イベント Archives - マイクロソフト業界別の記事 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/content-type/events/ Thu, 26 Jun 2025 01:25:03 +0000 en-US hourly 1 【ガバメントクラウド利用対象法人・団体様向け】 ガバメントクラウド 活用戦略セミナー 〜法改正を活かす!ガバメントクラウドの未来戦略〜 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/government/2025/06/03/gov-cloud-seminar/ Tue, 03 Jun 2025 03:03:01 +0000 2025 年 4 月 10 日に、品川の日本マイクロソフト本社にて「ガバメントクラウド 活用戦略セミナー」が開催され、オンライン、オフライン合わせて 200 名ほどの参加者が、ガバメントクラウドの現在地について熱心に耳を傾けました。.

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2025 年 4 月 10 日に、品川の日本マイクロソフト本社にて「ガバメントクラウド 活用戦略セミナー」が開催され、オンライン、オフライン合わせて 200 名ほどの参加者が、ガバメントクラウドの現在地について熱心に耳を傾けました。 

日本マイクロソフトは、2022 年度に政府共通のクラウド基盤ガバメントクラウドのクラウドサービス提供事業者に認定され、Microsoft Azure を提供しています。冒頭挨拶に立った日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パブリックセンター事業本部 官公庁本部長の桑原達也は、「活動を進めるなかで皆さまにご紹介できる事例や Azure の特徴、活用方法などがナレッジとして蓄積されてきました」と述べ、本セミナーの意義を強調。最初の登壇者として、日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 クラウド & AI ソリューション事業本部長の岡嵜禎を紹介しました。 


「Microsoftの AI 戦略とクラウドで加速する DX」 

日本マイクロソフト株式会社  
執行役員 常務 クラウド & AI ソリューション事業本部長 
岡嵜 禎

A man standing at a podium with a microphone

岡嵜からは、最新の生成 AI に関する情報共有とガバメントクラウドでの利用可能性について、デモを交えた講演がおこなわれました。 

まず岡嵜は、生成 AI が画期的と評される理由について「自然言語」「推論エンジン」のふたつのキーワードを挙げました。生成 AI の登場によって、30 年近く変わらなかった GUI(Graphical User Interface)が大きく変わろうとしており、領域によっては人間がおこなうのと遜色ないパフォーマンスを実行できるようになっている、と岡嵜。このような変革の時代において、生成 AI に関わる領域のサービスでマイクロソフトが最大のシェアを占めており、生成 AI のユースケースの 6 割以上でマイクロソフトの生成 AI サービスが利用されていることを、数字を示して説明しました。 

続いて岡嵜は、生成 AI の進化を示す 3 つのキートレンドを提示しました。 

1. 試行からビジネス活用のフェーズへ移行 
2023 年が生成 AI の試行錯誤の年だったのに対し、2024 年は本番で活用する動きが始まり、2025 年はその流れが加速、官公庁でも同じペースで進んでいくはず。 

2. エージェント化の加速 
最近よく聞かれるようになった AI エージェントとは「より人間らしい、人に近い形の対応をお願いできる」ツールであり、特に自律性がキーワードになる。 

3. マルチモーダル、マルチモデルによる革新 
これからは自然言語だけでなく、音声、画像、映像などをインプット・アウトプットで活用することで、生成 AI にはより大きな可能性が期待される。 

そして、これらのキートレンドから岡嵜は「エージェント化の加速」をピックアップし、AI エージェント活用の局面においてマイクロソフトが提供する 3 種類のエージェントを紹介しました。 

それは汎用的なビルトイン型エージェント、他社が提供するエージェントと連携可能なサードパーティ型エージェント、そして顧客のニーズに合わせて開発可能なカスタマイズ型エージェントです。 

A screenshot of a computer

なかでもカスタマイズ型エージェントは、コード開発未経験者でもローコード・ノーコードで開発できる「Microsoft Copilot Studio」と、より複雑な開発が可能な「Azure AI Foundry」が用意されており、「顧客の状況に合わせた AI ツールチェーンが提供できる」と、岡嵜はマイクロソフトのラインナップの充実度をアピールしました。 

ガバメントクラウドでも活用可能な AI エージェント 

ここで岡嵜は、AI エージェント活用の可能性を示すユースケースとして、財務担当の一員として財務諸表のレビューをする財務専門 AI エージェントと、新入社員受け入れ準備をする AI エージェントのデモを紹介。 

さらに実際のユースケースとして、民間企業のお客様の事例を紹介しました。これは、製造現場での問題に対して、複数の専門エージェントが連携して回答するシステムで、すでに現場での活用が始まっています。岡嵜は成功のポイントとして、このシステムはお客様がもともと有していた問題解決フローを AI エージェントに置き換えたものであるため、企業文化として受け入れられやすかった点を挙げました。 

また、官公庁内でのいくつかのを紹介し「ガバメントクラウド上で AI エージェントを活用する取り組みがすでに始まっているので、ぜひ参考にしてほしい」と岡嵜は述べました。 

最後に岡嵜は、マイクロソフトが提供する価値について、生成 AI を活用したアプリケーションをつくるためのソリューションを幅広く提供していること、OpenAI の言語モデルが動く唯一のクラウドでありながら、他のさまざまな言語モデルも組み合わせられること、そして安心・安全に活用するための仕組みを提供し、法務的なサポートにもコミットしていることを強調して、セッションを終了しました。 


「公共情報システムでのガバメントクラウド利用について」 

デジタル庁 
Chier Cloud Officer
山本 教仁 氏 

A man standing at a podium holding a microphone

山本氏はまず、ガバメントクラウドの概要を解説しました。ガバメントクラウドとは、技術要件を満たした民間クラウドとモダンな IT ガバナンス機能を組み合わせた共通クラウドサービス利用環境であり、国や地方公共団体だけでなく、独立行政法人や一部の民間事業者も利用できます。 

クラウド事業者のサービスを利用者が自由に選択して使用できる点がガバメントクラウドの大きな特徴、と山本氏。それらのクラウドが持つメリットを最大限活用するために、デジタル庁では「なるべくそのまま利用できる」方針を打ち出していると説明しました。 

