Mandy Lin, Author at マイクロソフト業界別の記事

製造業に従事する女性

Mandy Lin — Fri, 12 May 2023 01:53:58 +0000

※本ブログは、米国時間 2023 年 4 月 4 日に公開された Women in manufacturing の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

製造業では、引き続き従業員の多様化が求められています。企業は、新しい多種多様な人材を業界に引き込む方法に焦点を置いており、製造業では、特に、女性従業員を引き付けて維持する取り組みに焦点が置かれています。米国では、従業員の約 47% を女性が占めていますが、製造業における女性従業員の割合はわずか 30% です。¹　良いニュースもあります。製造業の女性の年収は、米国の女性従業員の年収中央値を平均で 16% 上回っています。²

2023 年 4 月、マイクロソフトは、ハノーバーメッセ 2023 の自社ブースで “製造業の女性 (Women in Manufacturing)” という表題のパネルディスカッションを開催します。イベントに登録 (英語) し、活気あふれるこの対面セッションにぜひご参加ください。

ハノーバーメッセ 2023

Hall 17 のマイクロソフトのブースにおいて、2023 年 4 月 19 日 (水) の午後 3 時から 4 時 (太平洋標準時刻) まで開催される “製造業の女性 (Women in Manufacturing)” セッションにぜひご参加ください。登録はこちら (英語) >

私は、この特別セッションの司会を務めます。また、以下のメンバーがパネリストとして参加します。

Audrey Colle : マイクロソフトの製造業およびモビリティ向け Microsoft Cloud 担当プロダクトエンジニアリングマネージャー

Judy Cubiss 氏 : SAP の工業製造担当ディレクター兼グローバルインダストリーマーケティングリード
Karolina Rzepiejewska-Malyska 氏 : Hexagon の製造インテリジェンス部門のオペレーション担当バイスプレジデント
Silvia Rummel 氏 (工学博士) : Avanade (および旧 Festo) の製造担当ディレクター
Mandy Lin : マイクロソフトの製造業界担当シニアディレクター

これらの女性パネリストは、製造業界のリーダーであり、領域の専門家でもあります。このセッションでは、上記のパネリストが一堂に集結し、製造業の女性の未来、および製造業の女性を盛り立ててサポートする方法について話し合います。パネリストの詳細については、後にある「パネリスト」セクションを参照してください。

話し合う内容

パネリストは、製造業の女性の “アライ (マイノリティについて理解し、支援する人)” になる方法について話し合います。最初のステップは、”製造業界では、女性を引き付けて維持することが非常に重要になっている” という知識を持つことです。これを実現する効果的な方法の 1 つとして、従業員リソースグループの構築が挙げられます。”アライ” になるための他の方法も次々と出現しています。

メンターシップは、製造業において女性を引き付けて維持するうえで重要な要素となっています。メンターは、手本を示して指導し、自身がこれまで学んできた経験や教訓を共有します。これらの女性は、業界に入った女性だけでなく、将来のキャリア機会について検討し始めた若い女性に対して可能なことを示す、言わば “生ける手本” です。メンターシッププログラムは従業員の維持率を高めることが示されていますが、現在、このプログラムを実施している企業は比較的少数に限られています。Women MAKE America (英語) (WMA) と呼ばれる公的なメンターシッププログラムでは、メンターとメンティーの研修を実施した後、20 を超える基準に基づいて両者のマッチングを行い、最高の関係を構築できるようにしています。2030 年までに、WMA プログラムで研修を受けるメンターの数が 1,000 人に達する見込みです。²

アライシップもメンターシップも製造業の女性をサポートするものですが、両者には違いがあります。前者は、製造業の女性が業界で成長できるよう支援するための行動を計画的に行うことを意味します。アライシップの一例として、既存のプロセスについて評価して、先天的に障害が存在している領域を明らかにした後、そのプロセスを改善して、それらの障害を取り除く取り組みを実施することが挙げられます。一方、メンターシップは、メンティーのキャリア向上の支援を目的とし、関係の構築と知識やリソースの共有が中核に据えられています。

