Çağlayan Arkan, Author at マイクロソフト業界別の記事 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog Fri, 03 Dec 2021 10:20:41 +0000 en-US hourly 1 製造業向け Microsoft Cloud のプレビューの発表 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2021/11/02/announcing-the-microsoft-cloud-for-manufacturing-preview/ Tue, 02 Nov 2021 00:30:42 +0000 この 18 か月はすぐには忘れられない期間となりました。パンデミックにより想像を超える変化にさらされた製造業は、ビジネス継続性、業務の可視性、サプライ チェーン、リモート ワーク、従業員の安全性などにおいて、完全な破壊的変革を経験しました。

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AR ヘッドセットをはめて入力している人

※本ブログは、米国時間 2021 年 11 月 2 日に公開された Announcing the Microsoft Cloud for Manufacturing preview の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

この 18 か月はすぐには忘れられない期間となりました。パンデミックにより想像を超える変化にさらされた製造業は、ビジネス継続性、業務の可視性、サプライ チェーン、リモート ワーク、従業員の安全性などにおいて、完全な破壊的変革を経験しました。

既にデジタル変革を取り入れていた製造企業は、これらの課題により機敏に対処することができました (英語)。そして今、さらに多くの企業がデジタルへの移行を加速させる必要に迫られていることを認識し始めています。製造業において業界向けクラウドのニーズを加速させている 5 つのトレンドを取り上げた記事 (「業界のクラウドに対するニーズを牽引する製造業の 5 つのトレンド (英語)」) で紹介したように、製造企業の 62% はスマート製造への投資を推進し、その額は今年だけで 20% 増加しています。

デジタル化へのこのような投資は、データの急増にもつながっています。たとえば、スマート ファクトリは 1 日に 1 ペタバイトのデータを生成する可能性があります。このデータはすべて新たなサービスやビジネス モデルの機会をもたらしますが、ほとんどの企業は、新たなビジネス モデルなどの新しい価値を引き出すどころか、このデータの 1% も活用できていません。データを真に理解し、そこから適切な成果を引き出すには、エッジおよびクラウドでインテリジェンスを実現する機能が必要です。マイクロソフトの CEO、Satya Nadella は、”記録システムから現実システムへの移行” と、これを実にうまく表現しています。

私たちがパンデミックから何かを学んだとしたら、それは第 4 次産業革命が大げさな宣伝文句ではなくなったということです。あらゆるビジネスがデジタル化の取り組みを始めており、これまでのビジネスのやり方ではもはや通用しません。

このような理由から、製造業向け Microsoft Cloud のプレビューの提供開始を発表できることを嬉しく思います。

製造業向け Microsoft Cloud は、マイクロソフトおよびパートナーが提供する成果重視のソリューションおよび機能により、エンドツーエンドの包括的でスケーラブルな方法でお客様が価値実現時間を短縮することを可能にします。Microsoft スタックのインテリジェントで統合されたクラウドおよびエッジ機能を、最も価値の高い製造業シナリオと結び付けることにより、最大限の信頼性、コンプライアンス、プライバシー、および透明性で、ビジネスが安全でセキュリティ保護された工場で設備および現場作業員の生産性を向上させ、リモート販売や常時利用可能なサービスを実現し、クラウドベースのイノベーションを創出することを可能にする、イノベーションの推進力を生み出します。

たとえば、”総入れ替え” を行える予算またはインフラストラクチャを持つ製造企業はほとんどありません。製造業向け Microsoft Cloud はモジュール式のフレームワークで始めるため、製造企業は運用しながらイノベーションを進めていくことができます。このモジュール式の拡張可能なソリューションは、サプライ チェーンの可視性などのエンドツーエンドのクラウド サービスと、工場の機器に安全に接続し、ミッション クリティカルな工場と倉庫に中核となる製造およびサプライ チェーン実行機能を展開するためのエッジ サービスの両方を活性化します。

製造業向け Microsoft Cloud は、よりアジャイルな工場を構築する、より回復力に優れたサプライ チェーンを構築する、ハイブリッド ワークの従業員が顧客と新たな方法でつながることを可能にする、イノベーションを創出して新たなサービスを提供するなど、製造企業が最も差し迫ったビジネス ニーズに対処するために必要な機能を柔軟に採用できるように設計されています。

Johnson & Johnson が製造業向け Microsoft Cloud の機能で次世代の製造を構築

Johnson & Johnson (英語) はマイクロソフトと協力して、Microsoft Azure、人工知能 (AI)、モノのインターネット (IoT)、エッジ コンピューティング、製造実行システム (MES)、製造業向け Microsoft Cloud の機能などのツールにより、デジタル製造変革を推進しています。同社は、クラウドおよびその他のデジタル機能の促進により、ビジネス イノベーションの実現、俊敏性の向上、保有コストの削減、および障害復旧機能の改善を目指しています。Johnson & Johnson は、確固としたデジタル コア、検索やアクセスが容易なデータ、およびアジャイルなプラットフォームにより、テクノロジを通した医療の未来の形成に努めています。

製造業向け Microsoft Cloud の概略

製造業向け Microsoft Cloud は、エンドツーエンドの製品およびサービスのライフサイクル全体のエクスペリエンスをつなぎます。

資産の生産性 (英語)学習とナレッジの管理 (英語)常時利用可能なサービス (英語)サプライ チェーンの可視性 (英語) などの機能のほか、製造業向け Microsoft Cloud のプレビューの Web サイトで紹介している多数の機能が含まれます。

Microsoft Cloud for Manufacturing

特にお伝えしたいのは、マイクロソフトがこれらの機能で、Microsoft Teams を利用する現場作業員と複合現実 (英語) をどのように融合しているかについてです。これにより、ハイブリッド ワーク シナリオでの生産性が向上し、また安全に接続された IoT 資産および製品からの洞察を Microsoft Dynamics 365 ビジネス アプリケーションおよびパートナーのソリューションのワークフローやビジネス プロセスに取り込むことが可能になります。

製造業向け Microsoft Cloud のモジュール式の機能の 1 つについて、詳しく見てみましょう。新しいサプライ チェーンの可視性 (英語) 機能では、製造企業は物理サプライ チェーンのデジタル表現であるデジタル サプライ チェーン ツインを構築することにより、混乱を予測し、先を見越して対処することができます。世界的な混乱の発生時には、製造企業はアップストリームとダウンストリームの両方の影響を分析し、大規模なシミュレーションを実行してシナリオをモデル化することにより、最適な解決策を決定し、その対応を自動化できます。

充実したパートナー エコシステム

共同イノベーションとコラボレーションを可能にするプラットフォームに対する業界のニーズに対処するために、マイクロソフトのすばらしい業界パートナー エコシステムは、最も差し迫った課題に対する追加のソリューションにより、製造業向け Microsoft Cloud の価値を拡大します。以下の主要なパートナーが、製造業向け Microsoft Cloud のコア機能を拡大しています。

これは、お客様の条件どおりに適応するように構築され、お客様固有のビジネスのデジタル変革を可能にするようにモジュール化された、製造業向け Microsoft Cloud の機能のほんの一部です。詳細については、Microsoft Ignite (英語) にご登録いただき、2021 年 11 月 2 日に開催される分科会「Manufacturing a Resilient Future」 (回復力のある未来の製造) にぜひご参加ください。録画されたセッションは後からオンデマンドで視聴可能です。マイクロソフトの業界向けクラウド + ソリューション部門のバイス プレジデント、Satish Thomas と私が、製造業向け Microsoft Cloud の詳細についてさらに紹介します。また、Johnson & Johnson に、同社の次世代工場にて製造業向け Microsoft Cloud の機能をどのように活用しているかについてもご紹介いただきます。基調講演後の “エキスパートに質問する” セッションでは、弊社の製造業の専門家とお話しいただく機会も設けています。お会いできることを楽しみにしています。

詳細については、ご登録いただくことにより、製造業向け Microsoft Cloud の最新情報 (英語) を受け取ることができます。

Twitter で Microsoft Manufacturing (英語) をフォローし、製造業向け Microsoft Cloud の Web サイトもぜひご覧ください。回復力の高い、持続可能な未来を創造できるよう製造企業を支援するためのマイクロソフトとパートナーの取り組みに関する最新情報をお届けしています。

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製造業における今後の展望は? 大規模なデジタル トランスフォーメーション http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2021/05/03/the-next-step-for-manufacturing-digital-transformation-at-scale/ Mon, 03 May 2021 01:47:27 +0000 ハノーバー メッセの新たな 1 年が幕を開けています。私たちの誰もが大切にしている個人的な交流はできませんでしたが、確かなことが 1 つあります。それは、ソート リーダーシップ、新しいアイデア、イノベーションへの熱意が、製造業全体でこれまでどおり強固に保たれていることです。私たちのセッションに参加してくれたすべてのパートナー、お客様、同僚たちに感謝いたします。

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ノート PC を使用している従業員

※本ブログは、米国時間 2021 年 5 月 3 日に公開された The next step for manufacturing? Digital transformation at scale の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

ハノーバー メッセの新たな 1 年が幕を開けています。私たちの誰もが大切にしている個人的な交流はできませんでしたが、確かなことが 1 つあります。それは、ソート リーダーシップ、新しいアイデア、イノベーションへの熱意が、製造業全体でこれまでどおり強固に保たれていることです。私たちのセッションに参加してくれたすべてのパートナー、お客様、同僚たちに感謝いたします。

このイベントは 9 万人を超える登録者を迎えて行われ、マイクロソフトはソート リーダーシップのセッションをいくつか主催しました。たとえば、Microsoft Germany の Marianne Janik 博士による講演「最先端の技術が生まれる最前線の挑戦 (ドイツ語)」や、私が司会を務め、Accenture の Tracey Countryman 氏、Sight Machine の Jon Sobel 氏、Blue Yonder の Hong Mo Yang 氏そして、現在ではマイクロソフト ファミリーに加わった The Marsden Group の前 CEO である Andy Pratt 氏が参加した、デジタル ツインをテーマにした基調講演 (英語) などが挙げられます。

もっとも、これは始まりにすぎません。私たちは、製造企業が最も関心を寄せるテーマについて、パートナー、お客様、同僚たちと話し合い、製造業における今後の展望を示すことでこのイベント ウィークを過ごしました。

マイクロソフトのハノーバー メッセ 2021 デジタル エディションのセッションをオンデマンド動画でぜひご覧ください。マイクロソフトのバーチャル ブース にもぜひアクセスしてください。このコンテンツは 2021 年 6 月 11 日までご利用いただけます。製造業界デジタル フォーラム (英語) シリーズの対談も継続し、5 月 4 日には McKinsey と Ericsson からゲストを招きます。

