Windows Server
Windows Server について
Windows Server 2022 は、オンプレミス環境と Azure サービスを橋渡しするオペレーティング システムであり、既存の投資を最大限に活用するハイブリッド シナリオを実現します。
- オペレーティング システムに組み込まれた多層的な保護で、セキュリティを高め、ビジネス リスクを軽減します。
- データセンターのインフラストラクチャを進化させ、ハイパー コンバージド インフラストラクチャで優れた効率と拡張性を実現します。
- 開発者や IT 担当者は、クラウド ネイティブなアプリケーションを作成し、コンテナーやマイクロサービスを使用して従来のアプリを最新化できます。
Windows Server は、お客様の組織の規模や仮想化とデータセンターの要件に基づいて、3 つの主要エディションから選択できます。
- Datacenter: Azure Edition では、クラウドのメリットを活用できます。このエディションには、SMB over QUIC、Azure 拡張ネットワーク、ホットパッチが含まれ、Azure 上でのみ利用可能です。
- Datacenter エディションは、高度に仮想化された環境やソフトウェア定義のデータセンター環境に最適です。ホストにソフトウェア定義データセンター (SDDC) 機能が搭載されており、Hyper-V 分離を使用する Windows Server コンテナーと使用しない Windows Server コンテナーを無制限でご利用いただけます。Datacenter エディションはコア単位/CAL* ライセンス モデルでライセンスされます。サーバーにアクセスするには Windows Server CAL が必要です。
- Standard エディションは、ほとんど仮想化されていない環境やまったく仮想化されていない環境に最適です。Hyper-V 分離を使用しない無制限の Windows Server コンテナーと、Hyper-V 分離を使用する 2 つの Windows Server コンテナーをご利用いただけます。Standard エディションはコア単位/CAL* ライセンス モデルでライセンスされます。サーバーにアクセスするには Windows Server CAL が必要です。
*コア単位/CAL ライセンス モデルの詳細については、ライセンス簡易ガイド「マイクロソフト コア ライセンス モデルの概要」をご覧ください。
価格
機能の比較
ライセンス ガイド
Flexible Virtualization 特典ガイド
機能の比較
Windows Server の Standard エディションと Datacenter エディションでは、追加機能が提供されます。Windows Server Datacenter エディション固有の機能には、シールドされた仮想マシン、ソフトウェア定義のネットワーク、記憶域スペース ダイレクト、記憶域レプリカがあります。Windows Server には、無制限の Windows Server コンテナーなどの機能もあります。
機能/権利 |
Standard エディション |
Datacenter エディション |
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Windows Server の主要機能 |
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ハイブリッド統合 |
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ハイパー コンバージド インフラストラクチャ |
無制限
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OSE/Windows Server コンテナー (Hyper-V 分離を使用) |
2
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無制限
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Windows Server コンテナー (Hyper-V 分離を使用しない) |
無制限
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ホスト ガーディアン サービス |
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記憶域レプリカ1 |
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シールドされた仮想マシン (VM) |
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ソフトウェア定義のネットワーク |
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ソフトウェア定義のストレージ |
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1 Windows Server Standard エディション ライセンスでは、ボリューム サイズが最大 2TB の記憶域レプリカ 1 つに制限されます。
FAQ
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コア ライセンスは、2 個パック (1 つのパックに 2 個のライセンスが含まれる) と 16 個パック (1 つのパックに 16 個のライセンスが含まれる) で提供されます。
- 物理コアに基づいてライセンスを割り当てる場合、各プロセッサには少なくとも 8 個のコア ライセンスが必要になります。各物理サーバー (単一プロセッサ サーバーを含む) には、少なくとも 16 個のコア ライセンスが必要になります。サーバーの各物理コアには、コア ライセンスを 1 つ割り当てる必要があります。追加コアでは、2 個または 16 個ずつライセンスを増やしていくことができます。
- 仮想マシン単位でライセンスを割り当てる場合は、仮想マシンに割り当てられている各仮想コアにライセンスを 1 つ割り当てる必要があり、仮想マシン 1 台につき少なくとも 8 個のライセンス、お客様 1 件につき 16 個のライセンスを割り当てる必要があります (例: 仮想コア 8 個の仮想マシンが 1 台しかない場合でも、16 個のライセンスが必要です)。仮想マシン単位でライセンスを割り当てるには、サブスクリプション ライセンスまたはソフトウェア アシュアランス付きのライセンスが必要です。