その方針を担保するために、デジタル庁では厳格なガバナンスを設定しています。まずマイナンバーカード等を使った厳格な本人確認を入り口として、その上で予防的統制と発見的統制を実施。特に発見的統制に力を入れており、問題があればすぐに気づけるような仕組みを構築しています。 

Diagram showing the outline of Government Cloud
資料提供:デジタル庁 

管理者は GCAS(ガバメントクラウド支援サービス)を使って環境の作成・削除をしたあとは、選定したクラウドの機能を利用しながら自由にシステムを構築・運用することができます。 

山本氏は、ガバメントクラウドは一人ひとりのニーズに合ったサービスや機能の提供を目的とした基盤であり、そのために接続性の確保やセキュリティ対策、コストと負荷の軽減、そしてナレッジの共有といった施策を展開していると、デジタル庁の取り組みを紹介しました。 

法改正によって民間事業者もガバメントクラウドを利用可能に 

2025 年 3 月に施行された法律改正により、公共情報システムを提供する民間事業者であれば、SaaS などの形でガバメントクラウドを利用することが可能になりました。山本氏は「ぜひ積極的にクラウドを使って、国民の皆さまにより便利なサービスをつくっていただきたい」と会場に呼びかけ、ガバメントクラウドを利用する 5 つのメリットを紹介しました。 

 1. クラウドの最新技術やベスト プラクティスをそのまま利用可能 
生成 AI などの最新技術を、安全に使える環境が提供される。 
 
2. 公共情報システムの基盤に求められるガバナンスが整備済み 
デジタル庁が選定した事業者のクラウドを安全に利用できる。 
 
3. 事務負担や構築負担の軽減・コストメリット 
ルール設定や調達などの業務を低減し、ボリュームメリットでコストも減らせる。 
 
4. ガバメントクラウドを活用する付加サービスの利用 
まもなく、クラウド間をつなぐマルチ・クラウド・ネットワークやモダンな開発環境を利用できるようになる。 
 
5. ノウハウや事例の共有 
今後、成功したユースケースなどの情報を収集・整理して共有する予定。 

コストや業務負担を減らしながら、常に生成 AI などの最新技術や最新の開発環境を利用できるというメリットに加えて、今後もより便利に使える機能が追加されていく予定、と山本氏。「削減されたコストや工数を、国民向けのサービス開発や事業者様の開発・運用に充てていただくことで、さらなる価値を創出することが可能です」と、利用価値を強調しました。 

Diagram showing the operation of public information systems on the Government Cloud
資料提供 デジタル庁

最後に山本氏は、「ガバメントクラウドの利用を始めていただいた皆さまには、ぜひモダンにシステムをつくっていただきたい」とリクエスト。国や省庁ではモダン開発が必須とされており、地方自治体でも将来的に求めていくことになっています。山本氏は「コスト削減や多様なサービスの利用、組織をまたがった連携などのためには、閉じたシステムではなく安全に開かれたシステムが必要」とモダン化の必要性を訴えて、セッションを終了しました。 


「ガバメントクラウドにおける Microsoft Azure 概要と特徴」

 日本マイクロソフト株式会社 
パブリックセクター事業本部 技術戦略本部 CCoE 
公森 義貴 

A man in a suit speaking into a microphone

続いてのセッションでは、日本マイクロソフトの公森から、ガバメントクラウドにおける Microsoft Azure のサービス内容や日本マイクロソフトのサポートについての講演がおこなわれました。 

ガバメントクラウドの最大のメリットは、事前に設定された統制やセキュリティ対策が整っていること、と公森。通常、パブリッククラウドを使い始める際に必要とされる統制や管理の設定は必要なく、日本以外のデータセンターへのデプロイを制限する機能や、ログの適切な取得・保持を確保するガードレールなどがデフォルトで設けられているため、手間をかけず安全に使い始められるのです。 

Diagram showing the security of the Government Cloud

併用でもネットワークにつなげられる柔軟性を強調しました。 
続いて公森は、ガバメントクラウドにおけるマイクロソフトのサポート サービスについて解説をしました。 
デジタル庁とマイクロソフトの間でサポート契約が交わされているため、ガバメントクラウドの利用組織は別途サポートサービスを契約する必要がありません。さらに、利用組織がサポートサービスを利用する際にデジタル庁を介す必要もなく、直接やり取りができる点も大きなメリットとなります。 

マイクロソフトの強固なセキュリティ対策と幅広いサービス 

ここからは、ガバメントクラウドに関連するマイクロソフトのサービス ラインナップの紹介がおこなわれました。 

マイクロソフトは、SaaS からオンプレミスの製品まで幅広いサービスを提供しており、ユーザーは、ガバメントクラウドにとどまらない幅広いサービスを利用可能です。またセキュリティに関しても、マイクロソフトが受け取る一日あたり 80 兆シグナルの脅威に対して、エキスパートが 3 万 5000 人体制で対応していることが紹介されました。 

「マイクロソフトのセキュリティ対策は日々進化しています。もちろん Azure のセキュリティもそこに含まれています」と、公森はガバメントクラウド使用時の安全性についても太鼓判を押しました。 

セキュリティ企業としてのMicrosoft

そして、マイクロソフトのほぼすべての製品には AI 機能が組み込まれており、それらはガバメントクラウドでも利用可能です。一方で公森は、マイクロソフトが「責任ある AI」の取り組みも重視していることを強調しました。 
「AI は非常に強力な能力を持っている一方で、適切に管理されない場合、他者に対して重大な影響を及ぼす可能性があります」と公森。マイクロソフトでは厳格なフレームワークに基づいて AI 製品を開発・提供していると語り、AI 利用時のフィルタリングや不正利用監視などの取り組みについても紹介。ガバメントクラウドで AI サービスを開発する際には、有害コンテンツ検出サービス「Azure AI Content Safety」を利用できることもアピールしました。 
さらに、適切な利用の範囲内であれば、生成 AI による生成物において著作権侵害の疑いへの対応といった問題が生じた場合に、マイクロソフトがコミットする「Customer Copyright Commitment」についても解説がおこなわれました。 
公森は最後に「マイクロソフトは間口が広く、対応できる範囲も広いので、ぜひご相談いただきたい」と呼びかけて、セッションを締めくくりました。 