製造業における今後の展望

ハノーバー メッセで明確に感じたのは、どの製造企業もパンデミックからの回復を図りつつ、デジタル化への移行を加速させようとしていることでした。

これは、McKinsey & Co. などのリーダー企業と共に、私たちが昨年にわたり熱心に探求してきたテーマです。今年のハノーバー メッセで McKinsey & Co. の Enno de Boer 氏 (Partner and Global Leader for Manufacturing) をゲストにお招きし、69 の高度な製造拠点から得た知見を考察できたのは非常に幸運なことでした。これらの製造企業は、McKinsey & Company と連携した世界経済フォーラム プロジェクトであるグローバル ライトハウス ネットワーク (英語) に参加しています。

こうしたディスカッションの一環として、マイクロソフトの CEO である Satya Nadella と Johnson & Johnson の CEO である Alex Gorsky 氏から、企業がインダストリー 4.0 のテクノロジで推進している影響力のある活動について直接聞く (英語) ことができました。特に、Johnson & Johnson はライトハウスの最新工場の 1 つとして認識さおれており、持続可能性の著しい向上をもたらしています。

私たちがパンデミックから何かを学んだとしたら、それは第 4 次産業革命が大げさな宣伝文句ではなくなったということです。パンデミックに起因する破壊的な変化は定着しており、各企業はデジタル化に取り組む必要があります。それを理解している企業はまだわずかですが、グローバル ライトハウス ネットワークの企業など、デジタル化を実践している企業は、生産性、機敏性、持続可能性、市場投入の迅速性などで目覚ましい成果をあげています。これらの企業は、新たなベンチマークを再設定しようとしています。工場からサプライ チェーン、従業員、さらにはその先まで長い目で投資を行っています。

マイクロソフトは、こうした企業の戦略的パートナーであることを誇りに思い、それぞれの企業がデジタル化への取り組みを加速できるように支援しています。これは、製造業向け Microsoft Cloud のソリューションを使用して、オペレーション、従業員、設計とエンジニアリングのプロセス、カスタマー エンゲージメント、エンドツーエンドのバリュー チェーンの全体でエクスペリエンスを結び付けてスケーリングすることで実現します。

オープンな標準とコミュニティによるスケーリングの実現

製造業向け Microsoft Cloud が価値実現の促進とデジタル トランスフォーメーションの大規模な推進に役立つのは、充実したパートナー エコシステムとの共同イノベーションや業界特有の標準とコミュニティにマイクロソフトが深く関わっているからです。こうした標準やコミュニティの例として、Open Manufacturing Platform (英語)OPC Foundation (英語)Digital Twins Consortium (英語) などが挙げられます。

先月、マイクロソフトは業界全体での相互運用性をさらに促進する、2 つの重要な製造エコシステムを発表しました。私たちはその正式メンバーになることで、CESMII (英語) および Open Industry 4.0 Alliance (英語) との連携を強化しています。製造業界のデジタル化を支持する各コミュニティのすばらしい活動は、製造企業に新しい有力な機会をもたらしています。私たちは、増大する業界のパートナーやメンバー企業の仲間と一緒に貢献できることを楽しみにしています。

対話の継続: 製造業界デジタル フォーラム

製造業における今後の展望は、まだ緒に就いたばかりです。
それでも、ディスカッションは続きます。弊社の次のイベントは、5 月 4 日に開催される有益でタイムリーなウェビナーです。このウェビナーでは、McKinsey & Co. から Enno de Boer 氏と Bodo Koerber 氏 (Partner and Global Leader of IoT and Platforms) をゲストにお招きします。”パイロットの窮境” から抜け出して、ビジネス、組織、テクノロジを連携させることで、産業用モノのインターネット (IIoT) の価値を大規模に獲得する方策について私たちは話し合うことになります。

グローバル ライトハウス ネットワークから得た知見というテーマに基づくため、スウェーデンのネットワーク/電気通信の多国籍企業である Ericsson の Erik Simonsson 氏にもご参加いただく予定です。Simonsson 氏は、米国に設置した最初の 5G 工場から得た重要な知見を伝えてくれます。具体的には、従業員あたりの測定された生産量増加、効率と品質の改善、持続可能性などが挙げられます。

興味深いディスカッションが展開されますので、ぜひ、ご参加ください (登録はこちら (英語))。

工場内でヘルメットを被った 2 人の従業員

マイクロソフトから製造業の最新情報を入手

来年は、以前のようにドイツのハノーバー メッセにみなさまが直接参加できることを願っています。しかし、私たちがまた直接会えるようになるまでは、デジタルのイベントやディスカッションによる交流を継続していきます。

マイクロソフトはパートナーと共に、お客様の所在地に関係なく、デジタル トランスフォーメーションの取り組みがどの段階にあろうとも、お客様のビジネス支援に取り組んでいます。

より回復力の高い、持続可能な未来を作るためにお客様はどのような貢献ができるのか、製造業向け Microsoft Cloud (英語) で最新情報をご確認ください。

ソーシャル メディアをフォロー (英語) し、Web サイトをご覧ください。回復力の高い、持続可能な未来を製造企業が創造できるように製造業向け Microsoft Cloud ソリューションで支援する、マイクロソフトとパートナーの取り組みに関する最新情報をお届けします。

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Microsoft Cloud for Manufacturing の紹介 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2021/02/24/introducing-microsoft-cloud-for-manufacturing/ Wed, 24 Feb 2021 03:14:12 +0000 パンデミックにより想像を絶する変化をこうむった製造業は最悪の事態を経験しました。ビジネス継続性、オペレーションの可視性、リモート ワーク、従業員の安全性などにおいて多大な混乱が発生したのです。 しかし、私たちが回復プロセスを歩む中で、製造業者も状況に対応し、絶え間なく適応しようとしています。

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AR ヘッドセットを装着して機械を操作している人物。もう一人の人物が画面に映っていて、観察中。

※本ブログは、米国時間 2021 年 2 月 24 日に公開された Introducing Microsoft Cloud for Manufacturing の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

パンデミックにより想像を絶する変化をこうむった製造業は最悪の事態を経験しました。ビジネス継続性、オペレーションの可視性、リモート ワーク、従業員の安全性などにおいて多大な混乱が発生したのです。
しかし、私たちが回復プロセスを歩む中で、製造業者も状況に対応し、絶え間なく適応しようとしています。
この取り組みを加速させるため、マイクロソフトは Microsoft Cloud for Manufacturing (英語) を発表し、6 月末までにパブリック プレビューを提供いたします。

クラウド サービスを業界固有の要件に沿って調整することによって、クラウドでのスタート地点をお客様に提供し、これを既存のオペレーションに簡単に統合することができます。お客様はテクノロジやビジネス変革が最も早急に必要な領域から手を着けることができるため、Microsoft Industry Clouds はマイクロソフトのクラウド サービスの広範なポートフォリオへの入り口となります。マイクロソフトのミッションは、各業界のカスタマー ジャーニーをサポートし、Microsoft Cloud の多様なサービス全体にわたって統合されたカスタマー エクスペリエンスを提供することです。

マイクロソフトは、Open Manufacturing Platform (英語)OPC Foundation (英語)Digital Twins Consortium (英語) などの業界固有の標準やコミュニティのほか、充実したパートナー エコシステムとの共同イノベーションに深く関わっていることから、Microsoft Cloud for Manufacturing は他とは一線を画す存在です。

ではなぜ今なのでしょうか。パンデミックに端を発した混乱が続く中、イノベーションとリスク管理の必要性が高まっていることは誰もが認識しています。私たちは、これまでのビジネスのやり方ではもはや通用しなくなる転換点に立っています。製造業者は、そのオペレーションだけでなく、エンドツーエンドのビジネスのあらゆる側面の変革、特に人材と文化の変革を加速させるための支援を求めています。

2020 年、マイクロソフトのお客様は COVID-19 に対応するために 5 つの主要分野への投資を加速しましたが、これは 2021 年以降も継続すると予想されます。これらの分野こそがマイクロソフトとそのパートナーが支援できる分野であり、Microsoft Cloud for Manufacturing によって、オペレーション、従業員、設計とエンジニアリング プロセス、カスタマー エンゲージメント、エンドツーエンドのバリュー チェーン全体にわたるエクスペリエンスを結び付けることができます。

  • よりアジャイルな工場の構築
  • 従業員の働き方改革
  • 新しい方法で顧客とつながる
  • より回復力のあるサプライ チェーンの構築
  • イノベーションの創出と新たなサービスの提供

よりアジャイルな工場の構築

パンデミックのピーク時には多くの製造業者が工場や従業員へのアクセスを制限または遮断することになり、製造業では遠隔稼働の備えができていないことが露呈しました。

パンデミック前に PwC が実施した調査では、産業企業の 91% がデジタル ファクトリに投資しているが、自社工場が “完全にデジタル化” されていると答えたのは全回答者のわずか 6% に過ぎないことが明らかになりました。パンデミック中に実施された複数の調査によると、対象となった製造業のリーダーは、スマート ファクトリへの投資を加速させています。どこからでも遠隔稼働できること、すべてをシミュレーションできること、あらゆる要素を自動化することが、新たに大きな重要性を帯びています。

そして、マイクロソフトとそのパートナーのソリューションは、何十億ものさまざまな資産をつなぎ、大量のリアルタイム データを処理し、エッジに人工知能 (AI) を展開する作業を支えてきました。たとえば、マイクロソフトは Kennametal (英語) のような業界リーダーがクラウド ファースト企業へと変化するのを支援し、モノのインターネット (IoT) を使って特定の業務における工場の生産量を増加させ、より優れたソリューションを顧客に提供できるようにしました。

工場の内外において、セキュリティは依然として最重要課題です。Frost & Sullivan によると、製造業者の 62% がエッジとクラウドの間でソリューションを保護 (英語) することに関心を持っています。IoT と OT のセキュリティを強化、効率化するために、マイクロソフトは先日、Azure Defender for IoT の一般提供を発表しました。このセキュリティ技術は、製造業、化学、ライフサイエンス分野の Global 2000 企業など、世界最大級の最も複雑な環境に導入されています。

従業員の働き方改革

現在、従業員の安全性とリモート ワークについての懸念が増しているため、スキル ギャップを解消し、従業員の再教育を行うことがこれまで以上に重要になっています。

製造業者は、次世代の労働者の募集、採用、教育、維持に役立つテクノロジを積極的に取り入れています。また、データによる洞察に基づいて行動するように既存の従業員を再教育することや、複合現実と AI を使用して業務をレベルアップすることにも努めています。これにより最終的には、既存のスキル ギャップに対処し、リモート ワークを保護し、現場の労働者の安全性を高めることができます。

印象的な例を 1 つ挙げてみましょう。Honeywell (英語) は、渡航規制やソーシャル ディスタンスが必要になった際に、すぐに RealWear や Microsoft Teams を利用して工場の受け入れテスト プロセスの仮想バージョンを作成し、ビジネスを継続させることができました。

また、Microsoft Power Platform を使用して、従業員が自信を持って職場に復帰 できるよう支援しているお客様もいます。さらにマイクロソフトはその役目として、次の世代がデジタル時代に必要とされる新しいスキルを確実に身に付けられるよう努めています。たとえば、2020 年 6 月には、グローバル スキル イニシアチブ (英語) を開始し、パンデミックの影響で失業した 2,500 万人の再教育に向けた取り組みを強化しました。

