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SharePoint と OneDrive の新機能がデジタル トランスフォーメーションを加速

このたび開催された SharePoint Virtual Summit では、コンテンツの共同作業を変革し、新世代のモバイル機能やインテリジェントなイントラネットの先駆けとなる最新のイノベーションが発表されました。この取り組みは、昨年発表されたビジョンに基づいて進められてきたものです。

お客様の成功事例からは多くのことを学ぶことができます。ユーザー、チーム、企業が SharePoint と OneDrive を活用して、いかに Office 365 で安全な情報共有、ビジネス プロセスの刷新、社内の情報伝達や連携の強化、社内ナレッジの活用を実現しているかを知ることができるのです。今回の発表は、このような成功事例をさらに増やし、デジタル トランスフォーメーションをさらに加速していくためのものです。詳細な情報は、Jeff Teper が執筆した記事「SharePoint Virtual Summit 開催: 成長を続ける SharePoint の最新イノベーションとお客様事例を紹介」をお読みください。

この記事では、Jeff のブログで取り上げられている主要な機能についてまとめ、SharePoint Virtual Summit で発表された注目のイノベーションを幅広くご紹介します。

安全に共有

OneDrive では、社内外のあらゆるユーザーと安全にファイルを共有できます。Office との緊密な連携により提供される高度な共同編集機能で、他のユーザーとファイルを共有してリアルタイムで共同作業を行うことができます。また、Windows PC、Mac、iOS デバイス、Android デバイス、Windows スマートフォンのいずれからでも、ユーザー個人の作業ファイルや、他のユーザーと共有しているファイル、チームや社内全体で共有しているファイルなど、すべての Office 365 ファイルにアクセスできます。

OneDrive の Files On-Demand によりファイル エクスプローラーですべてのファイルが確認可能に

先週開催された Microsoft Build 2017 では、この夏から Windows 10 で OneDrive Files On-Demand のプレビューが開始されることが発表されました。Files On-Demand により、OneDrive と SharePoint にある仕事用と個人用の両方の Office 365 ファイルすべてに、ファイル エクスプローラーから直接アクセスできるようになります。ファイルをローカルに保存せずに済むため、デバイスのストレージ容量を消費することがなくなります。

 

Files On-Demand により Office 365 内のすべてのファイルがファイル エクスプローラーからアクセス可能

Windows のファイル エクスプローラーと Mac の Finder でファイルを直接共有

また今回、Windows PC のファイル エクスプローラーと Mac の Finder から Office 365 ファイルを直接共有できる機能が、この夏から提供開始となることが発表されました。簡素化された共有エクスペリエンスでは、特定のユーザーとファイルやフォルダーを共有したり、アクセスを許可する社内外のあらゆるユーザーにリンクを送信できます。さらに、リンクからのアクセスを許可する期間も設定できるほか、自分が付与したアクセス許可の確認や変更も容易になります。Web で共有する場合も、Windows 10 や Windows 7 でエクスプローラーから共有する場合も、Mac の Finder で共有する場合も、新しい共有エクスペリエンスは共通です。

Windows 10 と Windows 7 のファイル エクスプローラーから直接、社内外の同僚と安全にファイルやフォルダーを共有。

Mac の Finder から直接、社内外の同僚と安全にファイルやフォルダーを共有。

昨年リリースされたイノベーションと今回発表された新機能が、他のファイル ストレージや共有ソリューションではなく、OneDrive をお客様にお選びいただく決め手になると思います。詳細については、「OneDrive と Office 365 を利用したファイル共有とクラウド ストレージ」をご覧ください。

上記の機能や OneDrive に関するその他の発表については、「OneDrive と SharePoint の新しい共有機能」、「OneDrive for Business の更新: 共有の簡素化とオンデマンドでのファイル使用」をご覧ください。

SharePoint チーム サイトと Office 365 の他のコンテンツやサービスを接続

Microsoft は昨年、SharePoint チーム サイトを刷新し、そのサイトを Office 365 グループで接続しました。そして今回、さらなる機能強化が年内に実装されることが発表されました。Office 365 の共同作業エクスペリエンスが、さらに統合されます。内容は次のとおりです。

  • 既存の SharePoint チーム サイトを Office 365 グループに接続: 会話、カレンダー、Planner を共有して、既存のサイトをさらに強化できます。
  • SharePoint ページを Microsoft Teams のタブとして追加: ニュース記事やチーム サイトのホームページなどのタブを追加できます。この機能は、SharePoint ドキュメント ライブラリのタブを Teams に追加する既存の機能を基盤としています。Teams と SharePoint の統合については、Microsoft Ignite で詳しくお伝えする予定です。

SharePoint ページを Teams チャネルに追加。

上記の機能や SharePoint チーム サイトに関するその他の発表の詳細については、「Office 365 でのチーム サイトのパーソナライズと、Microsoft Teams と Office 365 グループを利用したチームワークの強化」および「SharePoint チーム サイト全体がパーソナライズされた一元的なエクスペリエンスに」をご覧ください。