 この後、日本マイクロソフトのパートナー企業であるキャップジェミニ株式会社 C & CA CTOの高安 厚思氏による公演がおこなわれました。 


「国土交通省様 不動産情報ライブラリでのガバメントクラウド活用事例」 

キャップジェミニ株式会社 
C&CA CTO 
高安 厚思氏 

A man in a suit speaking into a microphone

高安氏は、同社が国土交通省から受注、協働してガバメントクラウド上で開発したシステムのユースケースを紹介し、より具体的なガバメントクラウド活用についての知見を共有しました。さらに、同社が提供する「ガバメントクラウド移行簡易アセスメントサービス」について説明しました。同サービスは、業務フローや要件定義書の調査、ヒアリングを通じて、クラウド移行の適合性を評価します。具体的には、クラウドサービス利用の可否、アプリケーション基盤の必要性、セキュリティ対策の提案などを含みます。結果報告では、システム構成の提案と見積もりを提供し、クラウド移行の計画を支援するもので、実現性について見解を得たいお客さまに最適なサービスであると紹介しました。

Diagram introducing the Simple Assessment Service

ガバメントクラウドの仕組みから今後の展開、そして具体的な活用方法まで、本セミナーに参加された方々は多くの有益な情報を得られたのではないでしょうか。主催の日本マイクロソフトとしても、より一層サービスに磨きをかけて、皆さまのご支援を続けてまいります。 

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第 7 回 日本メディカル AI 学会学術集会にて共催セミナーを開催します http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/health/2025/05/30/jmai2025-announcement/ Fri, 30 May 2025 00:07:39 +0000 日本マイクロソフトは、2025 年 6 月 27 日(金)・28 日(土)に京都で開催される「第 7 回 日本メディカル AI 学会学術集会」に協賛し、セミナーを共催いたします。.

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日本マイクロソフトは、2025 年 6 月 27 日(金)・28 日(土)に京都で開催される「第 7 回 日本メディカル AI 学会学術集会」に協賛し、セミナーを共催いたします。

日本メディカル AI 学会は、医療分野における AI の最新研究や実践的な活用事例を共有する場として、臨床医、研究者、製薬・医療関係者の皆さまが一堂に会し、医療の質と効率のさらなる向上を目指し、毎年学術集会を開催されています。

【学会開催概要】

  • 会期: 2025 年 6 月 27 日(金)・28 日(土)
  • 会場: 国立京都国際会館(京都市左京区岩倉大鷺町 422)
  • 学会長: 奥野 恭史 先生(京都大学 大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野 教授)
  • テーマ: 彰往考来・医知革新
  • 詳細: 第7回日本メディカルAI学会学術集会


【共催セミナーのご案内】

  • 日時: 2025 年 6 月 27 日(金)11:55~12:45
  • 会場: 第 1 会場(アネックスホール 1)

講演 ①

「電子カルテへの自然言語処理技術の応用-画像レポートの構造化を中心に-」

講師:
松村 泰志 先生(国立病院機構大阪医療センター・大阪大学名誉教授)
杉本 賢人 先生(大阪大学大学院 医学系研究科 医療情報学)

電子カルテに記載された画像レポートを AI で読み取り、構造化する技術についてご紹介いただきます。がん治療の効果判定や診断支援など、医療現場での応用にも触れていただきます。

講演 ②

「マイクロソフト AI の最前線 ~医療分野における AI の活用と未来~」

講師:
千葉 慎二(日本マイクロソフト 技術統括室)

AI の基本的な仕組みから、マルチモーダル AI や独自 AI の構築方法まで、医療分野での活用例を交えながらデモを通して、わかりやすくご紹介します。



日本マイクロソフトは、生成 AI をはじめとする先端技術を通じて、医療従事者の皆さまの業務負担軽減や医療現場の課題解決に貢献し、より良い医療の実現に向けて取り組んでまいります。



関連リンク:

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Microsoft AI Tour オープニング&エンディング基調講演レポート 〜さあ、変革をはじめよう。ビジョンをインパクトに変える、AI 新時代の幕開け〜  http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/microsoft-in-business/2025/05/12/microsoft-ai-tour2025-keynotes/ Mon, 12 May 2025 03:25:18 +0000 2025年3月27日、Microsoft AI Tourが東京ビッグサイトで開催されました。AI技術の進化が紹介され、様々な業界での成果が実感できるイベントでした。

基調講演では、マイクロソフト コーポレーション会長 兼 CEO のサティア・ナデラと日本マイクロソフト株式会社 代表取締役社長の津坂美樹が、AI時代の変革について発表しました。.

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2025 年 3 月 27 日、昨年に続き、Microsoft AI Tour が東京ビッグサイトで開催されました。この 1 年を振り返っても AI 技術の進化はめざましく、本イベントでも多くの先進事例が紹介されました。まさに「ビジョンをインパクトに変える。」というテーマどおり、AI によるイノベーションがあらゆる業界で成果をあげていることが実感できるイベントとなりました。 

基調講演にはマイクロソフト コーポレーション会長 兼 CEO のサティア・ナデラと日本マイクロソフト株式会社 代表取締役社長の津坂 美樹が登壇。マイクロソフトが見据える AI 時代の変革について発表を行いました。 

また会場には数多くのパートナー企業のブースやマイクロソフトの産業別、ソリューション別ブース(Connection Hub)が設置され、2 ヶ 所の Theater セッションでは切れ目なく多様なセッションが展開。マイクロソフトの生誕 50 周年を記念したフォトパネルが設置されスタンプラリーも開催されるなど、終始熱気に包まれていました。 

A group of people walking in a large room
A group of people sitting in chairs in front of a stage
A group of people standing next to a machine