新しい方法で顧客とつながる

マイクロソフトは、サービスとしての製品 (英語) のビジョンを実現するために、数年前から Lexmark (英語)Sandvik Coromant (英語) などと協業してきましたが、パンデミックによってこのニーズがさらに加速しました。

カスタマー サービス組織は現在、AI を活用してプロアクティブなサービスを提供しています。その良い例が HP です。HP では、ヘルプ デスク コールの 70~80% を AI 仮想アシスタント (英語) で処理することにより、カスタマー サービスの向上において大きな成功を収めています。

製造業者は、1 つの画面で顧客と所有デバイスを表示できる完全にコネクテッドなシステムの必要性を訴えています。ここから得たインテリジェンスにより、プロアクティブなサービス、エージェントと技術者の生産性向上、コンタクト センターのテクノロジ スタックの簡素化が可能になり、断片化とメンテナンス費用を削減できます。その目的に向け、マイクロソフトは Microsoft Dynamics 365 アプリケーション (英語) のサービス スイートに投資を行い、サポートの提供を最適化し、顧客満足度を向上させました。

より回復力のあるサプライ チェーンの構築

サプライ チェーンに関しては、可視性とつながりが鍵となります。製造現場から始めて変革を迅速に進め、バリュー チェーン全体を包含して、すべてのサプライヤーからすべての顧客までがつながる必要があります。

パンデミック開始当初の英国での取り組みを考えてみましょう。マイクロソフトのパートナーである AccentureAvanadePTCSiemens を含む英国大手企業 30 社 (英語) が一丸となり、Microsoft Teams、Microsoft HoloLens、Dynamics 365 Supply Chain Management を使用して、英国の人工呼吸器不足解消プログラム VentilatorChallengeUK (英語) のもと、全く新しいサプライ チェーンを構築し、20 年分に相当する人工呼吸器を 12 週間で生産しました。製造された人工呼吸器一つひとつが命を救う可能性を秘めています。これは、パートナーや競合他社の区別なく構成された多様で強力なエコシステムによって、前例のないスピードで実現した成果です。製造業者はクラウドを利用してサプライチェーンの回復力を高めています (英語)

イノベーションの創出と新たなサービスの提供

マイクロソフトは、デジタル ツインと安価で拡張可能なクラウドのパワーを活用して、持続可能な製品とプロセスの設計、シミュレーション、検証において製造業者を支援することにより、イノベーションを加速できると信じています。

自らも製造業者であるマイクロソフトにとって、持続可能性は非常に重要な課題です。マイクロソフトは、2030 年までにカーボン ニュートラルとウォーター ポジティブを達成し、1975 年の創業からの二酸化炭素排出量を 2050 年までにゼロにすることをミッションとしています。しかし、その成功のためには、他社との提携によって意識を広め、ビジネスと環境の両方にメリットをもたらす共同ソリューションを開発することが不可欠です。
Bosch (英語) の取り組みをご覧ください。Bosch は、Azure Digital Twins (英語) のパワーを利用して顧客のビルのパフォーマンスを向上させ、二酸化炭素排出量を削減できるよう支援しています。

Microsoft Cloud for Manufacturing の最新情報を入手

私たちはこのパンデミックから、第 4 次産業革命がもはや大げさな宣伝文句ではないことを学びました。あらゆるビジネスがデジタル化に取り組んでいます。既にデジタル化が十分に進んでいる企業は、生産性、敏捷性、持続可能性、市場投入のスピードなど、さまざまな面で目覚ましい成果をあげています。

このような取り組みが実際に定着しつつあるのを見ると胸が躍ります。業界全体に波及するのには数年かかるかもしれませんが、これは今まさに起こっているのです。お客様がデジタル変革の取り組みにおいてどの段階にあるかを問わず、マイクロソフトはそのパートナー企業と共に、Microsoft Cloud for Manufacturing によってお客様のビジネスをサポートすることをお約束します。

より回復力の高い、持続可能な未来を作るためにお客様はどのような貢献ができるのか、Microsoft Cloud for Manufacturing (英語) で最新情報をご確認ください。

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Microsoft Digital Manufacturing Summit: マイクロソフトと共に切り拓く、力強くそして持続可能な未来 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2020/06/25/reimagine-a-resilient-and-sustainable-future-with-microsoft-at-our-digital-manufacturing-summit/ Thu, 25 Jun 2020 05:31:58 +0000 本日は、6 月 24 日 ~ 25 日に公開された、マイクロソフト初めての開催となる Microsoft Digital Manufacturing Summit をご紹介します。マイクロソフトのグローバル コミュニティが参加し、私も深く関わっている本イベントでは、この混乱の時代を切り抜けるために欠かせない、工場のアジャイル化を加速しサプライ チェーンの回復力を強化するためのベスト プラクティスとイノベーションを、30 以上のオンデマンド ウェビナー、製品デモ、バーチャル ラウンドテーブルを通してご覧いただけます。本サミットはどなたでも無料でご参加いただけます。まだ登録がお済みでない方は、こちら (英語) からぜひご登録ください。

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飛行機工場で作業する人 のイメージ

※本ブログは、米国時間 2020 年 6 月 25 日に公開された Reimagine a resilient and sustainable future with Microsoft at our Digital Manufacturing Summit の翻訳です。

※下記で紹介しているイベント コンテンツは、すべて英語で提供されています。

本日は、6 月 24 日 ~ 25 日に公開された、マイクロソフト初めての開催となる Microsoft Digital Manufacturing Summit をご紹介します。マイクロソフトのグローバル コミュニティが参加し、私も深く関わっている本イベントでは、この混乱の時代を切り抜けるために欠かせない、工場のアジャイル化を加速しサプライ チェーンの回復力を強化するためのベスト プラクティスとイノベーションを、30 以上のオンデマンド ウェビナー、製品デモ、バーチャル ラウンドテーブルを通してご覧いただけます。本サミットはどなたでも無料でご参加いただけます。まだ登録がお済みでない方は、こちら (英語) からぜひご登録ください。

Microsoft Digital Manufacturing Summit では、マイクロソフト、マイクロソフト ソリューション パートナー、マイクロソフトのお客様から最高の知性を集め、業界における絶え間ない革新をテーマに意見とガイダンスを聞きます。さまざまなセッションでは、従業員や顧客との新しいつながり方、安全でアジャイルな工場運営、回復力に優れたサプライ チェーンの構築、イノベーションの活性化、「ニュー ノーマル」の創出など、多岐にわたるトピックをご覧いただけます。いずれのセッションでも、力強くそして持続可能な未来を切り拓くための戦略とベスト プラクティスが聞けるはずです。

本サミットに初めてアクセスした方は、まずは私が初日に登壇した基調講演 (英語) (視聴には登録が必要) をご覧ください。絶え間ない変革を後押しするさまざまな要因に、マイクロソフト コミュニティが力を合わせ、どのように対処し取り組んでいるかをお話しいたします。マイクロソフト、マイクロソフト パートナー、マイクロソフトのお客様が、インテリジェント マニュファクチャリングを軸に新たな課題を解決し、新たなビジネス チャンスを創出している現状が、おわかりいただけると思います。

その他、マイクロソフトのパートナーとお客様が参加する初日と 2 日目の各種ラウンドテーブルや、皆様のご質問にマイクロソフトが回答する「Meet the Experts」ライブ セッションにもぜひご参加ください。また、Microsoft Germany のエリア バイス プレジデント Sabine Bendiek が登壇する 2 日目の基調講演は必見です。製造業界の将来を形づくりつつある最新トレンドや、ダイバーシティとインクルージョンに関するマイクロソフトの確固たる取り組みについて、同氏の言葉が聞けるはずです。

ライブ セッションを体験した後は、豊富なオンデマンド コンテンツをお楽しみください。これらのセッションは、次に示す業界固有のシナリオに基づいて分類されています。

従業員や顧客との新しいつながり方

生産性アプリ、インテリジェント クラウド サービス、ビジネス アプリケーションを組み合わせ、従来の働き方を変革すると共に、顧客への新たな価値提供を可能にします。

安全でアジャイルな工場運営

IT、OT、産業用 IoT を基盤とする安全性、信頼性、俊敏性に優れた工場が、ばらつきのない品質と安定した生産を提供。さらに、資産と指標のデジタル スレッドを活用するリモート製造オペレーション機能により、高い事業継続性を実現します。

回復力に優れたサプライ チェーンの構築

サプライ チェーンをインテリジェントに計画および運用することで、可視性、追跡可能性、回復性、収益性を高めることができます。

イノベーションの活性化そして「ニュー ノーマル」の創出

デジタル フィードバック ループとデジタル ツインを活用して、新たなビジネス バリューの発見と具現化を加速します。

ご登録後は、30 を超えるウェビナーとデモをセッション カタログ形式にまとめた小冊子「Suggested Learning Paths (おすすめの学習パス) (英語)」を、サミットのコンテンツを閲覧する際のガイドとしてご利用ください。推奨セッションの視聴を進め、各セッションが提供する洞察と知見を、現状を切り抜けるためのスタート地点としてご活用いただければ幸いです。ただ、現在のパンデミックがもたらす数多くの課題を解決しつつあるマイクロソフトのプラットフォームとテクノロジについては、あらゆる役職の方々に知っていただきたいと思います。デモの視聴を開始する際は、ぜひ最初に「COVID 19: Phase 1 crisis communication (COVID 19: フェーズ 1、クライシス コミュニケーション) (英語)」をご覧ください。

インテリジェント マニュファクチャリング構想の推進を模索するあらゆるリーダーの方々に、Microsoft Digital Manufacturing Summit は数多くの示唆をお届けできると確信しています。簡単な登録フォーム (英語) にご記入いただくだけで、オンデマンド コンテンツはすぐにご覧いただけます。

サミットでお会いできることを楽しみにしています。

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この厳しい局面におけるマイクロソフトの製造コミュニティ向け支援策について http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2020/04/01/supporting-the-manufacturing-community-during-this-challenging-time/ Wed, 01 Apr 2020 03:00:18 +0000 世界中の製造業界のお客様が、原料の供給と顧客の需要の急激な変化に対応し、工場の閉鎖に対処する一方で、世界中の第一線の医療関係者のために不可欠な供給品を生産

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※本ブログは、米国時間 2020 年 4 月 1 日に公開された Supporting the manufacturing community during this challenging time の翻訳です。

世界中の製造業界のお客様が、原料の供給と顧客の需要の急激な変化に対応し、工場の閉鎖に対処する一方で、世界中の第一線の医療関係者のために不可欠な供給品を生産されています。当社はそれらのお客様から、新型コロナウイルス感染症 (以下、COVID-19) の大流行によってどのような課題が新たに生じているかについてお話を伺っています。

多くの製造業者は、それぞれの事業で需給の大変な混乱に直面していますが、なかには、不可欠な供給品を提供するために自社の生産やサプライ チェーン、サービスの再構成を進めている製造業者もおられます。以下にその例をご紹介します。

