プロフィール
政策渉外・法務本部
業務執行役員 法務部長
Aya 2023年入社
子どもが3人いるので、休日はあちこち送迎をしてあっという間に過ぎていきます。その他LGBTQとアライのための法律家ネットワークのジュニア・ボードメンバー、大学院及び大学の非常勤講師を務めています。子どもたちが大人になる頃には、女性含め、色々なマイノリティが生きやすくなっているといいなと思います。
プロフィール
政策渉外・法務本部
業務執行役員 法務部長
Aya 2023年入社
子どもが3人いるので、休日はあちこち送迎をしてあっという間に過ぎていきます。その他LGBTQとアライのための法律家ネットワークのジュニア・ボードメンバー、大学院及び大学の非常勤講師を務めています。子どもたちが大人になる頃には、女性含め、色々なマイノリティが生きやすくなっているといいなと思います。
マイクロソフトでのキャリア
政策渉外・法務本部の法務部長として、日本におけるマイクロソフトのビジネスに関連する契約実務・法務を統括しています。現在の業務は主に三つです。
一つ目は、契約の交渉と取りまとめです。お客様の事業モデル・成長ストーリーの中で、マイクロソフトのクラウドやAIのサービスをどのようにご活用いただけるかというプランが構築され、それを各種契約書に落とし込んでいきます。生成AIの案件では安心してご活用いただくために、公平性、信頼性と安全性、プライバシーとセキュリティ、透明性、包括性、説明責任を6つの柱とするマイクロソフトの「責任あるAIの原則」をお客様にしっかりと説明することも併せて行っています。
二つ目は、それぞれ異なる専門性・キャリアを持つ弁護士が集うチームのマネジメントです。全員が能力を発揮して、仕事を楽しみ、チームワークを通じて成長するために、どのようにサポートできるかを考えながら、自分自身も多くの学びを得つつ試行錯誤しています。
三つ目は、法律業界における、生成AIの活用促進です。Copilotなどの生成AIは日々の業務の中で必要不可欠なものとなっており、私たちマイクロソフト社員も、成功や失敗を繰り返しながら学びを続けています。この実践から得た経験や活用方法を、同じように法律業務に関わる社外の方にも発信し共有することで、業界全体のDXに寄与したいと考えています。
現在の仕事の中で、入社時に全く予期していなかったのが前述の三つ目の部分です。私がマイクロソフトの面接を受けていたのはちょうど2022年秋に生成AIが一世を風靡する直前のことでした。そして実際に入社した時には、マイクロソフトを取り巻く環境も一変していました。私自身、テクノロジーに詳しい方ではなかったので、入社前は生成AIって何?というところから一足飛びに生成AIの震源地に飛び込んだようなものでした。
ただ、振り返ると、この時期に生成AIを活用するだけでなく提供する側としても関わり、それがいかなる職種・業務においてもゲームチェンジャーになるという確信を持てたことは、非常に幸運だったと感じています。
法律業務においては、文書作成が重要な割合を占めており、そのため生成AIとの親和性が非常に高いと言えます。しかし、日本の法律業界全体において生成AIの活用が進んでいるかというと、未だ多くの課題が残されているのが現状です。私自身も、もしマイクロソフトで勤務していなければ、生成AIを全く利用する経験がなかった可能性が高く、この点については社外の弁護士の方々の状況を容易に想像することができます。
生成AIに限らず、未知のものに対する警戒心を抱くことは通常の反応かもしれません。この考え方は、私が大学などでダイバーシティ&インクルージョンにおける「マイノリティ差別の理由」として説明する際にも用いています。「未知であったり理解困難であったりする事象に対する排除」です。しかし、「知識を得る」ことによって、その存在が自己を脅かすものではないことや、想定されるリスクが実際には誤解や誤情報であることを理解できる場合が多いのも事実です。
まだ生成AIを活用していない法律家にその重要性を理解してもらい、活用を促すことで、日本の法律業界全体でより多くのことが達成できるようになることを期待しています。これにより、マイクロソフトのミッションである「地球上のすべての個人と組織が、より多くの成果を達成できるようにする」という理念の実現に、少しは寄与できるのではないかと考えます。
政策渉外・法務本部の法務部長として入社し、現在に至ります。入社後、次年度から責任あるAIの原則の日本におけるキャンペーンを統括させていただき、今年度は法曹界に特化した生成AIの活用を支援しています。
東京及びニューヨークでの法律事務所で弁護士として勤務した後、12年間外資系証券会社において投資銀行部門のヴァイス・プレジデント兼シニアカウンセルを務めました。 M&AのアドバイザリーやIPOなどの資金調達における、法律面でのサポートが主な業務でした。
前職で12年間過ごし、最後の産休復帰から3年が経った頃、「別のことにチャレンジしてみたい」という気持ちがありました。また、一番下の子どもが乳幼児期を過ぎ、キャリア面での挑戦を少しできる時期になったかな、というプライベート面でのタイミングも合った時に、元々交流のあったマイクロソフト社員の方にお声掛けいただきました。新しい環境に飛び込んでみたいという自分の気持ちと、面接の中で複数回言われた、「Growth mindsetを大事にする」というカルチャーに共感し、転職を決めました。
※本取材は2025年に実施したものであり、組織名称など現在のものと合致しない呼称が含まれている場合があります。