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Yammer と Office 365 グループの統合によるチームの共同作業の強化

(この記事は 2016 年 9 月 26 日に Office Blogs に投稿された記事 Yammer strengthens team collaboration through integration with Office 365 Groups の翻訳です。最新情報については、翻訳元の記事をご参照ください。)

チームを組んで共同作業を行う動きが世界中で広がりつつあります。マイクロソフトが実施した調査によると、現在、従業員が業務で携わるチームの数は 5 年前と比べておよそ 2 倍に達しています。このことから、仕事を進めていくうえで同僚との共同作業がかつてないほど重要になっていることがわかります。しかし、グループでの共同作業となると、グループそれぞれのニーズに対応するツールがさまざまであるため、1 つのやり方であらゆる局面に対応するのは困難です。Fortune 500 企業の 85% 近くが Office 365 の一部として既に利用している Yammer は、職場向けに設計されたソーシャル ネットワークです。Yammer は的確で迅速な意思決定につながるアイデア交換をオープンに行える場として、チーム間のつながりを組織全体にわたって促進します。

このたび、マイクロソフトは Yammer と Office 365 グループの統合を発表しました。この統合により、何百万人ものユーザーが毎日利用している生産性ツールを通じて、オープンに共同作業を進めることが可能になります。また、この統合により、Yammer ユーザーは SharePoint サイトとドキュメント リポジトリへのアクセス、OneNote ノートブックの共有、Planner を使用した軽快なタスク管理を使い、アイデアを簡単に実行に移せるようになりました。これらの機能を含め、今後数か月の間にさまざまな新機能が段階的にロールアウトされる予定です。

この記事では、Office 365 グループとの統合によりさらに便利になった Yammer についてご紹介します。

Office Online と SharePoint でのコンテンツの作成と共有

Yammer の中から Office Online と SharePoint の強力なコンテンツ作成機能および管理機能を利用することが可能になりました。

これにより、個人またはチームは、Word、PowerPoint、Excel のドキュメントを Web 上で作成したり共同編集したりすることが可能になります。また、Yammer の新しいファイル ピッカーを使用して個人の OneDrive、OneDrive for Business、または SharePoint サイトからドキュメントをアップロードし、Yammer でファイルをすばやく共有できるようになりました。ファイルがどこから共有されたかにかかわらず、すべてのリンクと添付ファイルがリッチ プレビューで表示されます。

さらに、Yammer で作業を行っているチームは SharePoint ドキュメント ライブラリを利用できるようになり、ファイルの管理、ワークフローの適用、バージョン履歴の確認、ドキュメント保持ポリシーへの準拠を簡単に行えるようになります。また、各チームに SharePoint サイトがあるため、チームのメンバーは Wiki やブログなどの構造化されたコンテンツを作成することもできます。

個人の OneDrive、OneDrive for Business、またはグループの SharePoint ドキュメント ライブラリからのファイルの共有

リッチ プレビューで表示される添付ファイルとリンク

OneNote を使用したメモの作成

Yammer では、チームがアイデアを簡単に実現できるように OneNote の共有ノートブックを利用できます。OneNote はチーム メンバーがメモを書き留めたり、議事録を残したり、大きなテーマについてブレーンストーミングを行ったりする場として最適です。

OneNote にアイデアやひらめきを集約する

Planner での進捗の管理

Yammer から Planner の簡単で使いやすいタスク管理機能にすばやくアクセスできるようになり、主要な成果物の進捗状況を簡単に把握できるようになりました。Planner ではチームの計画を新規に作成し、タスクを割り当て、プロジェクト期間全体を通じて進捗状況を追跡することができます。

共有の Planner で計画を作成し、タスクを割り当て、進捗状況を追跡する

電子メールによる Yammer への共有

Office 365 グループは企業のグローバル アドレス一覧 (GAL) に統合されているので、Yammer へのコンテンツの共有を電子メールで手軽に行えます。オープンなディスカッションのテーマとしてふさわしい電子メールや共有するにふさわしい電子メールを受け取ったときには、所属しているグループの名前を受信者一覧に入力して Yammer に転送することができます。このとき、電子メール アドレスは自動的に入力されます。

企業のグローバル アドレス一覧 (GAL) を使用して Yammer のグループに電子メールを送信する

Office 365 から容易に行える Yammer の管理

Yammer が Office 365 グループ サービスに統合されたことにより、すべてのグループ プロパティ (名前、説明、プロフィール写真、メンバーシップ、公開/プライベート設定など) を Yammer からでも、Office 365 グループが保存されている Azure AD からでも編集できるようになりました。たとえば、ユーザーや管理者によって Yammer へのグループ メンバーの追加や削除が行われると、これらの変更は Office 365 全体に反映され、必要に応じてアクセス許可が更新されます。また、管理者であれば、Office 365 管理センターでグループを一元管理し、PowerShell スクリプトを適用してグループの一括更新を簡単に行うこともできます。