マイクロソフトは、このようなすべての素晴らしいリーダーとその革新的取り組みを称賛しています。

不可欠な製品が最も必要とされる場所に提供されるようにする

しかしながら、確認された COVID-19 のケースは日増しに増え続けていることはご存じのとおりです。世界全体の感染者数で見ると、まだ感染ピークには達していません。ピークを迎えると、設備、供給品、消耗品の深刻な不足に直面することが危惧されています。今後、そのような事態に対応するには、生産能力を 20 ~ 500 倍に拡大しなければならなくなるとの試算もあります。さらに、物品を必要なときに必要とされる場所に、インテリジェントかつ効果的に提供できる方法を見つける必要もあるでしょう。これはとてつもなく大きな課題です。

マイクロソフトでは、今後の事態に対処するための新たな革新的アイデアや計画をサポートすべく、世界中のパートナー、お客様、業界団体と議論を重ねてきました。それには、米政府から国内製造業における対応を主導する役割を任された全米製造業者協会 (英語) をはじめ、官民問わず多数のパートナーが含まれます。

COVID-19 への対応: お客様のビジネスを支えるサービスとガイダンス

上記の取り組みに加え、このような困難な時期に皆様の差し迫った優先事項やニーズに対応する上で役立つマイクロソフトの主要なリソース、ソリューション、ベスト プラクティスもご紹介したいと思います。

リモート ワークをサポート

在宅勤務が可能なエンジニア、インフォメーション ワーカー、および最前線の労働者に対して、当社は、以下のようにリモート コラボレーションと生産性の向上を実現できます。

  • Microsoft Teams を利用すると、距離を感じることなく、遠隔地で業務を進めることができるようになります。10 人のチームでも 1 万人のチームでも、各自の所在地にかかわらず、すべて 1 か所でチャット、会議、電話、コラボレーションを行うことができます。Office 365 の既存のサブスクライバーであるお客様は、既に Microsoft Teams へのアクセス権をお持ちです。リモート ワークへの移行をサポートするには、今が展開に最適な時期といえます。
  • 当社は、ここ数週間で得た経験から、リモート ワーク環境を最適化するための専門知識とガイダンスをまとめました。
  • また当社は、自社従業員向けに作成した包括的な在宅勤務ガイド (英語) も共有し、お客様がそれぞれの組織に合わせてカスタマイズできるようにしています。
  • すべての従業員に提供されるベスト プラクティスについて最新情報については、当社の Enabling Remote Work コミュニティ (英語) にアクセスしてください。
  • 先進のクラウド接続管理機能を使用して、従業員 (製品と生産の変更に取り組んでいるエンジニアなど) が、仮想デスクトップ エクスペリエンスによって、あらゆる場所から Azure と Microsoft 365 (WVD) で作業 できるようにします。これにより、IT 部門はセキュアで、常に最新の生産性エクスペリエンスを提供する一方で、制御を維持できるようになります。

従業員の安全性をサポート

お客様の従業員の健康と幸福を重視し、最新のデータ、状況レポート、分析に対するアクセスを支援するために、以下を行うことができます。

最前線で働く従業員とお客様に対するリモート支援をサポート

引き続き製造の最前線で必要とされる労働者をリモートに支援すると共に、お客様の業務をサポートするために、マイクロソフトと、Blue PrismPTCRealWearTulip などのパートナーは、COVID-19 に関する活動で貢献されているお客様向けに以下のようなプログラムを発表しました。

これらは、マイクロソフトと当社のパートナーが各コミュニティの健康と安全性をサポートすると共に、お客様がビジネス継続性を確保し、リスクを軽減できるようにするための支援を提供する取り組みのほんの数例にすぎません。

マイクロソフトの最新情報、アップデート、リソースについては、Responding to COVID-19 togetherをご覧ください。 LinkedIn における Satya Nadella の最新の投稿で、現在の見解とマイクロソフトが従業員、お客様、パートナー、コミュニティの支援にどのように取り組んでいるかに関する説明をお読みください。

個人的には、「私たちは皆、経験したことのない状況を乗り切ろうとしている」と言うのは、控えめな表現だと考えています。全員がグローバル コミュニティとしてこの状況に直面し、日々目前の危機から学んでいるのです。私は、このパンデミックに対するソリューションを求めて、マイクロソフト、お客様、パートナーが、業界、企業、政府機関、医療機関などの垣根を超えて協力し、必要な情報の提供、支援、保護、貢献に役立つテクノロジを結集すると同時に、一丸となって進展を加速させようとする素晴らしい取り組みにとても感銘を受けています。

皆様にはぜひ、マイクロソフトがこの困難な状況下でお客様とお客様のビジネスを支援すべく耳を傾け、学び、当社ができることはすべてするために存在することをお伝えしたいと思います。

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未来を書き換える: シミュレーションベースの デジタル ツイン http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/12/19/re-writing-the-future-the-simulation-based-digital-twin/ Thu, 19 Dec 2019 11:00:01 +0000 前回のブログ記事では、デジタル ツインを取り巻く状況がここ数年でどれほど劇的に変化したかを確認しました。
また、デジタル ツインにおいて最新かつこれまでで最も楽しみなクラスとして、シミュレーションベースのデジタル ツインについてもご紹介しました。

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IoTで物がつながるイメージ

 

※本ブログは、米国時間 2019 年 12 月 19 日に公開されたRe-writing the future: The simulation-based digital twin の翻訳です。

前回のブログ記事では、デジタル ツインを取り巻く状況がここ数年でどれほど劇的に変化したかを確認しました。

また、デジタル ツインにおいて最新かつこれまでで最も楽しみなクラスとして、シミュレーションベースのデジタル ツインについてもご紹介しました。

最近では、この領域をリードする ANSYS から、フィジックスベースのシミュレーションによって Microsoft Azure Digital Twins を拡張し、新製品に対する新たなレベルのデジタル検証を実現するというニュース (英語) が発表されたばかりです。

ANSYS Twin Builder を利用すると、企業は、既存のコンポーネントを再利用して、完全なシステムのシミュレーションとデジタル ツインの構築、検証、展開を迅速に行い、リアルタイムの資産パフォーマンスの監視や、予測メンテナンスなどのシナリオに対応できるようになります。

メーカーは、そのデジタル ツインをエクスポートして、PTC ThingWorx (英語)SAP (英語) といった製造現場のプラットフォームにつなげることができます。これにより、デジタル ツインは AI を利用して製造現場から送信されるデータから学習し、設計、パフォーマンス、運用などの最適化に役立つ洞察を引き出せるようになります。最も素晴らしいのは、そのデータを利用することで、インテリジェントなフィードバック ループによって将来的なデジタル ツインのイテレーションの設計や開発、提供、サービス性を検証することや、最適化することが可能になる点です。また、ANSYS が開発したプラットフォーム「Minerva」を利用すると、OEM の開発者やエンジニアは、顧客環境向けのデジタル ツイン モデルを連携して構築し、公開できるようになります。これにより、OEM のエンジニアへのフィードバック ループとして、資産の運用からデータや洞察が収集されます。

Digital Twin Builderの活用領域チャート

さらに、ANSYS は、Rockwell Automation などの産業オートメーションをリードする企業と連携 (英語) して、シミュレーションベースのデジタル ツインによってビジネス成果の向上を目指す顧客を支援する取り組みも進めています。

ANSYS の製品開発担当ディレクターである Sameer Kher 氏は、次のように述べています。「ANSYS Twin Builder は、シミュレーションベースのデジタル ツインをパッケージ化するアプローチを提供する初のソフトウェア ソリューションです。このソリューションによって、エンジニアは、物理製品のデジタル表現の構築、検証、展開を迅速に行うことができます。それらのデジタル ツインを展開すると、製品のライフタイム全体でメンテナンス コストを最大 20% 削減することが可能です。このマイクロソフトとの協業により、Microsoft Azure Digital Twins を利用した独自の IIoT プラットフォームの構築を目指す大規模企業のお客様に、ANSYS Twin Builder のランタイムが容易にアクセスできるようになります」

最初のブログでご紹介した衛星の事例に戻ってみましょう。シミュレーションベースのデジタル ツイン モデルは、とりわけ航空宇宙産業などのリモート資産を展開するシナリオにおいて非常に素晴らしい成果を上げています。衛星を打ち上げることができない場合、その後に何が問題なのかを分析します。従来の分析モデルでは、分析範囲が限られ、実環境への展開後に製品のパフォーマンスを予測できる能力に限界があります。

デジタル ツイン イノベーションにシミュレーション機能を追加すれば、仮想環境や物理環境での操作の結果を理解することが可能になり、シミュレーションやモデリングによって事前に大方の分析を行い、その結果をシステムにフィードバックできます。多くのメーカーが既にデジタルでの確認と検証の実現に向けた取り組みを進めています。これには基本的に、複数のシミュレーション モデルを連動させ、モデル間でデータを交換することで、実際の状況下での資産の動作を予測するためのデジタル モデルを構築する必要があります。

たとえば、コンプレッサーのシミュレーションベースのデジタル ツイン モデルには、エア コンプレッサーの強度と構造的完全性を分析するための有限要素解析 (FEA) モデルや、気流のモデリングを行うための数値流体力学 (CFD) モデル、放熱性の確認や動作温度の検証を行うための熱交換モデルやサーモグラフィー モデル、場合によっては振動を考慮するためのモデルも含まれていることが考えられます。これらの統合シミュレーション モデルはすべて、生産中および生産後にそれらの各インスタンスのシリアル化されたデジタル表現を作成するために、シミュレーションベースのデジタル ツイン戦略に取り入れることができます。

ANSYS と連携して同社のシミュレーション モデルの多彩なライブラリをその Twin Builder ツールと組み合わせて利用することで、メーカーは、シミュレーションベースのアプローチによって洞察をもたらすデジタル ツイン モデルを開発できるようになります。マイクロソフトでは、それらのシミュレーションを素早く拡大できるようにすると共に、セキュリティと拡張性に優れたコンピューティング プラットフォームによってメーカーを支援するため、お客様がクラウドで独自のシミュレーションやデジタル ツインを実行できる、Azure のハイパフォーマンス コンピューティング機能などの専用機能を提供しています。また、ハイブリッド環境で作業することもできるため、すぐにクラウドに接続して、Azure Synapse や Azure Time Series Insights を利用して大規模な時系列データを分析することや、Azure Data Share を利用してバリュー チェーン全体でデータの交換、コラボレーション、作業を安全に行うことが可能になります。

共通のデータ モデルと OPC UA などの規格への準拠により、メーカーは Tier 1 および Tier 2 のサプライヤーやエンジニアリング パートナーを含むバリュー チェーン全体の効率を高めることができます。そしてマイクロソフトでは、当然ながら、オートメーション用マークアップ言語や、機械学習、人工知能のほか、異なるデジタル ツイン テクノロジ間でのコミュニケーションを可能にする幅広いデジタル ツイン定義言語 (DTDL) にも投資しています。これらのテクノロジ レイヤーはすべて、メーカーやパートナーが利用可能なテクノロジを最大限活用して、デジタル ツインの相互運用性、実用性、有益性を得る上で役立つものばかりです。