職業訓練の機会により、製造業は、女性に選ばれる業界として引き続き活性化していくでしょう。2022 年 3 月、Women MAKE America は、2030 年までに製造業の女性従業員の割合を 35% に向上させる 35 x 30 キャンペーン (英語) を開始しました。この業界規模 & アクション志向のキャンペーンは、クラス最高の女性対女性のメンタリングプログラムを特長としており、企業のエンゲージメントを強化し、職業訓練と研修のアクセスを向上させています。このキャンペーンは、2030 年までに 50 万人の女性を新たに製造業界に引き入れることを目指しています。米国の製造企業は、新たに業界に引き入れる女性を 10% 増やすだけで、”スキルギャップ” を 50% 解消できます。²

マイクロソフトのディスカッションでは、テクノロジを使用して、アクセス、手段、プロセスを向上させる方法についても深く掘り下げます。たとえば、ある機能を自動化し、その機能をリモートで監視する機能を使用可能にすることで、従業員は、デスクにいなくても、そのタスクを実行できる自由を手にすることができます。これにより、効率性が向上し、すべての従業員にメリットがもたらされます。

今すぐ登録

ハノーバーメッセ 2023 の “製造業の女性 (Women in Manufacturing)” セッションにぜひご参加ください。このセッションは、Hall 17 のマイクロソフトのブースにおいて、2023 年 4 月 19 日 (水) の午後 3 時から 4 時 (太平洋標準時刻) まで開催されます。登録はこちらで (英語) 行うことができます。

パネリスト

Audrey Colle — Audrey は、業界向け Microsoft Cloud 製品グループのゼネラルマネージャーであり、製造およびモビリティ業界のイノベーションを専門とする世界規模のチームを指揮しています。マイクロソフトに 20 年以上在籍する Audreyには、さまざまな業界の専門知識があり、音声認識、検索と広告の関連性、主要なクラウドサービスの領域における新しいテクノロジを学び、開発し、利用してきました。

Judy Cubiss 氏 — Judyは、SAP の工業製造担当グローバルインダストリーマーケティングリードであり、現在、世界の工業製造メーカーの業界マーケティングを担当しています。この職務に就く前は、さまざまなテクノロジ企業で、マーケティング、製品管理、およびコンサルティングの職務に従事していました。同氏のキャリアは、とある化学工場でインストルメントエンジニアの職務に就いたところから始まっています。

Mandy Lin — Mandy は、キャリアの初めには、調達と外注を専門とするコンサルタントの職務に就いた後、MIT Sloan でサプライチェーンを専門に学び、Apple で製品業務のインターンシップを経験し、Cisco でソフトウェアサプライチェーンの職務に就きました。小売、消費財、および製造業界の製品マーケティング担当シニアディレクターとしてマイクロソフトに入社する前は、SAP でマーケティング、業界、カスタマーアドバイザリー担当グローバルバイスプレジデントの職務に就いていました。

Silvia Rummel 氏 (工学博士) — Silviaは、Avanade の IT コンサルタント部門のデジタルアドバイザリー担当ディレクターであり、製造企業のサプライチェーンの回復性と共に、製造現場、プロセス監視、品質向上の領域におけるデジタル化プロジェクトを専門にしています。さらに、FOM University of Applied Sciences で講師を務めています。Silvia は、機械工学 (特に、研究開発、戦略、生産の領域) における 12 年の業界経験があります。

Karolina Rzepiejewska-Malyska 氏 — Karolinaは、Hexagon の製造インテリジェンス部門のオペレーション担当バイスプレジデントであり、メカトロニクスエンジニアリングの理学修士、ナノスケールメトロロジーの博士号、ビジネス戦略の MBA を取得しています。Karolina は、デジタル化や、ビジネス開発の破壊的変革をもたらす変革的な要素に強い焦点を置き、さまざまなハイテク業界の製造プロセス内のインストルメントおよびテスト手法の開発と工業化を専門とする製品管理のさまざまなポジションにおける 15 年以上の経験があります。

