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業界

生成 AI を組み込んだアプリケーション構築を加速。支援プログラムをマイクロソフトは ISV 各社向けに提供

近年、AI (人工知能) はテクノロジーとして爆発的な普及期に突入しており、もはやビジネスの世界では贅沢品ではなく、必要不可欠なもの──と考えられています。プライスウォーターハウスクーパース (PwC) の調査によると、AI の導入により 2030 年までに世界の GDP は 14% 増加し、世界経済にはさらに 15 兆 7000 億ドルの波及効果がもたらされることが明らかになっています (PwC,lobal Artificial Intelligence Study: Sizing the prize.)。

AI ソリューションを利用する企業は、膨大な量のデータを活用し、明確な洞察を得てイノベーションを加速させる新たな方法を発見しています。グラフィック・プロセッシング・ユニット (GPU) の計算能力の向上と、クラウド・マーケットプレイスにより技術サービスの利用可能性が幅広さを増しているおかげで、AI はかつてないほど身近なものとなっています。

企業がより少ない労力でより多くのことを行おうとする中で (Do More With Less) 、AI はますます重要な役割を果たすようになっていくでしょう。特に、データに基づいて新たな出力を生成する AI アルゴリズムのカテゴリーである「ジェネレーティブ AI」の重要性は、ここであらためて強調しておきたいポイントです。パターンを認識し、予測を行うように設計された従来の AI システムとは異なり、ジェネレーティブ AI は、大規模なデータセットを分析し、入力された内容に基づいて、テキスト・画像・音声・データなど、マルチモーダルな様々なメディア形式でまったく新しいコンテンツを作成することができます。ジェネレーティブ AI は、AI 研究開発の世界的リーダーである OpenAI が開発した強力な自然言語モデル ChatGPT のようなシステムで使用されています。

マイクロソフトでは、AI を民主化し、先進的なジェネレーティブ AI モデルへのアクセスを提供することに取り組んでいます。その一環として、2019 年に OpenAI との長期的なパートナーシップを開始しました。2023 年 1 月には、「Azure OpenAI Service」の一般提供を含む、このパートナーシップの第 3 フェーズを発表しました。

Azure OpenAI Service」により、企業は GPT-3.5 や DALL-E 2 を含む最先端の AI モデルにアクセスすることができます。このサービスは、ビルトインされた「責任ある AI」の考え方と、エンタープライズ・グレードのセキュリティによって支えられています。また、「Azure OpenAI Service」をご利用いただく各社様には、GPT-3.5 の fine-tune されたバージョンである ChatGPT にもアクセスできるようになります。この GPT-3.5 は、Azure AI インフラストラクチャ上で学習され、推論を実行します。

ジェネレーティブ AI のパワーをアプリに –
ISV Success Program で利用可能に

私たちは、「ISV Success Program」に加入いただいたメンバー各社が、Azure OpenAI Service へのアクセスを申請できるようになったことを発表できることを嬉しく思います。競争の激しい今日の市場において、ISV 各社は差別化を図り、提供するアプリケーションを向上させるという強いプレッシャーにさらされています。優位に立つために、多くのソフトウェアベンダーは、アプリケーションを近代化するためにジェネレーティブ AI を活用しています。

AI に最適化されたインフラストラクチャとツールにより、Azure OpenAI Service は、開発者が OpenAI モデルに直接アクセスすることで、アプリケーションを構築し、モダナイズすることを支援します。これらの生成 AI モデルは、言語とコードの深い理解を提供し、コード生成、コンテンツ要約、セマンティック検索、自然言語からコードへの翻訳など、さまざまなユースケースに適用できる新しい推論と理解能力をアプリに提供します。

この「ISV Success Program」に参加すると、カスタムニューラル音声、話者認識、コンテンツフィルターなどの高度な AI サービスも利用できるようになります。

ISV Success Program でアプリケーションの近代化を推進

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マイクロソフトからの関連アナウンス:

日本マイクロソフトも参加した「自民党・AI の進化と実装に関する PT」:

おわりに

日本マイクロソフトは、今後とも多くのユースケースをご紹介しながら、パブリックセクター(中央官庁・地方自治体など)各機関における AI 関連サービスの利用拡大を支援してまいります。ご不明の点に関しまして、担当営業までお問い合わせください。

今回のブログは、英語版の Azure Blog 「Modernize your apps and accelerate business growth with AI」を参照しながら、日本マイクロソフト パブリックセクター事業本部の小木郁夫が執筆しました。