充実したパートナー エコシステム

Digital Twinsのランドスケープ

マイクロソフトは、デジタル ツイン エコシステムに参加する弊社のパートナーを誇りに思っています。ANSYSAltair をはじめとする企業と連携して、シミュレーションベースのデジタル ツインに HPC を利用する取り組みのほかにも、PLM、IoT、シミュレーションの強力な機能において Aras、Eurostep、PTC、Siemens と連携することができ、非常に光栄です。

たとえば PTC は、同社の PLM 機能である Windchill (英語) を、Azure テクノロジを利用されているお客様にマネージド サービスを通じて提供しています。

PTC は現在、分析用デジタル ツインの実現へ向けて、Windchill のデジタル定義と ThingWorx の物理エクスペリエンスをつなぐインターフェイスを開発中です。このインターフェイスにより、エンジニアが工場や現場のデータにアクセスすることも、その逆も可能になります。また PTC は、デジタル ツインの実現を目指すだけでなく、それによって、データドリブン デザインや、クローズド ループの品質管理、拡張現実による手順のガイダンスなどの重要なユース ケースに利用できるアプリケーションの開発も進めています。多くの場合、デジタル ツインはライフサイクルの設計フェーズに含まれ、現実的なフィールド データに基づくシミュレーションを必要とします。PTC は、ANSYS などのシミュレーション企業との提携を通して、現実世界の製品/環境、現実世界のフィールド データ、およびインデザイン製品の現実的なシミュレーションを提供することが可能です。

 

未来の工場現場のイメージ

 

また PTC は、補修部品計画機能や在庫最適化機能によって、同社の機能をサプライチェーンやパフォーマンス用のデジタル ツインに拡張しています。デジタル ツインによる価値の提供という観点で弊社と PTC が提携した他の例には、Howden があります。Howden は、ポンプなどの循環設備の設計・製造において 160 年以上の経験を誇る、大手産業機械メーカーです。Howden は、顧客が Azure の ThingWorx のデジタル ツイン データを可視化したり、定期的なメンテナンスやセルフサービスを実施できるようにするため、HoloLens 用の Vuforia AR を使用した対話型複合現実エクスペリエンスを開発しました。これにより、複合現実内の特定のポンプから IoT ベースの運用センサー データとテレメトリを提供することで、ユーザーが運用パラメーターを取り入れた重要なアラートと分析を理解し、故障が発生する可能性を発見できるように支援します。同社の CAD モデルから構築されたアニメーションによるシーケンスに従って、ユーザーは、コンポーネントや部分組立品を操作して調べ、適切な修理手順のデモを行うことができます。これは、製造に素晴らしい新たなレベルの可視性をもたらすものです。

一方、Uber CloudRescale など近年台頭した企業も、複数のソフトウェア プロバイダー間でのシームレスなシミュレーションを可能にする機能と柔軟性を実現しています。各社の一連のソフトウェア バージョンでは、エンジニアにさまざまなソルバーのコンピューティングを提供しています。また、Cadence、Mentor Graphics、Synopsis といったパートナーは、ハイテク業界や半導体業界の核となる電子設計などの特殊なワークロードに対応するデジタル ツイン機能を提供しています。

次のフロンティア

 

未来の工場現場のイメージ

 

これは、デジタル ツイン イノベーションとパートナーの現在の状況を理解するためのほんの一例に過ぎません。その状況は急速かつ大きな飛躍を遂げています。シミュレーションベースのデジタル ツインは素晴らしいブレークスルーの 1 例です。業界がイノベーションを生み出し、進化を続ける中、私たちは今後もデジタル ツインのさらなる側面を目撃するでしょう。近い将来、パフォーマンスに関するデジタル ツインなどの機能が登場し、デジタル ツインで資産、リスク、キャッシュ フロー、その他の財務項目を検討する企業の財務モデリングといった業務にその概念が拡張されるようになることが予測されます。あるいは、双方向のデジタル ツインによって、航空宇宙企業が地上から画面をタッチするだけで 40,000 フィート上空を飛ぶ航空機のパフォーマンスを最適化したり、気象データに関連する高度なコンピューティングを実行したりすることが可能になるかもしれません。

製造分野のイノベーションにおいて、刺激的な時代であり、注目を集めるカテゴリといえます。マイクロソフトは、業界トップ クラスのパートナーと連携して、世界を築き、動かし、向上させる方法の変革に取り組めることを光栄に思っています。

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デジタル ツインの進化: シミュレーションベースの デジタル ツインへの道のり http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/12/16/digital-twin-simulation-database/ Mon, 16 Dec 2019 02:48:27 +0000 想像してみてください。もし御社がリモートで資産を展開するメーカーだったら、と。たとえば、航空機メーカーや衛星通信事業者などがそうです。そして、気象データを監視して収集するための IoT 対応衛星を打ち上げたばかりだとしましょう。

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研究室で最新のリモート技術を使って業務にあたる男性

 

※本ブログは、米国時間 2019 年 12 月 16 日に公開された Digital twin evolution: The path to simulation-based twins の翻訳です。

 

想像してみてください。もし御社がリモートで資産を展開するメーカーだったら、と。たとえば、航空機メーカーや衛星通信事業者などがそうです。そして、気象データを監視して収集するための IoT 対応衛星を打ち上げたばかりだとしましょう。衛星のセンサーからデータを受信し始めたものの、いまひとつ期待していたものではありません。

 

アプローチ、ロジック、あるいはパラメーターを変更する必要がありますが、衛星は既に宇宙空間にあるので手遅れです。

 

地球の周囲を取り囲む人工衛星群

 

基本的な設計シミュレーション モデルは実行しましたが、シミュレーションを行った特定の物理シナリオで発生する “可能性がある” ことしかわかりません。仮想環境や物理環境が、部品の強度や、流体の流れ、電磁場の衝突といった複数の物理的次元とかかわる場合に、現実世界でその設計がどう作用するかわからない場合があるからです。その結果、リモート システムの動作をリアルタイムで再設計または構成する必要が生じることもあり得ます。

 

資産に関するテレメトリを収集するために、IoT センサーを配置している場合もあるでしょう。しかし、IoT の最初の信号を受け取る前に、影響因子をまとめておく必要があります。影響因子として考えられるのは、デバイスをめぐる外部環境因子や負荷条件などです。因果関係や、それらの因子がどのようにデバイスとかかわり、デバイスが稼働する実際の環境でどう作用するかを理解できなければなりません。

 

メーカーでは、初めて製品を製造する “前” であっても、この手の検証が必要になることは日常茶飯事です。また、シリアル化された形で資産の動作とパフォーマンスを監視して、資産を利用し続けながらリアルタイムで変更を加えることができる必要もあります。ここで、ソフトウェアの更新によって、Tesla が車両のブレーキ性能を更新した例 (英語) を思い出してください。

 

考え方は気に入ったけれど、自社を取り巻く環境で実践することは難しい、あるいは不可能だと思われたでしょうか。

 

その解決策となり得るのが、“シミュレーションベースのデジタル ツイン” です。これは次に来る大きなイノベーションとなるでしょう。現在開発が進められているマルチフィジックス (複数の物理現象) ベースのシミュレーション機能によってもたらされる未来の製造の姿です。分析用のデジタル ツインが登場してしばらく経つとはいえ、製品の設計が本質的によりカスタマイズされた、独創的で、複雑なものになるにつれ、実際に製造を変革しつつあるのは、デジタル ツインの作成につながるこのシミュレーションベース モデルの進化だといえます。

 

このブログ シリーズでは、デジタル ツイン機能の現状と、我々がいかにその未来の姿へと到達するのかを見ていきたいと思います。

 

デジタル ツインをめぐる状況の発展

 

デジタル ツイン技術が進化した後の工場現場イメージ

 

一歩引いて見ると、この 10 年でデジタル ツインが急速に進化したことがわかります。1980 年代では、紙の設計図の CAD モデルを保有することが、その紙の設計図のデジタル ツインだと見なされていました。その後、コンピューティング能力が向上すると、エンジニアらはそれらのデジタル設計図を操作するためにシミュレーション技術を利用しようとしました。長年、デジタル ツインの作成といえば、“設計製品のデジタル ツイン” だけを中心としたもので、とりわけ特定の設備のライフサイクルを最適化することに関するものでした。次に、“プロセスのデジタル ツイン” へと移行したことで、複数のデジタル ツイン モデルを扱うことが可能になりました。これは、たとえば製造プロセス全体を最適化して、複数の資産や生産プロセスをすべて連携させる場合などに役立ちます。さらにこれらのデジタル ツイン モデルを操作できる機能は、複合現実や、Microsoft HoloLens などのツールを採用することで進化し始めました。このイノベーションの初期リーダーには、Rolls-Royce (英語)Schneider Electric (英語)Tetra Pak (英語)Unilever (英語) などの企業が挙げられます。

 

現在では、デジタル ツインによるデジタル表現の可能性がより一層劇的に進化しました。製品やプロセスを超えて、さまざまな種類のデジタル ツインが利用されるようになっています。

 

それではいくつかその例を見てみましょう。

 

“サプライ チェーンのデジタル ツイン” は、バリュー チェーン全体で組織の境界を越え、複数のサプライヤーや組織とのコラボレーション シナリオを実現しています。最もわかりやすい例の 1 つは、マイクロソフトのハードウェア デバイス サプライ チェーンです。マイクロソフトは、業界屈指のインテリジェントなサプライ チェーンを展開しています。当社が開発した追跡およびトレース機能により、世界中のどの場所でも、輸送方法を問わず、あらゆる倉庫やお客様拠点に向かって移動中のすべての輸送コンテナーに常時接続できるようになりました。このようなサプライ チェーンにおける移動中の部品のデジタル ツインによって、世界中の当社製品に対するかつてない可視性とトレーサビリティを実現したことで、予定どおりに納品することが可能になり、運転資本とコストの節約において数億ドル規模の削減効果が出ています。

 

次は、“IoT および分析のモデル作成シナリオ” です。IoT のデジタル ツインによって、実際の資産に搭載されたセンサーから、テレメトリ、知識、および運用に関するフィードバックを取得します。それに対して分析を行うことで、資産の使用状況や可用性、パフォーマンスといったことに関する洞察が得られます。その反面、この種のデジタル ツインには、資産内で実際に生じるテレメトリから洞察を導く傾向があるという課題が挙げられます。つまり、本質的に、導かれる洞察は事後対応的なものになるということです。分析、あるいは設計やエンジニアリングの観点から見れば、そのような洞察でも役に立つ可能性がありますが、失敗が許されない航空宇宙における飛行やエンジンの監視など、リアルタイムの監視が必要となる特定のユース ケースでは問題が生じる恐れがあります。そのため、統計的手法を用いると共に、センサーからの時系列データを利用して、今後の資産の正常性を予測する予測分析に関して、業界での関心が非常に高まっています。

