要でした。
また、ホログラムを配置する関係上、現実のものとホログラムのものにずれがあったら意味がなくなってしまうのでホログラムを一つずつ配置するのにも慎重に行いましたが、作業自体は直感的にできて快適でした。
完成した際に他の人にも試してもらった時に「いいね」と言われたことはもちろんうれしかったですが、完成した手順を私自身が確かめてみた時の達成感はとてもよく、全体を通し、面白いプロジェクトだったと思いました。」

②「デッサン授業の問題解決」制作

Microsoft HoloLens 2 を活用したオンラインデッサン講座のイメージ

デッサン初心者でもオンラインでデッサンが行える、画像解説付きのデッサン講座をガイズで制作。用意する物や描く際の注意点、描き方等を全てイラスト付きで説明しており、文字数を少なくして一目で内容がわかるように工夫をしています。

この内容を作ろうと思ったきっかけは、「コロナ禍におけるデッサンのオンライン授業がとてもやりづらかったから」。自宅でデッサンを受講した際に、デッサン初心者の方は持っている道具の使い方も、デッサンのやり方も何もわからないことがほとんどです。先生との連絡手段も限られ、制作した作品に対してアドバイス等をいただく時はコメントのみで理解するのにとても困るという声も多くありました。

それらを HoloLens 2 の共有機能を使用することで、解決できないかを考案しました。さらに、デザイン科などに所属していなくても、興味があれば、この「デッサン初心者に向けたデッサン講座」を使用することで、デッサンの入り口に立つことが可能です。

・制作者:スーパーゲームクリエイター専攻 2 年(制作時)鈴木さんのコメント

「一目で全ての情報を伝えるにはどうすればいいか」という点は非常に苦心しました。
デッサンはたくさんの画材を使用するため、専門的なことまで細かく説明することができません。初心者の人には何を伝えるべきか、どう伝えるか、何が必要か等を考えながら最後まで制作を続けました。時には、自身が初心者の時に考えていたことや行動等を記憶の底から引っ張り出したりもしました。作品で使用しているイラストも、ibis Paintやillustrator、After Effectsを使用して、必要な情報だけを一目で伝えられるようにシンプルなデザインで制作しました。そして何度も修正を繰り返し、現在の作品ができました。
私はプランナーを目指して勉強しており、企画書等の書類を制作することが多くあります。私は色の使い方や文字の配置で必要じゃない情報まで入れてしまい、資料の中が乱雑になってしまうことが稀にありました。
今回の制作で「資料に必要な情報のまとめ方」「情報を伝える資料のデザインの作り方」を学ぶことができ、自身のスキルアップに繋げることができました。
このプロジェクトに携わることができて、本当に良かったです。」

「MR サークル紹介」の制作

Dynamics 365 Guides と HoloLens 2 を活用したサークル紹介のイメージ

誰でも実際に体験しながら MR 技術を理解することができるガイドの制作です。
サークル紹介で Dynamics 365 Guides を使うことによって、活動目的や内容の説明時間の短縮、効率化を目指します。
手順内に HoloLens 2 を使った動画や画像を挿入や、実際の活用方法や活用例を掲載し、利用者が MR に興味を持つように工夫しました。

・制作者:スーパーAIクリエイター専攻 1 年(制作時)入矢さんのコメント

「今回初めて HoloLens 2 を使って MR 技術に興味を持ち、サークルを立ち上げました。しかし、MR 自体が余り知られていないコンテンツだった為、MR の紹介自体が難しく感じることが多く発生しました。そこで実際に MR を体験してもらう為に、Dynamics 365 Guides を用いて今回の制作にあたりました。Dynamics 365 Guides は誰でも直感的に操作しやすく、ボタンや図形、3D モデルを入れることができて非常に良いものでした。結果として入部希望者が増えたのでとても良かったです。」

④「校内設置大判プリンター使用方法」の制作

大型ポスターなどを印刷する大判プリンターの使い方は手順が多く、先生達のどなたかが付き添わないと印刷ができませんでした。HoloLens 2 を使って指示通りに動くだけで、学生だけでも印刷できるようになり、先生方の助けにもなると考えました。言葉の指示に加え、その動作の動画も挿入することで、より分かりやすく説明コンテンツを制作することができました。

Dynamics 365 Guides と HoloLens 2 を活用した大型プリンターの作業手順説明のイメージ

・制作者:ホワイトハッカー専攻 1 年(制作時)浅見さんのコメント
「まず私は個人的な解釈で、この Dynamics 365 Guides は指示をするのに特化できるソフトだと考えました。その点を踏まえて、学校内でこの Dynamics 365 Guides を最大限利用できるのはどんなことだろうと思い、大判プリンターの複雑な手順というところに着目し、制作にあたりました。印刷を行う度にどなたか先生を呼び印刷をするのではく、許可さえもらえば HoloLens 2 を渡し、手順通りにお願いします。といった風にできるよう、さらに作り込みたいと考えています。
今回の課題で、MR 空間にはこういった使い方もできるのだと、知識の幅が広がったように感じています。自分が作りたい物もあるので、この経験を活かしながら制作に取り組んでいきたいと考えています。」

以上が 4 つの事例となります。今回制作したガイドは、学校内での利用シーンがメインでしたが、学生からは学外の施設などでの利用アイデアも多数出ておりました。例えば、人材育成のアイデアなどは、サントリーをはじめ既に国内の民間企業でも多くの事例があり、教育分野でも積極的な活用が期待されます。

参考:HoloLens 2 と Dynamics 365 Mixed Reality を活用し、品質維持と高まる需要への対応を同時に実現

今後、滋慶学園 COM グループでは、社会のニーズに合致した職業人教育を実施していくために、引き続き様々な Microsoft HoloLens を用いた様々な取り組みをご検討されています。

関連情報:
HoloLens 2 / Mixed Reality 製品に関する情報はこちら
国内におけるHoloLens 2 / Mixed Reality の最新情報はこちら

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