本稿では、AI Tour のオープニングを飾った基調講演と、最後を締めくくったクロージング基調講演での発表内容のポイントをまとめてご紹介いたします。 


オープニング基調講演 
「AI 変革の時代をリードする」 

A man standing in front of a large screen
AI 技術を進化させる 3 つのブレイクスルー 

基調講演では、マイクロソフト コーポレーション会長 兼 CEO のサティア・ナデラと、日本マイクロソフト株式会社 代表取締役社長の津坂 美樹が登壇。創立 50 周年を迎えたマイクロソフトが AI 時代に掲げるビジョンと、具体的な施策について語りました。 

最初に登壇したサティアは、AI の進化スピードは「これまでのテクノロジーとは比較にならないほど速い」と語り、さらにコスト面での改善も急速に進んでいることを示し、AI 市場が持つ可能性の大きさを改めて強調。今後爆発的に需要が増えるであろう AI をさらに進化させる「3 つのブレイクスルー」について説明しました。 

  1. Universal Interface: マルチモーダルモデルにより自然に AI と会話を実現。 
  2. Reasoning & Planning: AI による高度な推論と予測能力。 
  3. Memory & Context: AI による長期的な記憶とコンテキスト理解。 

サティアは、これらの機能が組み合わさることで「agentic world」の実現につながると説明。「私たちは、個人、組織、ビジネスプロセス、組織を跨いだ活動、あらゆる場面に対応する AI エージェントを構築しています」と、AI エージェント時代の幕開けを示唆しました。 
 

A man standing on a stage with a large screen with a city in the background
10 年間の DX の成果はすべて AI によって変革される 

続いて、サティアはAIエージェントによって DX の成果が変革される見通しを示し、マイクロソフトが注力する3つのプラットフォームを紹介しました。 

  1. Copilot: Teams や Word などに搭載されている AI の UI。 
  2. Copilot & AI stack: Azure ハイパフォーマンスコンピューティング( HPC )を導入し、日本企業が次世代の AI 活用に必要なリソースを享受できるようにする。 
  3. Copilot Devices: エッジでの AI 処理能力の向上によるデバイス側での可能性の広がり。 

また、AIの普及に伴う安全性についても触れ、「Secure Future Initiative」「Privacy Principles」「Responsible AI Principles」の3つの原則を製品に組み込むことの重要性を強調しました  

最後に、カリー・オーガストが新機能のデモンストレーションを行い、Researcher agent と Analyst agent の活用方法を説明しました。 

A man standing in front of a large screen
信頼の構築と AI の未来に向けた取り組み 

ここで、AI の普及に伴う重要な課題として、安全性についての話題が展開されました。 
サティアは「 Secure Future Initiative 」「 Privacy Principles 」「 Responsible AI Principles 」の 3 つの原則を製品に組み込むことの重要性を強調。マイクロソフトではコンフィデンシャル コンピューティングの構築や、ハルシネーションのチェック機能などの開発を進めていることを紹介しました。 

そして「Security Copilot Agent」により、フィッシングのトリアージや脅威のアラートを立てられるようになり、セキュリティ ポリシーのチェックもできるようになることを説明。パートナー企業との連携アプローチを取れる点も強調されました。 

講演の最後にサティアは、「AI を超える次の革新」として量子コンピューティングの進展について語り、「私たちのミッションはシンプルです。地球上のあらゆる個人とあらゆる組織がより多くのことを達成することです。50 年前からこれに取り組んできました」と改めてマイクロソフトのミッションを強調。日本市場への期待と感謝のメッセージで締めくくりました。 
 

日本の AI トップランナーによるトーク セッション 
A woman in a blue cape

続いて、日本マイクロソフト株式会社 代表取締役社長の津坂美樹が登壇し、先進的な生成 AI 活用を進めている企業・自治体のパネリストとディスカッションを行いました。 

冒頭では、今後グローバル企業にとってのゲーム チェンジャーとなり得る Teams 通訳エージェントや日本マイクロソフトにおける Copilot Studio を活用した業務自動化の事例をデモ動画により紹介、AI の可能性を端的に示し、「 AI を業務で使われている皆さまに生の声」をお届けすべく、次のパネリストを招き入れました。 

A group of people sitting in front of a large screen

  • 第一生命株式会社 代表取締役社長 隅野 俊亮氏 

同社では過去 3 年間で約 150 件の AI 開発案件に取り組み、そのうち生成 AI に関するものは 50 件に及ぶ。具体例として「デジタルバディ」と呼ばれる AI アバターを紹介。顧客からの質問への対応、対話の記録・要約、感情分析など、営業職員の業務をサポートするシステムであり、来年 4 月に全国展開する予定。「AI がさまざまな分野で活躍することで際立たせられる、人にしか提供できない価値を大事にしたい」と話した。 

A man in a suit and tie talking to a woman in a white room
第一生命株式会社 代表取締役社長 隅野 俊亮氏 

  • ソフトバンク株式会社 代表取締役執行役員 兼 CEO 宮川 潤一氏(ビデオ登壇)・専務執行役員 藤長 国浩氏

現在同社では Microsoft 365 Copilot が約 2 万人、GitHub Copilot が約 8000 人に利用されていると説明。顧客ごとに異なる仕様書を理解する AI エージェントの開発や、難解な提案依頼書の要約による業務効率化などの実践例を紹介。

A group of men sitting on chairs
ソフトバンク株式会社 専務執行役員 藤長 国浩氏

  • 東京都 副知事 宮坂 学氏 

AI を活用した都民の声の大規模収集・分析事例を紹介。「 2 万件以上集まった意見を AI で分類し、業務を効率化。プロンプトを公開することで透明性を確保している」と公共機関ならではの活用方法を紹介。 

A man in a suit and tie
東京都 副知事 宮坂 学氏 

津坂は最後に、日本のデータセンターへの 4400 億円の投資やリスキリング支援、A I 研究拠点「 Microsoft Research Asia-Tokyo 」の設立、さらに AI とセキュリティ人材教育のための「 Cyber Smart AI プログラム」の提供開始といった取り組みを紹介。「皆さまの Copilot として、皆さまの成長をサポートし、日本の成長に貢献し続けたい」と語って、基調講演を締めくくりました。 

