OKR (目標と主要な成果) とは?

• フォーカスと規律: 人々が時間の優先度付けとワークロードの管理をしやすくなります。
• アラインメントと協調: より大きなゴールと目標に向けて共に仕事を進めていくための、より良い方法を見つけることができます。
• ゴール設定の時間を短縮: ゴール設定プロセス全体がシンプルになります。
• より明確なコミュニケーション: 全員が組織のゴールを知り、自分の仕事がどのように成長に貢献するかを知ることができるようになります。
• 従業員エンゲージメントの増加: 人々をより大きなミッションにつなぐとともに、互いをつなぎます。
• 自律性と説明責任: 全員にその責任範囲についての説明責任を持たせると同時に、日々の仕事についての自律性を与えることができます。
• 大胆なゴール設定: ストレッチ ゴールを使用して人々とチームの意欲を引き出します。
• アジリティとイノベーション: チームが必要に応じて方向転換し適応することができるようになります。

『従業員のエンゲージメントを実現させ、パワフルなビジネス成果を達成する 』では OKR をビジネスの発展に役立てる方法をさらに詳しく学ぶことができます。ぜひご覧ください。

あなたのビジネス独自のニーズとサイクルに合わせて OKR を書きます。短期的なゴールと優先事項に焦点を当てているか、未来に目を向けているかを問いません。優れた OKR では、有意義な改善の領域が特定され、測定可能なキー結果が明確に伝達されます。

効果的な OKR は、このシンプルなテンプレートから始まります。それは、私は [目標] を達成するつもりであり、これは [キー結果] によって測定され、その方法は [イニシアティブ] であるというものです。常にこの基本的な形式を使うことで、あなたとチームがあなたのゴールと測定値を明確に理解することができます。

OKR の目標の部分は、あなたが達成を目指している具体的なゴールです。この目標は、個人的なものであることも、あなたのチームに固有であることも、組織全体に広がるもののこともあります。意欲をかきたてる、野心的なものであることが必要です。

OKR のキー結果の部分は、目標に向けた進捗の測定に使用するメトリックです。このキー結果は、測定可能で具体的であることと、完了または報告のタイムラインを持つことが必要です。

OKR のイニシアティブの部分の内容は、測定可能なアウトカムをチームで達成するための活動です。 

目標を組み立てる方法

初めに、自分の優先事項とゴールについて自分自身に質問します。成功をどのように定義するかを考えて、これらの質問から明確な目標を描きます。これが "コミットされた OKR" の場合は、ゴールが常に妥当で達成可能であるようにしてください。

キー結果を表現する方法

目標のそれぞれについて、測定可能なキー結果が 3 つ以上 5 つ以下となるよう努めてください。また、結果のそれぞれを確実に誰かが監視することで、全員が説明責任を持てるようにしてください。アウトカムの達成に向けてチームのメンバーがそれぞれの役割を理解できるように、可能な限り具体的に表現してください。

イニシアティブを決定する方法

自分自身に問いかけます: キー結果の中で定義されたアウトカムを推進するために取ることになる、中核的なアクティビティとアクションは何か? OKR のそれぞれについてイニシアティブが 3 つ以上 5 つ以下となるよう努めてください。これは、あなたがゴールの達成に向けて行う仕事について戦略的になれるようにするためです。

1. OKR フレームワークをどのように実装するかを決定します。これを組織全体に適用しますか? パイロット プログラムのための特定チームだけにしますか? 必ず上層部からの賛同を取り付けてください。また、OKR をどのように個人、チーム、組織のレベルで運用するかについて計画を立ててください。
2. タイムラインを特定します。ゴールの達成に合理的に要する時間の長さを考えます。 
3. OKR フレームワークについてチームと話し合います。OKR フレームワークがあなたの組織のより大きな目的、ゴール、またはミッションとどのように整合して機能するかを話し合います。具体的なゴール、責任範囲、ニーズについてチームからのフィードバックを募るとともに、質問があった場合は必ず回答します。
4. 具体的なキー結果の責任を割り当てます。チーム メンバーが確実にそれぞれの役割と、自分が目標達成にどのように貢献するかを理解していることを確認してください。キー結果のそれぞれに、進捗トラッキングの担当者を 1 名割り当てます。
5. いつ、どのように進捗をレビューするかを考えます。調整を行う必要がある場合は、今がその時です。
6. 成果について報告します。最終的な成果をチームおよび上層部と共有し、今後の OKR での改善の機会を特定します。