ビジネス プロセスを刷新

SharePoint では、デバイスや作業場所を問わず、個人、チーム、会社全体という単位で、タスクの整理、ワークフローの自動化、業務へのシームレスなプロセス統合を実現できます。

PowerApps でカスタム SharePoint フォームやデジタル エクスペリエンスを作成

この夏から、Microsoft PowerApps を使用して、SharePoint のリストやライブラリで直接使用できるカスタム フォームや高機能なデジタル エクスペリエンスを簡単に作成できるようになります。既定の SharePoint フォームではなく、カスタム フォームやエクスペリエンスを使用して、データを作成、表示、操作できます。

SharePoint のリストやライブラリで使用できるカスタム フォームを、コーディングせずに PowerApps で作成。

これは SharePoint と PowerApps の両方にとって大きな進展であり、チームや社内のプロセスの変革を促進したいユーザーにとっては便利な機能となります。

SharePoint ライブラリにシンプルな組み込みの承認フローを追加

SharePoint と Microsoft Flow の統合も引き続き強化されています。新たに組み込まれた承認フローを使用すると、承認を求めるドキュメントをカスタム メッセージと共に送信できます。受信したユーザーは、詳細な内容のアクション可能なメール メッセージから要求を承認できるため、承認やフィードバックを、受信トレイから離れずに行うことができます。

SharePoint に組み込まれた承認フローから、詳細な内容のアクション可能なメール メッセージを送信。

上記の機能や関連する今回の発表の詳細については、「SharePoint でビジネス プロセスを変革 」を参照してください。また、「PowerApps と Microsoft Flow を使用して、コーディングせずに SharePoint ビジネス プロセス アプリを作成」もご覧ください。

従業員へ情報を伝達し、活発なやり取りを促進

イントラネットは組織内の通信網であり、最新のニュースや情報を伝えることができます。また、ユーザーとのコミュニケーションも可能で、従業員の積極的な関与やオープンな会話を促進できます。デジタル トランスフォーメーションの促進や新たな企業文化の醸成には、こうした従業員の積極的な関与が欠かせません。

SharePoint コミュニケーション サイトでより広範なユーザーに情報を届ける

次世代のイントラネットの先駆けとなる新たなステップとして、この夏に SharePoint コミュニケーション サイトが開始されることが発表されました。コミュニケーション サイトは洗練されたデザインの動的なサイトで、広範なユーザーに社内情報を通知し、活発なやり取りを促すことができます。Web、Windows PC、Mac、モバイル ブラウザー、SharePoint アプリのいずれでも、コンテンツが見栄えよく適切に表示されます。

社内の広範なユーザーに向けて洗練されたイントラネット サイトを容易に作成

チーム サイトでは所属するグループ内で情報を共有できますが、コミュニケーション サイトではグループが広い範囲で情報を共有したり、社内全体にメッセージを伝達したりできます。コミュニケーション サイトで公開された最新情報は、そのサイトへのアクセス許可を持つすべてのユーザーが Office 365 や SharePoint モバイルの SharePoint ホームから見ることができます。

コミュニケーション サイトはわずか数秒で作成できます。たとえば、既定の Web パーツを使って、情報を伝達するためのサイトのページを構成できます。イメージ ギャラリー、対話型 Bing マップ、Microsoft Stream チャネルの動画、新規イベントなど、機能的な Web パーツが豊富に用意されており、新しい段組レイアウトのセクションとドラッグ アンド ドロップ機能により、ページのレイアウトをカスタマイズすることもできます。Yammer Web パーツを追加すれば、コミュニケーション サイトの情報に関連する、フィードバックをその場で募ったり会話を促進したりできます。

コミュニケーション サイトの詳細については、「Office 365 の SharePoint コミュニケーション サイトで従業員に情報を届ける」を参照してください。また、「SharePoint コミュニケーション サイトの概要」もご覧ください。

社内のナレッジを活用

業務のスピードアップが求められている中、社内のナレッジを活用することの重要性が増しています。そのためには、必要なときに情報やエキスパートをいつでも容易に探し出せるようにして、ベスト プラクティスの共有を促進する必要があります。

パーソナライズされた強力な検索機能でユーザー、エキスパート、コンテンツを迅速に検索

今回、Microsoft Graph の機械学習と人工知能を活用した、高度にパーソナライズされた検索機能が発表されました。この検索機能では、より適切かつ価値のある検索結果が、さらにスピーディーに表示されます。Office 365 の SharePoint ホームの検索ボックスをクリックすると、即座にお勧めのファイルやコンテンツが提示されます。また、最近使用したファイルが表示されるため、前の作業に戻りやすく、関連するコンテンツ、サイト、ニュースも表示されます。

特定のナレッジを検索している場合、その情報はファイル、サイト、ニュースなどのコンテンツから見つかりますが、同僚が知っていることもあります。今回発表された新機能では、検索内容に関連するスキル、関心、プロジェクトが Office 365 のプロファイルに含まれるユーザーも検索結果に反映されます。

検索結果では連絡先カードが表示されるため、該当するユーザーの概要や作業中のコンテンツをひとめで把握できます。カードをクリックすると詳細が表示され、ユーザー プロファイルの細かい情報も確認できます。この検索機能の強化は、今後数か月の間に順次ロールアウトされます。