A woman standing in front of a white board


基調講演や当日の発表内容詳細については、以下の関連ブログで詳細をご紹介、オンデマンド動画にてご視聴いただけます。 

Microsoft AI Tour Tokyoに関する紹介記事 
オープニング基調講演のオンデマンド視聴はこちら 


クロージング基調講演
「 GitHub Copilot の新時代:エージェントによる変革」 

A man standing on a stage

AI Tour を締めくくるクロージング基調講演には、GitHub の CEO、トーマス・ドムゲが登壇。GitHub Copilot の進化とソフトウェア開発の未来について熱く語りました。 

ドムゲは冒頭で、我々は「 AI の登場」という転換点を迎えており、それは PC やインターネット、クラウドの登場と同じく歴史的なものであり、「ソフトウェア開発者にとって、過去 100 年より大きな変化が起きることになるでしょう」と語りました。 

続けて、ChatGPT 3.0 の登場はプログラミングに大きな変革をもたらし、2020 年に誕生した GitHub Copilot は、さまざまなプログラミング言語で適切なコードを書く能力を飛躍的に向上させ、開発者たちに満足感を与えたとドムゲ。 

その後、GitHub には Copilot Chat が追加され、自然言語によるコードの説明や質問への回答、多言語対応などの機能が拡張されました。そして現在、GitHub Copilot はソフトウェア開発のすべての領域をカバーし、複数の大規模言語モデルに対応しています。 

ドムゲいわく、日本では 60 % の開発者がすでに AI を業務に採用しており、これは他の分野よりも 15 % 多いとのこと。すでに多くの日本企業で 355 万人もの技術者が GitHub Copilot を使って生産性を向上させているとし、開発者たちが AI によって大きな力を得ていることを強調しました。 

まもなく始まる AI エージェントの時代 
A man standing on a stage

「 2025 年はソフトウェア・エンジニアリング・エージェント( SWE Agent )の年になる」ドムゲは予測します。そして「 Copilot は単なる “ペア” プログラマーから進化し、“ピア” プログラマーとしてチームの一員になる」と語り、GitHub Copilot の Agent Mode について 2 本のデモ動画を披露しました。 

最初のデモ動画では、SWE Agent に日本語で作業を依頼する様子が紹介されました。Agent Mode では、Copilot がワーク スペース全体からコンテキストを収集し、変更を提案、ユーザーの承認を得るための検証を行います。それにより迅速かつ正確なコード変更が可能となります。また、問題が発生した場合には修正のために反復的な処理を行います。 

次のデモ動画では、GitHub Copilot によるコード レビュー機能が紹介されました。Agent Mode を使うことで、開発者が基本的なレビューを Agent に任せることができ、小さなエラーの発見に時間をかけることなく、同僚によるレビューを待つ間に改善に着手できるようになります。 

続いてドムゲは、GitHub Copilot に搭載された脆弱性検出と修復機能を紹介しました。これにより、開発者がセキュリティ脆弱性を修正するまでの時間が 3 倍短縮されています。 

さらに次のステップとして、完全な自律型 SWE Agent「 Project Padawan 」が紹介。割り当てられたイシューに関する作業を自律的にバック グラウンドで進行、その間に開発者は他の作業に取り掛かれる様子を、「スター・ウォーズで活躍するジェダイの弟子」という例えを交えながら語りました。 

また、 Project Padawan は進捗状況を追跡可能にし、テストの作成と実行も行うことができるため、人間からのフィードバックに対応し、満足するまで作業を継続する機能を備えていることも述べました。 

「ソフトウェア開発者の夢は、常にアイデアを持ち、そのアイデアを実装するために実行に要する時間を短縮すること。そして、そのアプリをスマートで魅力的にすること」とドムゲ。Project Padawan を使えば、自然言語で記述するだけで迅速かつスマートに自分のアイデアを実装することができるのです。 

未来を変えるのは、いつだって自分。さあ、変革を始めよう 
A man standing on a stage with a large screen with a crowd of people

SWE Agent を機能させるには、高い計算能力とそれを実行できるクラウド環境が不可欠です。ドムゲは、「 No Cloud=No Agent 」と述べ、クラウドへの移行の重要性を強調しました。 

そして、AI の採用に及び腰な企業に対して、「AI を導入している企業は、すでに未来に向かって全力で走り出しており、高い生産性を実現している」と指摘。AI 時代に乗り遅れることは、大きな差につながることを示唆します。 

最後に、日本の企業が 2025 年までに「デジタルの崖の危機」に直面する可能性を示唆しつつも、「日本人は自分たちの技術に誇りを持っています。開発者の皆さんは高い壁を乗り越えられるはず」とエールを送ったドムゲ。 

「私たちはまだ AI 時代の始まりに立っているにすぎません。AI がすべての個人、すべての組織、すべての企業にこの時代への参加の機会を提供しています。さあ、変革を始めましょう」と語りかけ、アニメ「 ONE PIECE 」の「未来を変えるのは、いつだって自分だ」という言葉を引用して、クロージング セッションを締めくくりました。 

クロージング基調講演のオンデマンド視聴はこちら 




その他業界別の記事はこちら

  1. Microsoft AI Tour 産業別セッションレポート【流通・消費財】 〜生成AIの発見から導入、そして成果へ〜 
  2. Microsoft AI Tour  産業別セッションレポート【金融】 〜思考の地平を拡大する AI エージェントによる金融業界の変革〜 
  3. Microsoft AI Tour  産業別セッションレポート【製造】 〜暗黙知を明らかにし、人間の能力を拡張する生成 AI の可能性〜 
  4. Microsoft AI Tour  産業別セッションレポート【政府・公共機関/教育/医療】 
    〜生成 AI が実現し得る新しい社会のかたち〜 

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ハノーバー メッセ 2019 で見たインテリジェント マニュファクチャリングの未来 http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/04/12/augmenting-human-intelligence-the-future-of-intelligent-manufacturing-at-hannover-messe-2019/ Fri, 12 Apr 2019 00:37:59 +0000 マイクロソフトは、メーカーが今日直面する課題やチャンスに対応し、顧客や従業員、および社会それぞれについてより良い成果を達成できるよう支援する発表をいくつか行い、この発表を通して自身のミッションをハノーバー メッセで表明しました。.

