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Microsoft AI Tour Osaka  産業別セッションレポート 〜製造業における AI・データドリブンなデジタルトランスフォーメーションへの挑戦〜 

Microsoft AI Tour が 3 月の東京ビッグサイトに続いて、9 月 10 日に大阪でも初開催 (於 : コングレスクエア グラングリーン大阪)。1300名ものお客様にご来場いただき、満員御礼の中、「AI で実現するフロンティア組織への進化とビジネス変革」というテーマに則したさまざまなセッションが行われました。

マイクロソフトでは、AI を戦略的に活用することで組織の在り方そのものを再構築する企業や団体を「フロンティア組織」と呼んでいます。

本稿では、製造業向けに実施されたブレイクアウトセッションの様子をご紹介します。

AI Tour Osaka 基調講演の紹介はビジネス全般へ 

日本マイクロソフト 石黒裕太郎
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 車載事業部 車載センシング開発部  五十嵐 信之 氏
労働人口の減少をカバーする「AI + データによる人と自動化の融合」

本セッションには、日本マイクロソフト 石黒 裕太郎と、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 車載事業部 車載センシング開発部  五十嵐 信之 氏の両名が登壇。

前半に登壇した石黒からは、マイクロソフトが考えるマニュファクチャリング トランスフォーメーションを紹介させていただきました。

労働人口が減少を続ける中、海外の先進的な新興企業に負けないイノベーションが求められるという、日本の製造業が直面する課題に対して「AI + データによる人と自動化の融合」を提示すると、実際の事例として、BMWグループと GM の動画を紹介。

BMWグループの事例

BMW グループの事例は、Azure AI FoundryおよびAzure OpenAIサービスを活用して、設計やプロトタイピングの期間を大幅に短縮したストーリー。

開発車両に搭載した IoT デバイスから Azure にデータを送信して、ビッグデータをリアルタイムで蓄積。AI で即時に分析を行うことで、従来は数日を要していたデータ分析の時間を、わずか数時間あるいはそれ以下にまで短縮した事例が迫力のある動画で紹介されました。

(英語版事例記事 : BMW Group innovates with Azure for 10 times more efficient data delivery | Microsoft Customer Stories)

GM のソフトウェア開発事例

GM の事例は、Azure をプラットフォームとする開発環境に数百のアプリケーションを移行して、GitHub CopilotとGitHub Advanced Security、Microsoft Dev Box を連携活用。ゼロトラストセキュリティでデータを守りながら、より迅速な製品開発を実現。さらに、最新のアイデアを始める過程で、各開発者やチームの勢いも高めることに成功しています。

(英語版事例記事 : General Motors reimagines the dev tool chain and onboarding experience with cloud-based developer services from Microsoft)

これからの製造業に必要なこと。「ソフトウェアを融合させた新たなビジネスモデル」+「既存のナレッジデータをデータ化し AI + データによるヒトと自動化の融合」

自動運転の “安全・安心” を支えるソニーの「Safety Cocoon」
ソニーグループの紹介

続くソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 車載事業部 車載センシング開発部  五十嵐 信之 氏の講演では、AD (自動運転) / ADAS (先進運転支援システム) 向けソフトウェア開発プラットフォームの事例を紹介。

自動運転の “安全・安心” を支えるソニーの「Safety Cocoon」開発の実際に触れたストーリーは奥深く、ソニー版 AVOps (Autonomous Vehicle Operations) の構成などにオーディエンスは熱心に耳を傾け、スマートフォンのカメラでスライドを撮影する姿が見られました。

ソニーのSafety Cocoon コンセプト図
複数のセンサーを組み合わせるセンサーフュージョン

Safety Cocoon ではソニーの車載向けのカメラに利用されるセンサー (CMOSイメージセンサー) を中心に、車内外に搭載された多数のセンサーが、走行時の安全に常に目を光らせます。

どんな種類の駐車場でもスムーズに駐車をアシストするほか、パッセンジャーのストレス低減にも寄与。さらに車室内の空間を立体的に計測・検知する ToF カメラと呼ばれる乗員の状態を監視できるセンサーがモニタリングすることで、表情や仕草を読み取って集中度や疲労度を判断し、必要に応じてアラートを発するなど、車内外隈なく感知し、より安全・快適な自動運転 / 先進運転支援システムを支えます。

Green Innovation 基金PJ

開発インフラのスケール化を実現した「ソニー版 AVOps」

このプロジェクトのきっかけの 1 つとなったのが、菅内閣時に発足して現在も進行中の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「グリーンイノベーション基金事業/電動車等省エネ化のための車載コンピューティング・シミュレーション技術の開発/自動運転センサーシステム」への参画にあったと五十嵐 氏。二酸化炭素の低減に向けた貢献には、自動車の事故や渋滞を減らすことが有効であるということでプロジェクトが加速。

それまでオンプレミス中心に整えられていた開発環境のリソースは、「鮮度の高い、大量のデータを取り扱えるようにスケーラビリティを確保する必要がある」として Azure を中心とした環境へ移行。

マイクロソフトが発表した「自動車システム開発向けリファレンスアーキテクチャ」を参考に、ソニー版 AVOps が実現されました。

マイクロソフトによる「自動運転システム開発向けリファレンスアーキテクチャ」
ソニー版 AVOps

このほか “Data Driven Development の推進” に向けて、マイクロソフトと合同で PoC 開発を行った「Azure OpenAI (GPT-4V) を用いた類似画像検索アプリケーション」なども紹介。好評のうちにプレゼンテーションの幕が閉じられました。


【関連リソース】

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