詳細

詳細について知ることができる資料をいくつか紹介します。

“製造業の女性 (英語) ” — 製造業に変化をもたらしている女性達からインスピレーションを得るために、こちらのブログとインタビュー (英語) をご覧ください。
アメリカ合衆国国勢調査局: 「すべての年齢層で製造業に就く女性の数が増加 (英語) 」
ソーシャルメディアでマイクロソフトをフォロー (英語) し、マイクロソフトの Web サイトにアクセスしましょう。製造業向け Microsoft Cloud (英語) に関する最新情報を常に入手し、より回復力の高い、持続可能な未来の創造にお客様がどのように貢献できるか知ることができます。

¹アメリカ合衆国国勢調査局: 「すべての年齢層で製造業に就く女性の数が増加 (英語)」

² 2023 Women MAKE Awards: 「製造業界の女性リーダーを表彰 (英語)」

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2023 年の製造業に関する 3 つの “IDC FutureScape” 予測レポート

Mandy Lin — Fri, 12 May 2023 00:55:06 +0000

※本ブログは、米国時間 2023 年 4 月 3 日に公開された 3 IDC FutureScape prediction reports for manufacturing in 2023 の翻訳です。
※下記で紹介しているイベントコンテンツは、すべて英語で提供されています。

International Data Corporation (IDC) は、情報テクノロジおよび消費者テクノロジ市場に関する情報を提供する世界の主要マーケティングインテリジェンスプロバイダーの 1 社です。

IDC は、今回の記事で取り上げる、2023 年の製造業に関する 3 つの予測レポートを公開しました。

マイクロソフトは、光栄なことに、先日、IDC の製品イノベーション戦略担当リサーチディレクターである John Snow 氏とこれらの新しいレポートについて話をすることができました。同氏は、製造業の変化を促す要因に関する豊富な知識と洞察をお持ちです。また、2023 年の製造業に関する IDC の “IDC FutureScape” 予測レポートの共著者の 1 人でもあります。

これらのレポートの予測は、2023 年から 2027 年までにわたります。

各レポートは、2023 年の 10 大予測について取り上げるとともに、以下の 3 つの主要トピックについて記されています。

テクノロジにより、洞察と変化をもたらすデータが得られるようになる。
サプライチェーンの管理と調達に関する戦略の改善により、効率性と回復性が向上する。
成功を収めるうえで、適切なトレーニングを受け、適切なスキルと経験を備えた人材を引き付けて維持する必要性が引き続き重要になっていく。

テクノロジとデータの重要性

洞察を形成する目的でデータが収集され、形成された洞察に基づいて、業界のさまざまな側面を変革する意思決定が行われるようになります。この部分には目新しさはなく、これは現在でも行われていますが、今後、データの収集方法や、洞察がリアルタイムの意思決定を可能にする仕組みが進化していきます。これにより、製品開発者は、サービスの相互作用と作業指示書のデータを利用して、製品品質を向上させ、目標を達成することが可能になります。設計者は、品質問題に関するリアルタイムのフィードバックを受け取れるようになり、製品の成功率も 3% 向上します。また、2026 年までに、G2000 の OEM の 50% が品質管理に対してエコシステムアプローチを採用するようになります。

さらに、引き続きデータセキュリティの重要性があらゆるビジネスの中心に据えられるようになります。そして、2027 年までに、製造企業は、エッジにおけるモノのインターネット (IoT) とオペレーショナルテクノロジ (OT) のサイバーセキュリティソリューションの利用を強化し、OT のサイバーセキュリティの侵害を半減させるようになります。

皆さんは、全社規模の AI をベースにしたツールを展開していますか。これらのツールを利用すると、データの価値を最大限に高め、収益と利益を最大 5% 向上できます。2025 年までに、製造企業の 40% がこのマイルストーンを達成するようになります。

また、2025 年までに、G2000 の製造企業の 20% が産業用メタバースを組み込むようになります。デジタルロードマップにメタバースを組み込むことで、高度なシミュレーション、複数の分野にまたがるコラボレーション、安全性に対処できるようになります。

製品とサービスのイノベーションの領域において、IDC は、2025 年までに、G2000 の OEM の 70% が、複数の組織やエコシステムにまたがるコラボレーションの実現のためにデジタルツインを展開し、製品のイノベーションを加速させ、品質を向上させ、コストを削減するようになると予測しています。このテクノロジを使用すると、コネクテッド環境がどのように機能するか予測するモデルを作成できます。