 

ライフサイクル全体でのデジタル スレッドによるトレーサビリティ

 

地球を取り囲む情報データ

 

一般に “構成のデジタル ツイン” と呼ばれる別のクラスのデジタル ツインでは、資産の部品表 (BOM) をそのライフサイクル (概念化と設計から、製造、販売、保守、さらには廃棄に至るまで) 全体を通して管理します。通常、CAD 設計モデルで生成されるのは、”設計時” の BOM です。製造後は、一般にその特定の資産の “製造時” の BOM 情報がシリアル化される必要があります。最終的に、資産が構成され、エンド ユーザーに販売されて、メンテナンスが行われると、”販売時” や “メンテナンス時” の BOM と一般に呼ばれる別のバージョンの BOM が存在することも考えられます。これらの BOM には、資産の機械的なコンポーネントだけでなく、電気部品や電子部品、さらにはその他のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアのバージョン管理用情報も含まれる必要があります。

 

複雑さに拍車をかけるのは、その資産のライフサイクルを通して、資産から生成されるデータが、OEM、オペレーター、顧客など、複数の組織によって所有される可能性があるという点です。その資産のライフサイクル全体で完全なトレーサビリティを実現する上で、そのようなデータを、すべてのコンポーネントやファームウェアに至るまで最も詳細なレベルで追跡し、製品のライフサイクルにおける起源と変遷をトレースできるようなデジタルモデルとフレームワークで保管することが重要になります。

 

そこで “デジタル スレッド” の出番です。デジタル スレッドによって、製品とそのデジタル資産を、そのさまざまな段階および変遷を通じてシリアル番号に至るまで追跡できる、完全なライフサイクル トレーサビリティを実現できます。これは、車両識別番号 (VIN) で資産が追跡される自動車業界や、航空機の機体番号によってシリアル化される航空宇宙業界など、特定の業界においてとりわけ重要になります。どの資産もこのような非常に詳細なレベルで追跡できるようになったことで、メーカーは、資産の構成、ソフトウェアやファームウェアのバージョン管理、無線でのソフトウェアの更新をはじめ、多くのことを管理できるようになりました。

 

当社の優れたパートナーである Aras は、資産のライフサイクル全体でデジタル ツインの構成をこのような情報レベルで管理できる機能を提供することにより、デジタル スレッドの完全なトレーサビリティを実現しています。「製造現場や工場から戻されるデータを解釈して、対処するには、関連するレビジョンからの以前の情報に対するトレーサビリティが必要になることがよくありますが、それはデジタル スレッドと呼ばれます」と、Aras の戦略担当 SVP である Marc Lind 氏は指摘します。「ライフサイクルを遡ったデジタル ツインの構成からのデジタル スレッドのトレーサビリティは、機械学習を含む多くの IoT 対応製品のシナリオにとって必須の基盤といえます。」

 

Azure Digital Twins: IoT イノベーションの新たな波

マイクロソフトのアジュールをハブとして、世界のあらゆるモノ・ヒトがつながるイメージ

マイクロソフトでは、デジタル ツインによって収集および分析可能な運用データの次元性を利用して、このようなデジタル ツインのサポートに取り組んでいます。そのための手段となるのが、Azure Digital Twins プラットフォームです。この素晴らしいブレークスルーによって、メーカーは、人、および人を結び付ける場所、事象、関係など、あらゆる物理環境の包括的なデジタル モデルを作成して、追跡、最適化、シミュレーション、および未来の予測を行うことができます。

 

その結果、運用、効率、生産性の向上など、その効果は数え切れません。

 

また、マイクロソフトは、Azure IoT Edge と Azure IoT Hub を利用してクラウドと工場のネットワークを接続するためのマイクロサービスで構成された、OPC Twin フレームワークもサポートしています。OPC Twin は、REST API によって産業用デバイスの検出、登録、リモート制御を実現するものです。コネクテッド ファクトリ ソリューション アクセラレータでお試しいただけます。詳細については、マイクロソフトの Erich Barnstedt がお届けするビデオ (英語) をご覧ください。

 

マーケットメーカーである thyssenkrupp Elevator (英語) は、Willow と提携して、ドイツのロットヴァイルにある自社の革新的なテスト タワーのデジタル化された仮想モデル (Willow Twin) を構築することで、ビルのメンテナンス方法を変革し、テナントとビジターのエクスペリエンスを向上させています。Willow Twin は、Azure Digital Twins プラットフォームをはじめとするさまざまな Azure サービスを利用しており、Microsoft Azure に基づいて構築されています。

 

デジタル ツイン技術を活用した最新ロボット技術のデモンストレーション

 

Microsoft Partner of the Year Awardを 6 回受賞した ICONICS (英語) は、Azure Digital Twins プラットフォームを使って目覚ましい取り組みを進めています。同社が構築した新しい複合現実レイヤーでは、Azure Digital Twins を拡張して、物理環境内で複合現実と人間同士の対話を結び付けました。

 

未来のデジタル ツインはシミュレーションベースに

 

しかし、近い将来最も楽しみなデジタル ツイン イノベーションといえば、“マルチフィジックスベースのシミュレーション” を利用する最新クラスのビジネス ツインです。このイノベーションによって、資産を製造する前にそのデジタル ツインを作成できるようになるので、さまざまなマルチフィジックス モデルを試すことが可能になります。これらのモデルを共通の分類法を用いて統合し、Microsoft Azure HPC のようなハイパフォーマンス コンピューティング プラットフォームよってシミュレーションを行うこともできるかもしれません。そうすれば、多様な what-if シナリオに対する答えを生み出せるようになるでしょう。これにより、航空機やマシンなど、製品を初めてリリースする “前” に、物理的なプロトタイプの作成に先立って資産のパフォーマンスを具体的な条件下でテストし、評価することが可能になります。これらの機能を利用することによって、物理的にプロトタイプを作成する必要性や、テスト (衝突試験などの破壊的手法を含む) に関連するコスト、製品の概念からリリースまでにかかる時間が大幅に低減されます。

 

まさに画期的です。

 

ANSYS は、マルチフィジックス シミュレーションの世界における業界のリーダーであり、この領域で重要な取り組みを進めています。マイクロソフトは同社と連携し (英語)、Azure プラットフォームのパフォーマンス、スケーラビリティ、およびセキュリティを利用して、ANSYS Twin Builder ツールによるデジタル ツイン機能の拡張を目指すことになりました。

 

マイクロソフトの Tony Shakib が、シミュレーションによってデジタル ツインの効果がいかに高まるかをまとめ、当社と ANSYS との連携についてより詳細に紹介した包括的なブログ記事 (英語) を執筆したばかりですので、ぜひご覧ください。

 

次回のブログ記事では、シミュレーションベースのデジタル ツインによって、いかにメーカーが新たな洞察を得て、資産の生産と運用を最適化し、収益を増加させ、HPC の力を活かしてさらに短期間で競争に勝つことができるようになるかについて、より深く掘り下げていきます。

 

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Protected: 製造業がIoT 導入で世界的リーダーになった過程 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/07/29/the-process-which-manufacturing-industry-became-a-world-leader-with-the-introduction-of-iot/ Mon, 29 Jul 2019 02:39:11 +0000 There is no excerpt because this is a protected post.

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thyssenkrupp、より良い未来を 目指しデジタル変革を推進 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/06/27/thyssenkrupp-embraces-digital-transformation-for-a-better-future/ Thu, 27 Jun 2019 08:14:41 +0000 thyssenkrupp AG は、現代の製造においてテクノロジが担う重要な役割を十分に理解しています。そのため、同社は 6 年前に徹底したビジネスの変革に乗り出し、顧客により大きな価値を提供して競合他社からの差別化を図るためのさらなる効率化に向け、取り組みを開始したのです。

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Man using Hololens to view information

※本ブログは、米国時間 2019 年 7 月 27 日に公開された ”thyssenkrupp embraces digital transformation for a better future” の抄訳 (しょうやく) です。

テクノロジが猛スピードで進化し、多くのメーカーがその対応に追われています。しかし、イノベーションを即座に生み出せない企業は悲惨な状況に置かれ、存続の危機に瀕しています。

thyssenkrupp AG は、現代の製造においてテクノロジが担う重要な役割を十分に理解しています。

そのため、同社は 6 年前に徹底したビジネスの変革に乗り出し、顧客により大きな価値を提供して競合他社からの差別化を図るためのさらなる効率化に向け、取り組みを開始したのです。

現在のテクノロジの粋を集めることで、同社はまさに求めていたもの、すなわち、プロセスの最適化、従業員の生産性向上、資産の信頼性強化を達成しました。そして、これらの改革を合わせて進めることで、業界リーダーとしての地位を確立したのです。

しかし、同社はいったいこのような状況を一変させる取り組みをいかに開始したのでしょうか。また、その過程で何を達成したのでしょうか。

変革に向け道筋を描く

thyssenkrupp は、デジタル変革を前進させる前に 2 つの作業をする必要があること認識していました。

まず、目標達成までの道筋を描くことです。そのために、変革に向けた取り組みを以下の 3 段階に分けました。

  1. 電子化: デジタル化の基本として、アナログからの移行が欠かせません。紙ベースの情報を電子データに変換する必要があります。
  2. デジタル化: デジタル化では、従業員が信頼できる唯一の情報源にアクセスして、実践的な意思決定を下し成果を達成するためのデータをリアルタイムで利用できるようにすることが最も重要になります。またこれは、プロセスの最適化や、意思決定の効率化にもつながります。
  3. デジタル変革: これが最終的な目標です。この目標を達成するということは、すなわち、新たなビジネス モデルをベースとする、あるいは既存のビジネス モデルを顧客、従業員、あるいは利害関係者により大きな価値を提供するものに変えるということです。

次に、thyssenkrupp が認識していたのは、自社の取り組みをサポートするテクノロジ企業と提携する必要があるということです。そこで同社は、継続的なイノベーション文化の構築を支援するパートナーとしてマイクロソフトを選びました。

世界的メーカーである同社がテクノロジ企業であるマイクロソフトとの連携を開始してすぐに、同社にはビジネスの改革に役立ち、成功の鍵となる幅広いテクノロジが導入されました。

必要な手順を計画すると共に、マイクロソフトと提携して最新の最先端イノベーションを利用することで、thyssenkrupp は以下の能力を獲得しました。

  • リアルタイムの資産データを取得し、障害を予測して防ぐ
  • 従業員が即座に実践的な意思決定ができる力をつける
  • より質の高い製品をより早く提供し、カスタマー エクスペリエンスを向上させる
  • 現行のビジネス モデルを見直し、新たな収入源を生み出す

変革しながら学び、さらなる成功を目指す

言うまでもなく、デジタル化への道のりには障害がつきものです。thyssenkrupp ほどのリーダー企業であっても、その過程で紆余曲折を経験しましたが、同社がその使命から逸脱することは決してありませんでした。それどころか、失敗から学んだのです。