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Two workers looking at a device in a manufacturing setting

※本ブログは、米国時間 4/12 に公開された “Augmenting human intelligence: The future of intelligent manufacturing at Hannover Messe 2019” の抄訳 (しょうやく) です。

製造業界はいま、そのインテリジェント化を押し進めるテクノロジの助けを借りて、メーカーや従業員、顧客、さらには世界全体にまで恩恵をもたらすような、心躍らせる方法で未来を形作っています。その行く手に立ちはだかる課題もかつてないほど大きくなっていますが、今年のハノーバー メッセで示されたリーダーシップとイノベーションに触れた 220,000 人の来場者は、未来は明るいという期待を持って会場を後にしました。

マイクロソフトのミッションは、地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを実現できるようにすることです。マイクロソフトは、メーカーが今日直面する課題やチャンスに対応し、顧客や従業員、および社会それぞれについてより良い成果を達成できるよう支援する発表をいくつか行い、この発表を通して自身のミッションをハノーバー メッセで表明しました。発表内容は以下の通りです。

ハノーバー メッセ 2019 では、メーカーがどのように新しいテクノロジを歓迎し、採用しているかを物語る、賞賛すべきテーマやストーリーに出会うことができました。こういったテクノロジは、メーカーが事業の差別化や収益性といった核となる課題に取り組むうえで役立ちます。また、持続可能性や従業員、サイバーセキュリティに関する課題に対して、革新的かつ責任のある製造基準をもって取り組むうえでも助けとなります。

AI をエッジへ、さらにメインストリームへ

昨年は IoT がメインストリームで採用された年でした。今年は、人工知能 (AI) が製造業のメインストリームの一部となっています。企業幹部を対象にした調査では、回答者の 70% が、AI が製品やサービスへの需要を増加させることにつながると期待しています。[1]

AI を採用し、そこから得られるインサイトを活用するうえで役立つのが、IoT によって実現する新しいデジタル フィードバック ループです。このフィードバック ループによってメーカーは、作ったら終わりという従来の姿勢から「製品のサービス化」に向けたトランスフォーメーションを開始できるようになります。メーカーによる AI の導入状況について、詳しくはこちらの The Economist の記事をご覧ください。

ハノーバー メッセ 2019 で顧客、パートナー、業界アナリスト、オブザーバーといった人たちと話す中で今回確認できた最大の発見は、AI のインテリジェント エッジへの導入ができるようになるということでした。Microsoft Windows IoT、Azure IoT Hub、および Azure Stack のテクノロジは、メーカーがほぼリアルタイムで AI モデルを実行し、それを製造システムに統合できるように支援します。マイクロソフトが昨年買収した Bonsai テクノロジも来場者の関心を集めていました。Bonsai を用いれば、AI の知識が十分でないユーザーでも、課題を遂行するために製造システムやロボットをトレーニングできるようになります。こうしたマイクロソフトが提供するサポートは相まって、インテリジェント マニュファクチャリングに向けた多大なる前進を意味します。

マイクロソフトの展示では、顧客である再生可能エネルギー企業、Siemens Gamesa 社によって、同社が風力タービンの整備コストを最小化するため、ブレードに生じる問題の診断に AI を活用しているという実例が紹介されました。
AI の時代を自信を持ってリードする方法については、マイクロソフトの AI Business School で詳しく学ぶことができます。

マイクロソフトの違い: AIで製造業のスキル ギャップに対処

あらゆるメーカーにとって課題となっているのが、適切なスキルを備えた第一線の人材を引き付けることと、彼らを手助けして、急速に進化するテクノロジやビジネス プロセスを採用し、使いこなせるようになってもらうことです。ある調査によると、メーカーはこの課題に取り組むために AI を利用し、従業員の生産性が 76% 向上することを見込んでいます。[2]

ハノーバー メッセ 2019 での花形は、間違いなく AI でした。ほかと比べてマイクロソフトの展示を際立たせていたのは、AI などの技術を活用し、特に製造業で深刻さが増しているスキル ギャップに対処しようという取り組みでした。マイクロソフトの顧客とパートナーは、コラボレーションや AI、複合現実を使って従業員を手助けし、「デジタル製造業」に必要なスキルを身につけてもらうという革新的な事例を紹介していました。

例えば Microsoft 365 のコラボレーション テクノロジは、Goodyear 社が生産性を押し上げ、新たな効率性を生み出して製品提供を改善できるように支援しています。Cummins 社は Microsoft 365 を使ってスキル ギャップを減らし、ナレッジ マネジメントとコラボレーションに向けた最新のフレームワークを導入しました。

ハノーバー メッセ 2019でマイクロソフトのブースに多くの人を集めたのが HoloLens 2 と、製造業界の従業員を支援する新世代の複合現実アプリでした。マイクロソフトのパートナーである PTC 社は、Howden 社の顧客を手助けし、彼らが複合現実を用いて設備の想定外のダウンタイムを減らし、全体的な複数のメンテナンス戦略間で協調を深められるようにしました。また Bilfinger 社は、Industrial Tube と名付けられた社内用ナレッジ レポジトリのために、あらゆるデバイスで記録されたビデオを AI によってタグ付けする手法を紹介しました。

テクノロジで製造スキルの開発をどのように加速できるのかについて、詳しくはマイクロソフトによるこちらのホワイト ペーパーで紹介しています。
The Workforce of the Future (未来の労働力)

デジタル フィードバック ループとコネクテッド製品のイノベーション

現在、メーカーは生産から「製品のサービス化」への移行を積極的に検討していますが、そこには十分な動機があります。メーカーの 83% が、サービスとして製品を販売することで利益が増えると考えています。[3] メーカーにとってデジタル サービスは、顧客との関係強化や、提供する製品やサービスの差別化、競争力の獲得にも役立ちます。

多くのメーカーは、顧客成果に対する新しいインサイトをもたらす利益率の高いサービスに注力することで、この道のりの第一歩を踏み出すことになります。コネクテッド フィールド サービスは、ハノーバー メッセ 2019 の展示の中で、おそらく最も耳目を集めたビジネス シナリオでした。マイクロソフトのブースで日立ソリューションズが紹介したのは、メーカーが IoT や複合現実テクノロジ、AI を利用して、顧客と製品に対する新たなインサイトを得るために、デジタル フィードバック ループを始動させる手法です。さらに、このフィードバック ループによって、メーカーはコストの削減や設備の故障の予測、修復の加速、予防法の提案、顧客満足と売上げの向上を一段と進めることができます。