マイクロソフトは、お客様を通じて、クラウドのパワーを日々目のあたりにしています。たとえば、Bosch (英語) は、Microsoft Azure 上で動作するデジタルツインを利用した統合資産パフォーマンス管理システムを開発しました。このシステムは、メンテナンスが必要な時期を示す機能を機器に提供して、コスト削減し、稼働時間を増加させます。

製造企業は、テクノロジを使って、顧客満足度スコアを作成して向上させるようになります。2026 年までに、機器 OEM の 65% 以上が顧客と提携して、リアルタイムの情報にアクセスし、リモートでの監視および解決アクティビティを促進させ、顧客満足度のスコアを最大 5% 向上させるようになります。

サプライチェーンの領域において、IDC は、2026 年までに、G2000 の組織の 45% が、サプライチェーンで統合されたサステナビリティを運用化し、影響データの報告を効果的に行うことで、廃棄物を 10% 削減し、競争優位性を強化できるようになると予測しています。

将来に向けた回復性のリバランス

効率化と回復性向上により、数年以内に業界にメリットがもたらされます。

サプライチェーンを管理し、インフレや効率性の現実問題に対処することで、組織は 2023 年までに利益率を 2% 回復できるようになります。また、2024 年までに、企業の 50% が、リスクに対処するためにマルチショアリング調達戦略を導入することで、サプライチェーンの信頼性を 10% 向上させるようになります。

さらに、製品の炭素排出量を主要な指標として採用することが標準になります。これは、2026 年までに、規制やサステナビリティ関連の融資で必要になるためです。世界の製造企業の約 60% がこの指標を採用するようになります。

Supply Chain 2023 予測レポートにおいて、IDC は、2023 年末までに、サプライチェーンの組織の 50% が、インフレと必要な効率性の現実問題に対処するために、回復性に関する取り組みのリバランスを完了し、利益率を 2% 回復させると予測しています。

製品とサービスのイノベーションの領域において、IDC は、2026 年までに、市場の関連性と存続のニーズにより、G2000 の OEM の 60% 以上が、製品の共同開発とメンテナンスおよび業務の回復性を確保するために、エンジニアリングサービスプロバイダーとの提携を余儀なくされると予測しています。

サプライチェーンの領域において、IDC は、2026 年までに、G2000 の OEM の 55% が、AI に基づいてサービスサプライチェーンを再設計することで、適切なスペアを利用可能な状態にし、障害が起きる前に問題の 75% を解決する体制を整えるようになると予測しています。

人材を採用し、つなぎ止める

今後も引き続き、適切な経験とスキルを備えた人材を開拓してつなぎ止めることが重要な目標となります。また、来年までに、デジタルリテラシーが重要なスキルセットになります。これらのスキルは、デジタル変革や企業のテクノロジ採用をサポートするために必要となります。

適切なトレーニングを受け、適切なスキルを備えた、適切な人材を無事に開拓した後、テクノロジでその人材の安全を維持できるようになります。具体的には、2024 年までに、5G 接続で従業員の安全性を向上させ、休業事故を 20% 削減できるようになります。

製品とサービスの領域では、サービス人材の獲得が難しく、2023 年までに、G2000 の OEM の 60% が、エンゲージメントを促進させる専用のインセンティブやプログラムを新設することで、従業員の満足度を 1 年で 10% 向上させるようになります。

Jon Snow 氏によると、2024 年末までに、製造企業の 50% が、人材採用時、デジタルリテラシーを主要なスキルセットとして優先するようになります。長い間、製造は、あまり勉強ができなくても多くの賃金を得ることができる、典型的な “ブルーカラー” の職業と見なされていましたが、もはや、そうではなくなっています。IoT センサーや AI を利用した予測メンテナンスなどのテクノロジの利用の増加により、デジタルスキルが必須となっています。

製造業界のお客様が IDC FutureScape レポートのこれらの強力な洞察を活用することで、進捗状況を評価し、焦点を置くべき領域を特定し、将来に向けた計画や準備をより戦略的に行えるようになることを願っています。

詳細

以下のリンクから、3 つの IDC FutureScape レポートを入手できます。

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