パイロット プロジェクトが当初目標に届かなくても、thyssenkrupp はすべてを諦めることはなく、むしろ、一歩下がって次のような疑問を提起しました。

  • 目標に届かなかった原因は何か
  • プロジェクトをよりビジネス モデルに沿ったものにするにはどうすべきか
  • プロジェクトで意図した目標のいずれかを達成したか

こうした疑問を常に提起し、教訓を生かすアプローチをとり続け、同社は正しいコースを積極的に進むことができました。

そして、いくつかのプロジェクトを完了した頃には、うまくいったこととそうでないことをより深く理解できるようになっていたため、過去の難局で経験した挫折の多くを回避し、成功の勢いに乗ることができたのです。

イノベーションの恩恵を得る

thyssenkrupp が最近達成した多くの輝かしい業績の中心には、イノベーションがありました。

2013 年には、同社のエレベーター部門である thyssenkrupp Elevator が、IoT と Mixed Reality を利用することで成功し始めました。これらのテクノロジを社内に取り入れることで、メンテナンス コストを削減し、点検のパフォーマンスを高め、全体的な資産の信頼性と稼働時間を向上させたのです。

thyssenkrupp はほかにも、身体的制約のある人々がホーム モビリティの問題を克服できるよう支援するため、Mixed Reality を採用。ウェアラブル デバイスを使用することで、階段昇降機の設計、製造、設置をより早く効率的に行うことができるようになり、納期が 4 分の 1 にまで短縮されました。

また、米カリフォルニア州ポーウェイの倉庫では、thyssenkrupp の BILSTEIN Shock Absorbers 部門が従業員による顧客注文のピッキング、梱包、出荷工程の変革を実施。Mixed Reality テクノロジによって、生産性を高め、受注処理精度を向上させるためのツールを従業員に提供し、従業員 1 人あたり 30% の効率化を実現しました。

そして、thyssenkrupp Elevator は、ドイツのロットヴァイルにある自社のイノベーション テスト タワーを、デジタル ツイン テクノロジを利用してデータに基づく洞察をもたらす豊かなエコシステムに変えました。

エレベーターはもとより、冷暖房や換気など、ビルの物理システムの仮想モデルを作成することで、ビルの所有者や資産運用の担当者がそれらの運用性能を分析して最適化できるようにしたのです。これが、ビルのテナント、従業員、訪問者の体験の向上につながっています。

未来の工場を実現する

同社が達成した成果のなかには、その事業部門の 1 つである thyssenkrupp Aerospace が最先端テクノロジを多数利用して未来の工場を実現した例があります。

自社の機械をデータ収集用 IoT センサーと接続すると共に、他のテクノロジを施設内に導入することで、円滑な生産の進行を可能にしたのです。

thyssenkrupp Aerospace は、ソーブレードに摩耗の兆候が見られた時点で修繕や交換を行うことができるため、長時間にわたってオフラインにする、コストの高いプロセスを回避できます。

しかし何よりも重要なのは、最新のハイテク ツールを採用することで、同社の従業員がこれまで以上に業務を迅速かつ効率的に進めることが可能になったことです。

音声操作による仮想アシスタントを共有コミュニケーション プラットフォームと組み合わせて利用することで、プロセスの最適化、ワークフローの簡素化、コラボレーションの強化を果たし、結果として、より良いカスタマー エクスペリエンスをより安全に提供できるようになりました。

たとえば、地上待機中の航空機に何らかの部品が直ちに必要になった場合でも、従業員がより簡単に連携して必要なアイテムを即座に届け、速やかに乗客を空へと送り出すことができます。

thyssenkrupp の事例からヒントを得る

デジタル変革への道のりは長く、一度で終わるプロジェクトではありません。困難なプロセスになることもありますが、thyssenkrupp は、顧客価値の創出と、テクノロジ パートナーとの新たなかかわり方を受け入れることに重点を置くことで、メーカーが現状を本当に変えることができると学びました。

最終的には、多くの企業がデジタル変革には取り組む価値が十分にあることに気付きます。thyssenkrupp はその一例で、6 年にわたる変革の中で、従業員の生産性向上、資産運用の効率化、より高い顧客価値の提供において、大きな利益を得てきました。

製造業界をリードする企業がイノベーションを取り入れ、業績を上げた事例を参考にすれば、自社の取り組みを実行に移すことが格段に容易になるでしょう。

詳細については、thyssenkrupp のデジタル変革への挑戦に関する記事をご覧ください。

※本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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「モノづくり」の明るい未来: マイクロソフト、インテリジェントな産業イノベーションを発表 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/03/28/manufacturing-a-better-future-microsoft-announces-intelligent-industry-innovations/ Thu, 28 Mar 2019 04:57:27 +0000 今や大規模な破壊的変化 (ディスラプション) の時代ですが、製造業にとって大きなチャンスでもあります。なぜなら、各メーカーは、新たなビジネス価値を創造し、従業員のスキルを向上させて鼓舞し、業務の最適化を図り、持続可能な未来のためのイノベーションを行おうと、それらを実現できる斬新な方法を探そうとするからです。

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A man and woman engineer are talking together

※本ブログは、米国時間 2019 年 3 月 28 日に Official Microsoft Blog で公開された ”Manufacturing a better future: Microsoft announces intelligent industry innovations” の抄訳 (しょうやく) です。

今や大規模な破壊的変化 (ディスラプション) の時代ですが、製造業にとって大きなチャンスでもあります。なぜなら、各メーカーは、新たなビジネス価値を創造し、従業員のスキルを向上させて鼓舞し、業務の最適化を図り、持続可能な未来のためのイノベーションを行おうと、それらを実現できる斬新な方法を探そうとするからです。AI や複合現実、自動化などの高度なテクノロジは、インダストリー 4.0 の推進役となり、次世代の高度生産システム「インテリジェント マニュファクチャリング」が現実となる未来を作り出していきます。現在マイクロソフトでは、顧客やパートナーがこの現実にさらに近づくためのアップデートを行っています。アップデートにより、セキュリティと生産性、そして効率性がそれぞれ強化され、新しいビジネス成果の達成につながります。

来週ドイツのハノーバーで開かれる、世界最大の産業テクノロジ展示会「ハノーバー メッセ」に、マイクロソフトはグローバル リーダーたちと合流し、以下のように、信頼性が高く革新的で、さらに改良された製造ソリューションを発表します。

  • Azure は現在、デバイス、ハブ、およびクラウド リソースに対する IoT 向けのエンドツーエンドのセキュリティを備えた初の大規模パブリック クラウドとなっています。マイクロソフトでは次の 3 つの主要サービスに対して、IoT 向けの高度な脅威保護を追加します。Azure Security Center for IoT を使用して、セキュリティ ベスト プラクティスを実装し、ハブ、コンピューティング、データを含む IoT プロジェクト全体で脅威を軽減できます。Azure Sentinel は、初となるクラウド ネイティブのセキュリティ情報とイベント管理 (SIEM) のオファリングであり、これを使用することで、IoT デバイスに影響を与えることなどを含む脅威から企業全体を保護できます。Azure IOT Hub は現在、Azure Security Center for IoT と統合し、IoT のセキュリティ情報をハブ ポータル エクスペリエンス内部で直接提供します。
  • OPC Twin と OPC Vault をマイクロソフトの Azure 産業用 IoT クラウド プラットフォーム ソリューションに導入することで、OPC UA が有効なマシンのデジタル ツインを製造業者に提供し、セキュリティと証明の管理を大幅に強化します。また、コネクテッド ファクトリ ソリューション アクセラレータの重要な強化についても発表します。このソリューション アクセラレータは OPC Twin と統合し、IoT Edge の導入プロセスが大幅に簡素化されました。
  • Azure IP Advantage が IoT に拡張され、IoT デバイスを Azure に接続している Azure の顧客や、Azure Sphere や Windows IoT を使用するデバイスに対しても、Azure IP Advantage のメリットが広がります。さらに、LOT Network に参加する認定済みのスタートアップ企業は、LOT を通じて無償でマイクロソフトの特許内容を習得できます。

Azure IoT プラットフォームの更新内容の詳細については、Sam George のブログをご覧ください。Azure IP Advantage の詳細については、このブログで後ほど説明します。さらに、以下のようにビジネスにアップデートが加えられたことをお知らせします。

  • 産業用インテリジェント イノベーション: ハノーバー メッセでは、HoloLens 2 による AI エクスペリエンスと複合現実のブレイクスルー、Dynamics 365 によるビジネス対応ソリューション、Microsoft 365 を使用してスキルの差を埋めるツールなど、メーカー向けのオファリングを幅広く展示します。
  • ビジネスで成果を上げている顧客: マイクロソフトは、Bühler、Electrolux、Siemens Gamesa、ZEISS など、イノベーションを進める大手メーカーをサポートしています。詳しくは後ほど説明します
  • 新たなパートナー ソリューション: マイクロソフトと連携するパートナーのエコシステムの育成を続けて、メーカーの成功に役立ててており、今週はニュースの発表がいくつかあります。
  • Future Computed書籍シリーズの最新刊:『The Future Computed: AI and Manufacturing』(未来のコンピューティング: AI と製造業) では、世界各地のメーカーが AI を採用する様子を追っています。この本では、AI が持つ可能性を生かすためには、適切な企業文化を形成し人材供給を行うことが重要となっていることについて、顧客の例を紹介します。また、労働市場の破壊的変化に対処し、AI の倫理的利用を育むにあたっての公共政策が果たす役割も探っています。ハノーバー メッセでは、5 月の出版に先立って、この本の主要なテーマを紹介します。
  • 25 社を超える革新的企業がハノーバー メッセのブースに参加し、マイクロソフトと協力して、製造業に革命を起こす IoT、複合現実、AI、およびその他の主要テクノロジを活用している様子を展示します。

未来の工場を守り、つなげる

本日はハノーバー メッセに先立って、製造業向けの新製品およびプログラムの数々の進歩について詳細を説明します。

Azure IoT のセキュリティ: IoT および産業用 IoT (IIoT) が抱える課題の複雑さと規模の大きさは、2020 年までに世界中で 200 億を超えるエンドポイント デバイスが設置されるという大手市場調査会社の推定からも裏付けられ、しかもデバイスの 1 つ 1 つがセキュリティ リスクの可能性をはらんでいます。一部のクラウド プロバイダーはこの難問に少しずつ取り組んでいますが、Azure は、IoT のセキュリティに対してエンドツーエンドの統合されたアプローチを行う世界初のクラウド オファリングとなっています。

Volpara Solutions の CISO であり、Azure Security Center for IoT を早期に導入した Garth Beaumount 氏は、次のように話しています。「Microsoft Azure IoT のセキュリティ ソリューションは、IoT デバイスや IoT ハブだけでなく、当社のソリューションで使用するコンピューティングやデータのリソースも含めて、フル スタックの管理と脅威保護を提供しています。自力でやろうと空回りしないように効果的に支援し、当社の IoT セキュリティを他の Azure ベースのソリューションや他の系列のビジネス アプリケーションの使い方に合わせて適切に調整してくれます。」