求めている情報が、ファイル、サイト、ニュース、ユーザーなど、パーソナライズされた検索結果と共に簡単に見つかる。

また、Yammer と SharePoint を使用してコミュニティを作成することで、イントラネットに会話機能を追加して、コンテンツ、ナレッジ、ベスト プラクティスを社内全体で共有する方法もご紹介しました。

SharePoint コミュニケーション サイトと Yammer を使用してコンテンツや会話を共有するコミュニティを構築

Yammer と SharePoint の統合や、今回の Yammer 関連の発表の詳細については、「Yammer の新機能: 社内全体のつながりを強化し、やり取りを活発にを参照してください。また、「Yammer の更新: 会話機能を SharePoint エクスペリエンスに統合」もご覧ください。

コンテンツを保護し、サービスを管理

クラウドのイノベーションはビジネスに多大なメリットもたらします。社内のコンテンツやサービスのサポート、構成、管理、セキュリティ対策に精力的に取り組む IT 担当者にも最新の機能を提供します。

管理機能が強化された新しい SharePoint 管理センター

今回、新しい SharePoint 管理センターのロールアウトが 2017 年第 4 四半期から開始されることが発表されました。SharePoint 管理者の皆様のニーズに合わせて用意された、対話型の使用状況レポート、メッセージ センターの投稿、サービス正常性ダッシュボードがホームページで確認できるため、使いやすさをすぐに実感していただけると思います。

使用状況、正常性、管理メッセージが表示される新しい SharePoint 管理センター

共有、アクセス許可、サービスなど、SharePoint の数十種類の設定を簡単に検索して管理できます。また、新しく導入される動的な [サイト管理] ページでは、Office 365 グループに接続されているサイトなど、すべての SharePoint サイトの構成を表示、フィルター処理、編集することができます。

新しい SharePoint 管理センターですべてのサイトを管理。

上記の機能や SharePoint のセキュリティと管理性に関するその他の発表については、「SharePoint と OneDrive で情報のセキュリティを確保」を参照してください。また、「SharePoint と OneDrive for Business の新しい管理コントロール」もご覧ください。

SharePoint と OneDrive の拡張

Microsoft はビジネス ユーザーや IT 担当者だけでなく、開発者やパートナー様にもイノベーションをお届けしています。先週開催された Microsoft Build 2017 では、SharePoint エクスペリエンスを拡張する新機能や、SharePoint と Microsoft Graph でカスタム アプリケーションを作成する新機能が発表されました。近日中に、サイトとライブラリを強化する、SharePoint Framework の新しい拡張機能がプレビューとして提供されます。また、Web パーツ間の接続とファイル ハンドラー バージョン 2 のプレビューが発表され、より緊密に統合されたエクスペリエンスがサポートされるようになりました。さらに Microsoft Graph では、サイトのデータを扱える新しい運用環境向けエンドポイントが公開され、機能が強化されたリスト用 API のプレビューの提供も開始されます。

SharePoint 開発者に向けた発表の詳細については、「Microsoft Built 2017 での SharePoint ガイド」を参照してください。また、「SharePoint Framework 拡張機能による SharePoint Framework の更新」もご覧ください。

オンプレミスとハイブリッドのユーザーに向けた継続的な取り組み

昨年、SharePoint Server 2016 の一般提供が開始されたのに伴い、Feature Pack を通じてオンプレミスのお客様にクラウドのイノベーションを提供するというビジョンが発表されました。昨年 11 月にリリースされた Feature Pack 1 には、応答性に優れた最新の OneDrive ユーザー インターフェイスのほか、ハイブリッド分類やハイブリッド監査などのクラウド共存機能が含まれています。今回は、SharePoint Framework の最初のコンポーネントが SharePoint Server 2016 で使用できるようになる Feature Pack 2 が今年中にリリースされることが発表されました。開発者は、最新のクライアント サイド開発モデルを使用して Web パーツやソリューションを作成し、オンプレミス、ハイブリッド、Office 365 向けの新しいソリューションを強化できます。

オンプレミス環境やハイブリッド環境で SharePoint を利用するお客様に向けた最新イノベーションの詳細については、「SharePoint Server 2016 と今後の展望」を参照してください。また、「SharePoint Server 2016 の更新とハイブリッド クラウドのメリット」もご覧ください。

お客様のデジタル トランスフォーメーションを加速

今回発表された SharePoint の最新イノベーションにより、コンテンツ、ナレッジ、アプリの共有や管理が強化され、従業員がより緊密につながる作業環境を構築できるようになります。また、OneDrive の新機能では Office 365、Azure、Windows との緊密な統合が実現されます。これらの機能は、今後もさらに改良が進められます。ぜひ Microsoft Ignite に参加して、皆様のご意見をお寄せください。デジタル トランスフォーメーションの加速をお手伝いするパートナーとして、皆様の成功事例をお聞かせいただけることを楽しみにしています。

– SharePoint チーム、OneDrive チーム

今回のイベントに参加できなかった方に向けて SharePoint Virtual Summit の様子を収録したビデオを公開しています。どうぞご覧ください。