次の一歩は、製品の動作とデザインを改善するためにデータを活用することです。FEV 社が今年の展示で紹介したのは、自律的なコネクテッド カーからデータを収集するフィードバック ループです。集まったデータは、それらの車に走行方法を教えるために活かされます。FEV 社によるこの事業は、あらゆるコネクテッド製品のイノベーションに向けた製造業の未来モデルを体現する、極めて先進的な例であると言えます。今後数年以内に、このイノベーションが広がり、何億個ものアイテムが「デジタル ツイン」の事例となるのを目にすることでしょう。[4]

調査会社である Frost & Sullivan 社は、コネクテッド製品のイノベーションについて知るために役立つインサイトを提供しています。このイノベーションによって、メーカーは IoT コネクテッド製品で実現するデジタル フィードバック ループを活用することができ、製品開発の加速、競争優位の獲得、顧客に向けた価値の向上を一段と進めることができるようになります。

持続可能性のためのテクノロジ

製造業は、水と食料の供給、スマート シティ、自動運転車、都市農業といった分野のイノベーションを通じ、世界の持続可能性の向上に大きな影響力を持っています。持続可能性の達成は、ますます差し迫ったニーズです。世界の人口を養うためには、農業生産を 2050 年までに 70% 増加させる必要があるのです。[5]

マイクロソフトの顧客とパートナーの多くが、持続可能性に対する取り組みに向けて、注目に値する方法でテクノロジを活用しています。Ecolab 社は Azure とデータ分析を使って、水資源の管理を改善しています。Bühler 社はマイクロソフトと協力して、グローバルなフードチェーンの安全性と生産効率の向上に取り組んでいます。ABB 社は公共設備とビルのオートメーション システムをクラウド サービスに接続し、安全かつクリーンな自動運転車とスマート ビルディングからなる未来の都市を作り上げています。さらに OSRAM 社は、クラウド ベースの照明制御によるスマートな屋内農場と精密農業を紹介しました。

マイクロソフトは、AI for Earth (地球のための AI) プロジェクトやパイロット プログラム FarmBeats を通じて、企業が持続可能性プログラムに AI を利用できるよう支援しています。その詳細については、それぞれのページをご覧ください。

信頼とセキュリティ

コネクテッド ファクトリーに向けた流れが勢いを増しており、メーカーの 80% は、工場の生産性の改善が増産につながると期待しています。[6] コネクティビティが高まる一方の現代において、テクノロジとそのユーザーは、確固たる信頼と強力なセキュリティの両方を兼ね備えている必要があります。マイクロソフトはこの両者を強化するために、パートナーや顧客との協力を続けています。

自社製品が極めて多くの人々の生活に影響を与え、製品への信頼性が非常に重要となるメーカーにとっては、自社の製品と製品のサービス化による「サービスとしての製品」のそれぞれの安全を確保することが、引き続き極めて重要な任務となっています。製造業界がサイバーセキュリティに力を入れることには、金銭的な意義もあります。ある試算によると、サイバーセキュリティに由来する金銭的な損失は、2021 年までに世界全体で 6 兆ドルに達すると見られています。[7]

セキュリティに関しては、それをエンドツーエンドで捉えて、ポイント ソリューションの先を見据えることが大切です。すべての要素を含んだセキュリティ ソリューションを開発するためには、ハードウェアとソフトウェアのプロバイダーのエコシステムが必要です。マイクロソフトはパートナーシップやコミュニティを通じて、そのようなエコシステムの開発を続けています。

マイクロソフトは展示会で、産業用 IoT に向けた最新のセキュリティ サポートを紹介しました。その詳細については、こちらのページをご覧ください。

もっと知りたい方へ

ハノーバー メッセ 2019 の来場者は、展示されたテクノロジのイノベーションや実用例に刺激を受けました。展示会の詳しい内容は、こちらのイベント ページで紹介しています。インテリジェント マニュファクチャリングの未来についての詳細は、こちらのページからご覧ください。またソーシャル メディアでわたしたちをフォローすることで、最新情報をご確認いただけます。

[1] The Economist Intelligence Unit、「Intelligent Economies: AI’s transformation of industries and society」(2018 年 7 月)
[2] The Economist Intelligence Unit、「Intelligent Economies: AI’s transformation of industries and society」(2018 年 7 月)
[3] Columbus Global、「The Annual Manufacturing Report 2017: Key statistics」、2017 年
[4] Gartner、「Gartner Identifies the Top 10 Strategic Technology Trends for 2017」、2016 年
[5] Food and Agriculture Organization、「How to Feed the World in 2050」、2015 年
[6] Columbus Global、「The Annual Manufacturing Report 2017: Key statistics」、2017 年
[7] IDG Communications、「Top cybersecurity facts, figures and statistics for 2018」、2018 年 1 月

※本情報の内容 (添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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ハノーバー メッセ 2019 でマイクロソフトと共により良い未来を作る http://approjects.co.za/?big=ja-jp/industry/blog/manufacturing/2019/03/21/manufacture-a-better-future-with-microsoft-at-hannover-messe-2019/ Thu, 21 Mar 2019 00:31:26 +0000 今年、ハノーバー メッセ 2019 へのマイクロソフトの出展では、顧客やパートナーがどのようにマイクロソフトの技術を利用してインテリジェント製造業の未来を今、実現しているかを紹介します。.

