Microsoft 365、Dynamics 365、PowerApps、Microsoft Flow ライセンスの改定について
2019 年 8 月 29 日
本日マイクロソフトは、Dynamics 365、PowerApps、Microsoft Flow の各ライセンスの改定を発表します。これには、一部の Microsoft 365 プランと Dynamics 365 プランで提供している PowerApps プランと Microsoft Flow プランも含まれます。このライセンス モデルの改定による変更点は次のとおりです。
- Dynamics 365 のお客様が、必要なもののみ購入できるようになります。
- PowerApps、Microsoft Flow、Dynamics 365 のお客様がよりお手軽にビジネス シナリオのユースケースを開始し、徐々に規模を拡大できるようになります。
- 一部の Microsoft 365 プランと Dynamics 365 プランに PowerApps と Microsoft Flow が含まれていることが明確化されます。
2019 年 10 月 1 日から、以下の点が変更されます。
Dynamics 365 ライセンスの改定
- Dynamics 365 は、マルチ アプリケーション向けのさまざまな規模の組織に対応できる Customer Engagement (CE) Plan、Unified Operations (UO) Plan、Dynamics 365 Plan から、お客様が必要なときに必要なものだけを購入できる個別のアプリケーションへと提供形態を移行します。
- マイクロソフトは、より多くのユーザーが Dynamics 365 ライセンスを必要とすることなく、PowerApps アプリケーションや Microsoft Flow のワークフローを通じてデータに直接アクセスできるようにするために、制限付きエンティティと無制限のエンティティに改良を加えています。今回の変更により、PowerApps および Microsoft Flow のユーザーは、これらのケース エンティティを作成、読み取り、更新、削除できるようになります。一部の Dynamics 365 for Sales エンティティは、制限付きエンティティのリストに追加されます。制限付きエンティティの詳細についてはこちらを参照してください。
新しい PowerApps プランと Microsoft Flow プラン
PowerApps プランにはアプリ (per app)、Microsoft Flow プランにはフロー (per flow) などの新しいプランが導入されます。
- PowerApps アプリ (per app) プランでは、個人のユーザーが特定のビジネス シナリオ用のアプリケーションを実行できます。一方、Microsoft Flow フロー (per flow) プランでは、予約したキャパシティで重要なワークフローを実装できます。
- PowerApps ユーザー (per user) プランおよび Microsoft Flow ユーザー (per user) プランでは、個人のユーザーが無制限の数のアプリケーションまたはワークフローを実行できます。
お客様はすべての PowerApps プランと Microsoft Flow プランで、各サービスのフル機能と性能を利用できます。たとえば、モデル駆動型のアプリケーションと Common Data Service のフルパワーを、PowerApps の アプリ (per app) プランと ユーザー (per user) プランの両方で利用できます。同様に、すべての Microsoft Flow プラン (アクティブなフローが 5 つに制限される Flow Free を含む) で、任意の頻度で実行回数制限なしでトリガーすることが可能になります。
Microsoft 365 および Dynamics 365 サブスクリプションの PowerApps と Microsoft Flow に対する変更
一部の Microsoft 365 および Dynamics 365 のサブスクリプションに含まれる PowerApps プランと Microsoft Flow プランを改良し、Office 365 と Dynamics 365 のカスタマイズと拡張を重視するようにしました。
- Dynamics 365 のサブスクリプションのお客様は、引き続き PowerApps と Microsoft Flow を利用して Dynamics 365 アプリケーションを拡張およびカスタマイズできます。ただし、Dynamics 365 Enterprise ライセンスには汎用の PowerApps および Microsoft Flow の使用権は含まれなくなります。Dynamics 365 Enterprise アプリケーションのお客様は、引き続き Dynamics 365 環境内で PowerApps アプリケーションを実行できますが、Dynamics 365 以外の環境で PowerApps アプリケーションを実行するには PowerApps ライセンスが必要になります。また、Dynamics 365 アプリケーションに対応していないフローを実行するには、追加の Microsoft Flow ライセンスも必要になります。
- Microsoft 365 サブスクリプションでは、SQL、Azure、Dynamics 365 のコネクタについて、Standard から Premium に分類を変更しています。Premium のコネクタを利用するには、スタンドアロンの PowerApps または Microsoft Flow のプランのライセンスが必要になります。
最後に、PowerApps プランおよび Microsoft Flow プランのお客様へのサービス品質を維持するために、1 日あたりのキャパシティ制限を 1 つの統合アプローチで導入します。これらのキャパシティ制限は、PowerApps や Microsoft Flow の標準または適正の使用量には影響しません。大量に使用するシナリオ向けに追加のキャパシティが必要な場合に、追加でキャパシティを購入し、特定のユーザーやプロセスに割り当てることができます。PowerApps および Microsoft Flow 向けの既存のストレージ アドオンについては、変更点はありません。
マイクロソフトは引き続き Microsoft 365、Dynamics 365、Power Platform を進化させ、エコシステムの取り組みとお客様のニーズへのさらなる対応を進めていきます。
詳細については、FAQ を参照してください。
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