Azure Security Center for IoT を使用することで、顧客は、IoT デバイス、エッジ、およびクラウド全体で欠けているセキュリティ設定を見つけることができます。たとえば、IoT デバイスで開いているポートを確認し、SQL データベースが暗号化され、あらゆる問題を修正するよう動作しているのを確認することができます。Azure Security Center for IoT では、1 日に 6 兆もの信号を分析するマイクロソフト インテリジェント セキュリティ グラフの幅広い脅威インテリジェンス情報を利用して、進化を続ける脅威から保護します。これはメーカーにとって、自社の (エッジ デバイスからアプリケーションまでの Azure IoT ソリューションを含む) すべての Azure ソリューションのセキュリティを、一元化されたダッシュボードで組み込みの数百のセキュリティ評価を利用して、一度に見渡せることを意味します。

Azure Sentinel を使用して、ユーザーは IoT デバイスから Azure、Office 365、オンプレミス システムへと企業全体に広がるアクティブな脅威を探し、対処することができます。

SecOps チームは、IoT ソリューションのサーフェス攻撃の低減、問題が深刻化する前の修正、機械学習による攻撃の回避、さらに、IoT 展開全体で脅威検出とセキュリティ体制管理を簡素化して重要な価値を獲得するための適切なツールを手にしました。これらの新しいオファリングを、Azure Sphere などのこれまでに発表したデバイス セキュリティ オファリングと組み合わせることで、お客様はデバイス、エッジ、クラウドへと広がっていく、マイクロソフトのみが提供するエンドツーエンドのセキュリティを使用して、自信を持って IoT イノベーションを利用できます。詳細については、こちらを参照してください。

コネクテッド ファクトリと産業用 IoT: コネクテッド ファクトリでは、すべてのマシンが相互に通信し、データ、IoT、および自動化を活用して、生産のあらゆる面を監視し、管理します。マイクロソフトでは、顧客のデジタル運用を簡素化し、安全に保護するコンポーネントを開発することで、こうした産業用 IoT シナリオ向けのオファリングを強化してきました。ハノーバー メッセのマイクロソフトのブースでは、OPC Twin を展示します。これは、OPC UA 対応マシンのデジタル ツインを作成して、その特定のマシンの情報モデルをクラウドで利用できるようにするというものです。お客様は、Azure で実行するマイクロサービスを使用して、自社の OPC Twin をクラウドから直接制御し、管理できます。さらに、OPC Vault によるセキュリティの進歩についても展示します。OPC Vault は、OPC UA サーバーの証明書の作成、管理、および失効をグローバル規模で行うことで、セキュリティ管理を自動化します。いずれのコンポーネントも、産業用 IoT ソリューションの簡素化とセキュリティによる保護を提供し、完全なオープン ソースであり GitHub で使用できます。

マイクロソフトではさらに、産業用 IoT シナリオでは、概念実証を始めるにあたって、簡便さとスピードが重要であることを理解しています。このため、マイクロソフトでは引き続きコネクテッド ファクトリ ソリューション アクセラレータを強化しています。これは、産業用 IoT の概念実証を迅速化するために設計されており、さらに、お客様の工場全体の OEE データを一元化されたダッシュボードに表示します。現在、コネクテッド ファクトリは OPC Twin のダッシュボードと統合し、製造業者が産業用 IoT の開始プロセスを合理化し、デジタル運用から洞察を生むことを支援します。

ビジネス イノベーションをサポートする

ビジネスのコネクテッド化が進む中、セキュリティは引き続き、成功に向けた最も重要な鍵となっています。マイクロソフトでは、エンドツーエンドのセキュリティをさらに一歩進めて、次のようにお客様のデータと知的財産を保護します。

Azure IP Advantage: Microsoft Azure IP Advantage プログラムは現在、Azure IoT のイノベーターとスタートアップ企業に新たなメリットをもたらします。Azure IP Advantage は 2017 年 2 月に最初に発表され、マイクロソフトのクラウドの顧客が抱える知的財産 (IP) のリスクに対して包括的な保護を提供しています。マイクロソフトではこのたび、予測メンテナンスの実施、デジタル資産および物理的資産の管理、全体的な効率や製品の安全性と品質の向上のために、IoT とエッジでイノベーションを起こしている顧客にもプログラムを拡大します。これらはすべて、膨大な量のデータとユニークなビジネス イノベーションを生み出します。Azure を利用する IoT エコ システムとスタートアップ企業に重点を置いて、以下のような新たな利点を提供することで、製造業界の顧客からのインプットに対応し、Azure IP Advantage プログラムにさらに大きな価値をもたらしています。

  • マイクロソフトの Azure Sphere および Windows IoT に対する無制限の補償範囲
  • IP 訴訟から自らを守るため、Azure を使用して IoT デバイスを活用する顧客は 1 万件の特許を利用可能
  • Azure を利用するスタートアップ企業はマイクロソフトの特許の内容を無償で取得可能

プログラムの拡大に加えて、マイクロソフトでは昨年、顧客とパートナーの特許主張のリスク対応に役立てるため、Open Invention NetworkLOT (license on transfer) Network に参加しています。つまり、マイクロソフトは、クラウドの IP リスク対応で、最も包括的なエンドツーエンドのフレームワークを提供していると確信しています。詳細については、Microsoft on the Issues のブログ (グローバル & 国内最先端レポート) をご覧ください。

マイクロソフトのテクノロジを足場とするメーカー

顧客は、製造業務でマイクロソフトのテクノロジを活用し、実際にビジネスで結果を出しています。最近の事例は以下のとおりです。

  • Bühler は世界最大規模の食品加工ソリューション プロバイダーであり、マイクロソフトのブロックチェーン テクノロジを活用して、生産効率を向上させながら、世界規模で食品安全の基準を高め、食中毒発生率を削減しています。
  • Electrolux はスイスの家電メーカーで、新しい Azure IoT スマート コネクテッド空気清浄機とアプリの発売に数週間でこぎつけました。研究開発期間は最小限に抑えられました。この Pure A9 は、ほこりの超微粒子、汚染物質、バクテリア、アレルゲン、悪臭を室内から除去します。
  • Siemens Gamesa は再生可能エネルギーの大手企業で、自律飛行ドローンのデジタル プロセスを Microsoft Azure に移行し、Azure AI で組み込むことで、技術者による産業用風車の点検とメンテナンスの方法を合理化し、自動化しています。Azure AI サービスの統合により、このプロセスが大幅に促進され、画像認識が 34 秒に短縮されました。これは、手作業では 4 ~ 6 時間かかり、誤りも発生しやすくなります。
  • ZEISS ではマイクロソフトとチームを組んで、コンパクトで万能な分光計の ZEISS Corona のプロセスを Microsoft Azure に接続する、分光測定とデータ共有のソリューションを提供しています。分光分析で得た生産データをクラウドにアップロードすることで、クライアントは必要な時に必要な場所で、自社の製品と生産に関する非常に貴重な情報を獲得できます。このソリューションを食品加工プロセスに実装して、重要な品質指標 (たとえば、脂肪分、水分、塩分) を生産ラインで直接監視することができます。これにより、生産管理者が工程の変動にただちに対処でき、原材料や電力をより効率的に使用すると同時に、品質と生産性の向上に役立ちます。

パートナーの新たなオファリングのハイライト

マイクロソフト ハノーバー メッセのブースでは、パートナー数社がソリューションを展示し、以下のような最新のイノベーションに関するニュースをお知らせします。

  • Intel は、工場および産業アプリケーション用の最新業務用 PC の参照設計についてマイクロソフトと協力しています。今年の後半に入手可能となる、この参照設計を使用して、デバイス パートナーは完全にプロビジョニングされ、カスタマイズされた業務用 PC を構築できます。この PC を幅広いデバイスに接続して、マシン上または Azureクラウドの AI を使用してリアルタイムにデータを発見、管理、および分析できます。
  • JDA は大手グローバル サプライ チェーン企業で、新しい Azure ベースの Luminate ソリューションを展示します。このソリューションはエンドツーエンドの危機管理センターの役割を果たし、これを使用することで企業は、サプライ チェーン全体、さらにはサードパーティにも拡大されたデジタル エコシステムからリアルタイムに得た情報を基に、理解、解釈、および行動することができます。

インテリジェント マニュファクチャリングの最前線を支援

マイクロソフトのソリューションは、本社からサプライ チェーンや工場の現場に至るまで幅広く、日常業務を合理化し、効率性・安全性・生産性の大幅な向上を推進するだけでなく、従業員のパフォーマンスの強化にも役立つことで、製造業務の向上を支援します。たとえば、

  • Microsoft 365 は、工場現場の最前線で働く従業員を含む組織全体に、デジタル マニュファクチャリングに乗り遅れないために必要なスキルやツールを、安全な環境で提供します。Microsoft Teams は、現在の製造業の従業員が安全にコラボレーションやコミュニケーションを行うための方法を変化させています。Microsoft 365 の製造業での利用方法の詳細については、こちらをご覧ください。
  • クラウド コンピューティングをエッジに近づけるという顧客のニーズが高まっています。Azure Data Box Edge は、データセンターや工場の現場など、既存のハードウェアのすぐそばで、顧客固有の環境に適合する強力な AI 対応エッジ アプライアンスとして、このニーズを満たすために役立ちます。データが生まれる場所に Azure のコンピューティング能力を提供するので、ネットワークの待機時間がなくなります。
  • 複合現実アプリケーションである Dynamics 365 Remote Assist および Layout では、Microsoft HoloLens と HoloLens 2 を使用することで、生産性、コンプライアンス、安全性が飛躍的に向上します。製造業における Dynamics 365 の幅広いイノベーションの詳細については、こちらをご覧ください。
  • 今年後半に利用可能となる、新しい Microsoft Dynamics 365 Guides for HoloLens および HoloLens 2 では、実際の作業のシナリオで必要となるツール、部品、および制度上の知識を手順を追って説明する操作を通じ、従業員の学習を支援します。
  • 製造、サプライ チェーン、流通、および小売全体にわたる財務および実務の統一は、Dynamics 365 for Finance and Operations で容易になります。
  • Dynamics 365 Connected Field Service によるインテリジェントなコネクテッド フィールド サービスは、メーカーによる問題の迅速な検出と解決、コネクテッド デバイスと機械学習の活用、それらの過程における効率性の向上とコスト削減に役立てることができます。

AI、複合現実、IoT が破壊的変化を巻き起こし、技術設計から顧客エンゲージメント、サプライ チェーンに至るまでバリュー チェーンが再定義される中で、製造業の未来は、業務のあらゆる面で新たなレベルのインテリジェンスを適用することにかかっています。来週、世界におけるマイクロソフトのインテリジェント マニュファクチャリング支援について、ご説明できるのを楽しみにしています。それまでは、ハノーバー メッセ 2019 のマイクロソフトにアクセスして、当日の予定や、マイクロソフトのチームとの商談の予約方法、ブースの場所 (ホール 7、スタンド C40) について詳細をご確認ください。

※ 本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む) は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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