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Windows Server Standard エディションおよび Datacenter エディションでは、引き続き、サーバーにアクセスするすべてのユーザーまたはデバイスに対して Windows Server CAL が必要です (例外については、製品条項を参照)。外部ユーザーがアクセスするサーバーに対しては、Windows Server エクスターナル コネクタ ライセンスが引き続き必要です。Windows Server のベース CAL やエクスターナル コネクタ ライセンス以外にも、一部の機能には追加のアクセス ライセンスの購入が必要になります。たとえば、リモート デスクトップ サービスや Active Directory Rights Management サービスなどの追加機能や高度な機能についてはライセンスを購入する必要があります。
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Azure ハイブリッド特典では、自社のオンプレミスの Windows Server サブスクリプション ライセンスやソフトウェア アシュアランス付きライセンスを Azure へ移行できます。新しい Windows Server 仮想マシンの正規の価格ではなく、基本コンピューティング料金のみお支払いいただくことになります。
ソフトウェア アシュアランス付きの Windows Server コア ライセンスの 16 個セットに対して、Microsoft Azure で 2 台以下の Azure 仮想マシンに割り当てられる最大 16 個の仮想コアで Windows Server を使用できます。また、8 個のライセンスの追加セットごとに、最大 8 個の仮想コアと 1 つの基本インスタンスを使用できます。つまり、最初に最低 16 個の対象ライセンスを割り当てた後は、追加セットで対象ライセンスを 8 個ずつ増やして既存または新規の仮想マシンに仮想コア (最大 8 個) を追加できます。8 ライセンスで 1 つの追加セットとして、1 台の仮想マシンに割り当てる必要があります。
Azure ハイブリッド特典では、Azure に増分ワークロードを移動または追加し、Windows 以外 (Linux) の料金を支払うことができます。Datacenter エディションでは、Azure 上でコストの低いインスタンスを取得しつつ、既存のオンプレミスの展開を維持できます。これを二重使用権と言います。Standard エディションでは、Azure 上でコストの低いインスタンスを取得することはできますが、二重使用権は提供されません。
Azure 上での Windows Server の使用には、製品条項サイトの Azure サービスの条項が適用されます。つまり、Azure 上で Windows Server の基本機能を使用するのに Windows Server のベース CAL は必要ありません。Azure ホスティング条項に従って、自社の顧客ソリューションをホストできます。
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Flexible Virtualization 特典を利用すると、Windows Server のサブスクリプションライセンスまたはソフトウェア アシュアランス付きライセンスを任意の認定アウトソーサーのサーバー (共有または専用) に展開できます。オンプレミスでの使用と同じ条項が適用されます。このオプションは Listed Provider のクラウドではご利用いただけません。Windows Server では、ソフトウェア アシュアランスによるライセンス モビリティ、つまりお客様が一部のサーバー アプリケーション ライセンスを認定パブリック クラウドに移行できるマイクロソフトの従来のライセンス モビリティ オプションはご利用いただけません。Flexible Virtualization 特典でお持ちのライセンスを展開する代わりに、認定サービス プロバイダーによる IaaS (サービスとしてのインフラストラクチャ) サービスを通じて他のパブリック クラウドで Windows Server をご利用いただけます。
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Windows Server のライセンスを取得するためのさまざまなオプションをお客様に提供するために、マイクロソフトは Windows Server のライセンスをサービス プロバイダーがサービス プロバイダー ソリューションの一部としてお客様に販売できるようにしています。これは、マイクロソフトとサービス プロバイダー間の合意によって行われます。サービス プロバイダーによって提供されるこれらの Windows Server のライセンス価格は、サービス プロバイダーによって設定されます。
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2022 年 10 月、サブスクリプション ライセンスまたはソフトウェア アシュアランス付きライセンスをご利用のお客様に対して 2 セットの新しい権利が導入されました。Flexible Virtualization 特典と、Windows Server Datacenter ライセンスおよび Standard ライセンスを仮想マシン単位でご利用いただけるオプションです。
- Flexible Virtualization 特典は、ソフトウェア管理のアウトソーシング権を拡張したものです。対象ライセンスを任意の認定アウトソーサーのサーバー (共有または専用) に展開できます。この特典は、ソフトウェア製品全体に幅広く適用されます。これまでは、サードパーティのデータセンターで Windows Server ライセンスを展開するには、認定アウトソーサーの専用サーバーを使用するしかありませんでした。
- 仮想マシン単位で Windows Server のライセンスを割り当てる場合、物理コアに基づいてサーバーにライセンスを全部割り当てるのではなく、仮想マシンに割り当てられている仮想コアと同じ数のライセンスだけを割り当てます (仮想マシン 1 台につき少なくとも 8 個、お客様 1 件につき 16 個のライセンスが必要です)。同じサーバー ファーム内のサーバー間では、必要に応じていつでもライセンスを移動できます。
仮想マシン単位でのライセンス割り当てや認定アウトソーサーの共有サーバーへの展開が実現したことで、クラウドにワークロードをコスト効率良く移行できるようになります。