Office 365 管理センターで Yammer のグループを一元管理する

今年前半に Yammer が Office 365 レポート ダッシュボード (英語) に統合され、Yammer 使用状況レポートがロールアウトされました。これにより、ネットワーク全体にわたる Yammer の使用状況を把握できるようになりました。この透明性をさらに高めるため、Yammer の使用状況データをエクスポートし、Power BI コンテンツを通じて共有する機能が、管理者向けに間もなくロールアウトされます。また、今後数週間以内に Yammer グループの使用状況レポートもロールアウトされます。この管理者向けレポートでは、グループ レベルの分析をドリルダウンし、組織内の他のユーザーとこのデータを共有することができるようになります。

今後の Yammer と Office 365 グループの統合について

今後数か月の間、Yammer と Office 365 グループの統合は段階的にロールアウトされる予定です。

Yammer ユーザーに Office 365 ID を適用されているお客様は、今回の統合によるメリットをいち早く実感されることと思います。Yammer で新しいグループが作成されると、そのグループのメンバーは SharePoint、Planner、OneNote などのツールを自動的に利用できるようになります。第 1 段階は今年中に開始されます。以降の段階では、SharePoint と Planner の機能強化に加え、既存の Yammer グループの自動的移行、残りの Office 365 テナントへの対応、Outlook 予定表との統合が進められる予定です。Yammer と Office 365 グループの統合のロールアウトに関する最新情報については、こちらの記事をご覧ください。

今年前半に Yammer が対象となるすべての Office 365 ユーザーに対して有効化されて以来、Yammer の利用頻度は急速に増加しています。現在 Yammer をご利用中の大多数のお客様は、Office 365 サブスクリプションの一部として利用しています。SharePoint や OneNote などの Office 365 アプリケーションが Yammer に統合されたことにより、引き続き Yammer を利用するにはこれらのサービスを含む Office 365 サブスクリプションが必要となります。これに伴い、今後 Yammer Enterprise サブスクリプションを単独で購入することはできなくなりますが、K1 や E1 などの Office 365 プランに移行することで引き続き Yammer を利用することができます。Office 365 K1 プランに契約すると、1 ユーザーあたり月 4 ドルで Outlook 電子メールなどのその他の機能も利用することができます。

Office 365 の包括的な共同作業ソリューションに統合された Yammer

Office 365 では、さまざまなツールの中から各チームに最適なツールを選んで使用することができるので、現代の職場環境における多種多様なワークスタイルやニーズに対応することができます。たとえば、電子メールの便利さや整理のしやすさを重視する場合は、従来の電子メール配布リスト機能を拡張する Outlook グループ機能を利用できます。会議や共同作業をリアルタイムで行う場合は、Skype for Business を利用できます。また、組織全体の連携やオープンなディスカッションの促進を希望する場合は、Yammer を利用できます。

どの共同作業ソリューションを選択するかにかかわらず、Office 365 はお客様のさまざまなニーズにお応えすることができます。

よく寄せられる質問

 

Q. Office 365 グループでの会話は Yammer と Outlook の両方で行えますか。
A. チームの会話が複数の場所に分散してしまうことを防ぐため、Office 365 グループでの会話は Yammer か Outlook のいずれかで行われます。Yammer で作成された Office 365 グループの会話は Yammer で行われます。他の場所で作成された Office 365 グループの会話は Outlook で行われます。

 

Q. グループの SharePoint ドキュメント ライブラリが導入されると Yammer に保存されているファイルはどうなりますか。
A. Yammer にアップロードして Azure で保存しているファイルは、現在のアクセス許可や機能の設定を含め、当分の間そのままの状態で残ります。また、本日発表された Office 365 との統合により、Yammer からグループの SharePoint ドキュメント ライブラリにファイルをアップロードして保存することも可能になりました。SharePoint の構造性と管理機能を必要とするコンテンツについては、グループのドキュメント ライブラリに保存することをお勧めします。Yammer ですばやく簡単に共有したい画像やドキュメント、または Yammer でストリーム配信したい動画については、引き続き Yammer に保存することをお勧めします。なお、マイクロソフトの長期計画では、ファイルの保存場所を一元化するため、Yammer に保存されているすべてのファイルを SharePoint に移行する予定です。
新しいファイル ピッカーを使用して Yammer での会話に OneDrive、OneDrive for Business、または SharePoint からファイルを添付すると、それらのファイルへのリンクとリッチ プレビューが共有されますが、ファイルの保存場所は変更されません。Yammer でファイルを添付する方法については、「Yammer メッセージにファイルを添付する」をご覧ください。

 

Q. グループの OneNote が導入されると Yammer のノートはどうなりますか。
A. Yammer のノート機能は数か月以内にグループの OneNote ノートブックに置き換えられます。これにより、高度な書式設定やインク機能、セクションとページを使用してノートを整理する機能など、ノートブックの優れた機能を利用できるようになります。既存の Yammer ノートは当分の間そのまま残りますが、今後数か月の間に Word ドキュメントに移行され、Yammer の [Files] セクションに移動される予定です。
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