組織内で OKR をロールアウトする方法の詳細については、Microsoft Viva のブログ記事「長期的な成功を推進するための OKR チャンピオンからの実体験に基づく 4 つのヒント」をご覧ください。

1. 具体的であること。全員が簡単にトラッキングおよび理解できる、測定可能なキー目標を作成します。あなたの OKR が "コミットされた" と "意欲的な" のどちらの OKR かを特定します。
   a.  コミットされた OKR: コミットされた OKR とは達成可能なゴールであり、個人またはチームが所定の期間内に合理的に成し遂げることができるものです。明確でわかりやすい "コミットされる OKR" について合意に達しているチームは、その OKR の全体を実現できることにも同意します。
   b. 意欲的な OKR: 意欲的な OKR とはストレッチ ゴールです。つまり、各自が達成できると考える限界を越えるよう、個人とチームを駆り立てるゴールです。意欲的な OKR を実施する組織は、チームがゴールを完全には達成できない可能性があること、達成までにより多くの時間を要する可能性があること、またはイニシアティブを進めていく中で目標またはキー結果の再調整が必要になる可能性があることを理解しています。意欲的な OKR は、チームの潜在能力をさらに発揮させるよう駆り立てます。
   
   
2. 反復型のアプローチを取り、辛抱強く。OKR は組織に途方もないインパクトを与える可能性がありますが、どの変更もそうであるように、初めから完璧にというわけにはいきません。
   
   
3. チームの賛同を得る。チーム メンバーが OKR フレームワークの目的を理解するとともに、仕事仲間およびチームとアラインメントできていると感じられるようにしてください。
   
   
4. チームからフィードバックを募る。タイムラインが進む中でチェックインを行い、どのような調整が必要かを理解します。
   
   
5. 透明であること。OKR が最大の効果を発揮するのは、より大きな組織のフレームワークの中で自分がどのように仕事をするかを全員が理解しているときです。
   
   
6. 目標を、組織全体のゴールおよびミッションに整合させる。あなたの OKR がどのように組織のゴール、ミッション、または目的の中で機能するか、あるいはこれらに貢献するかを明確に示します。
   
   
7. すべてのキー結果が測定可能であることを確認する。具体性があれば、あなたのチームは成功をはっきりと理解して順調に進むことができます。
   
   
8. 全員が常に最新の進捗を理解しているようにする。進捗を定期的に報告し、必要に応じて調整を行います。

KPI (主要業績評価指標) はトラッキングのメトリックであり、チームがこれを使用してゴールに対するパフォーマンスを測定できますが、OKR とはゴール設定フレームワークであり、チームのアラインメントと動機付けを目的としています。

KPI は OKR と組み合わせて活用することができます。OKR とは、より広い範囲に目を向けてゴール達成のための具体的なフレームワークを設定するものですが、KPI はより小さなスナップショットであり、イニシアティブの進行中のパフォーマンスを表すものです。

たとえば、マーケティングの目標を "ブランド認知度向上" とし、キー結果を "Web サイトのトラフィックを 300,000 ビューから 500,000 ビューまで増やす" とします。トラッキングされる KPI の 1 つとして、Web サイトのアップタイム 99.5% が考えられます。Web サイトがダウンしていたら見てもらえないため、この KPI は重要ですが、真のゴール、つまりキー結果のアウトカムはトラフィックを増やすことです。