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Hololens を使って工場で働く女性

(2019 年 3 月 21 日に米国で公開されたブログの抄訳をベースにしています)

4 月初旬、世界中から 20 万人以上が参加するハノーバー メッセ (HM) がドイツのハノーバーで開催されます。今年、ハノーバー メッセ 2019 へのマイクロソフトの出展では、今日、顧客やパートナーがマイクロソフトの技術を活用して、どのようにインテリジェント製造業の未来を実現しているかを紹介します。生産段階から “サービスとしての製品”を作り出す製造工程の見直しなど、インテリジェント製造業は事業運営に関するあらゆる意思決定に対応する必要があります。

製造業者は、多様化する顧客ベースに対応するために、フレキシブルな製品とサービスを提供しなくてはなりません。また、デジタルに詳しい従業員と、貴重な製造経験を積んだベテラン従業員との間で生まれているスキル ギャップを解消しなければなりません。さらに、デジタル製造技術を最適化することで、店舗フロア、あるいは、サプライ チェーン全体に関係なく、従業員の能力を強化することも必要です。

ハノーバー メッセでは、製造工程を再建、新サービスの提供、従業員の能力強化、およびデジタル運営の最適化など、マイクロソフトの顧客とパートナーがどのようにして当社のソリューションを使用して、イノベーションを実現しているかを学ぶことができます。

製造業の再建

インテリジェント製造業は、スマート シティ、スマート ビル、スマート ホーム、スマート カーから、世界に食糧を供給するスマート農業まで、すべてに関わる組織をサポートする必要があります。これは第 4 次産業革命です。IoT に 50 億ドルの投資を行うというマイクロソフトの取り組みは、製造業者間のイノベーションの新たな波と、それらの製造業者が影響を及ぼす持続可能で信頼のあるバリュー チェーンの重要な成功への鍵です。

ハノーバー メッセ 2019 で、参加者の方は、製造業社がマイクロソフトの AI の社会貢献を利用して、持続可能で責任ある製品とサービスを提供し、職場における人間の能力を拡大させる方法を学ぶことができます。マイクロソフトは最近、組織内での AI の戦略的適用方法に関する経営層の洞察と実用的なガイダンスを共有する場として、AI Business School を立ち上げました。

製造業の再建とは、新しい技術だけにとどまりません。最高の製品を作ることに重点を置くことから、最高の顧客と社会的成果を生み出すことへ移行することなのです。

革新的なサービスの提供

機能を満載した製品や激化する価格競争があふれている今日の市場において、製造業者は、デジタル サービスを使用して新たなビジネス価値を生み出し、より強固な顧客関係を構築する方法を模索しています。ハノーバー メッセでマイクロソフトは、製造業者が自社のポートフォリオにサービスを追加する方法を詳しく紹介し、企業が製品を差別化して競争力を獲得できるようにします。

たとえば、Microsoft Dynamics 365 Connected Field Service を、日立ソリューションズなどの弊社パートナーのソリューションと共に使用することで、製品の仮想表現を利用して使用法やパフォーマンスを分析できます。この情報を利用してデジタル サービス (予測メンテナンスなど) を構築し、クライアントにとっての価値を拡大します。

従業員を強化

製造業ではスキル ギャップは拡大しており、製造業者は、数十年もの間、工場で作業に携わってきた作業者の経験を維持しつつ、次世代の従業員の関心を引かなければなりません。どのような企業の従業員でも、常に変化し続けるデジタル製造の世界に付いていくために必要なスキルを取得する必要があります。

最前線で働く従業員がデジタルに対応した製造環境を運営、維持し、その環境で成功するのに必要な能力を身に付けることができるよう、Microsoft Teams ではチームワーク用のハブを 1 つ提供しています。これにより、インテリジェントな職場で、リアルタイムのコミュニケーション、生産の調整、業務効率の改善、およびビジネス プロセスの変革を行うことができます。

従業員強化のもう 1 つの例として、従業員は、デジタル ソリューションの操作方法を学ぶ際に直感的かつイマーシブで、能力強化に役立つ経験が得られるという利点があります。マイクロソフトはその独自の立ち位置を生かして、企業が複合現実ソリューションの使用により従業員の潜在能力を活用できるよう支援します。HoloLens 2 などのデバイスを Dynamics 365 Guides および Dynamics 365 Remote Assist と共に使用することにより、仮想的な方法で業界全体のスキル ギャップを削減できます。

ハノーバー メッセのマイクロソフト ブースには、マイクロソフトのパートナーである PTC も参加します。PTC は、マイクロソフトと PTC のスケーラブルな複合現実ソリューションによって、Howden の顧客がどのようにして予期せぬダウンタイムに関連する課題とコストを防止し、以前は推測と事後分析に頼っていた全体的なメンテナンス戦略をより効果的に連動させることができるようになったかを紹介する予定です。

デジタル運営を最適化

製品とサービスを顧客向けにカスタマイズする需要の増加により、俊敏で応答性に優れたエンドツーエンドの運営がこれまで以上に重要になっています。また、適切な製品とサービスを適切な顧客に適切なタイミングで提供するには、デジタル ファクトリーとインテリジェント サプライ チェーンの統合が必要です。

高度に構成された製品を多数の複雑なプロセスで生産するような環境は、自動化された物理的な大量生産には適しません。製造業者は、未来の工場のオペレーショナル テクノロジ (OT) を情報技術 (IT) によって強化する必要があります。現在では、AI、複合現実、クラウド ベースの製造業ソリューションのほか、最前線で働く作業員のトレーニングがここに含まれます。

工場内部の改善だけでなく、今日の製造業者は、地球上のすべての SKU やコンテナ トラックに常時接続でき、その運営をサプライ チェーン全体にわたって動的に管理できます。ハノーバー メッセでマイクロソフトは、サプライ チェーンを最適化することによってどのように数百万ドルの運転資本が解放され、在庫削減が実現したかを紹介します。

さらに大手サプライ チェーン パートナーである JDA が、コグニティブ SaaS ソリューションを紹介します。これは、サプライ チェーン全体で不測のイベントを検知して中断による潜在的影響を特定し、是正処置を調整するものです。

ハノーバー メッセでは、インテリジェント製造業を体験できる上に、下記のリンクでは弊社の他の催し物をご紹介しています。
ハノーバー メッセ 2019 のマイクロソフトのページ
各イベントをチェックしていただき、みなさまのご参加お待ちしております。

製造業者がデジタル製造業を実現することによってエクセレンスを実現するためにマイクロソフトがどのようにお役に立てるかについては、上記リンクからご確認ください。

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